大臣談話・大臣記者会見要旨
石原大臣閣議後記者会見録 (令和8年8月25日(火)11:00~11:28 環境省第一会議室)
1.発言要旨
私から2点御報告させていただきたいと思います。
1点目は除去土壌等に関する閣僚会議の開催についてです。本日、全閣僚を構成員とする「福島県内除去土壌等の県外最終処分の実現に向けた再生利用等推進会議」が開催をされました。福島県内の除染によって生じた除去土壌等については、中間貯蔵開始後30年以内に、福島県外で最終処分を完了するために必要な措置を講ずる旨が法律で定められています。会議においては、その実現に向けて昨年8月に決定したロードマップに基づく取組状況を、私から報告しました。これを受けて、議長である木原官房長官から全閣僚に対して、復興再生利用の推進について、地方支分部局2か所における復興再生利用の施工を速やかに行うとともに、他の地方支分部局などでの案件創出に向け、関係府省庁が協力して取り組むこと、また、県外最終処分の実現に向け、除去土壌の掘り出しの試行などを進め、段階的に、2045年3月までの県外最終処分の工程の具体化を進めること、国民の幅広い理解醸成に向け、復興再生利用に関する必要性・安全性等の分かりやすい発信を強化すること等について、指示がありました。この指示を踏まえ、仙台市やさいたま市の地方支分部局をはじめとする復興再生利用の取組の拡大や、県外最終処分に向けた検討、国民の皆様への理解醸成等の取組を着実に実行し、2045年3月までの県外最終処分の実現に向けて、引き続き、政府一丸となって全力で取り組んでまいります。
次に2点目ですが、クマ撃退スプレーの推奨要件等の公表についてです。本日、クマ撃退スプレーの性能に係る推奨要件を公表いたします。クマ撃退スプレーは、クマと出会った際に危険を回避するための有効な対処方法の一つです。我が国においては現在、クマ撃退スプレーに関する規格等はなく、性能や品質が様々な製品が流通しています。こうした状況を踏まえれば、事業者による適切な製品の製造・販売と、消費者の適切な選択・使用を促し、国民の安全を確保しなければなりません。そのため、環境省では、国内外の科学的な知見や有識者の御意見を踏まえ、クマ撃退スプレーの性能に係る推奨要件を取りまとめました。推奨要件では、例えば、有効成分の表示方法や濃度、噴射時間や距離、噴射パターンなど、様々な状況において、高い確率で危険を回避するために必要と考えられる性能を整理しました。クマ撃退スプレーを製造・販売する事業者におかれましては、今回公表した推奨要件を満たす製品を取り扱っていただきますようお願いを申し上げます。また、本日、消費者庁、独立行政法人国民生活センターと共同で、国民の皆さまに向けたクマ撃退スプレーに係る注意喚起を行いました。注意喚起では、必要なとき以外は持ち歩かない、事前に使い方を確認するなどの、製品を選ぶ際、保管・持ち運び、使用する際のポイントを紹介しています。国民の皆さまにおかれましては、クマ撃退スプレーの購入や使用の際に、その特徴や注意点をよく御理解いただき、推奨要件も参考にしていただくようお願いを申し上げます。
私からは以上です。
1点目は除去土壌等に関する閣僚会議の開催についてです。本日、全閣僚を構成員とする「福島県内除去土壌等の県外最終処分の実現に向けた再生利用等推進会議」が開催をされました。福島県内の除染によって生じた除去土壌等については、中間貯蔵開始後30年以内に、福島県外で最終処分を完了するために必要な措置を講ずる旨が法律で定められています。会議においては、その実現に向けて昨年8月に決定したロードマップに基づく取組状況を、私から報告しました。これを受けて、議長である木原官房長官から全閣僚に対して、復興再生利用の推進について、地方支分部局2か所における復興再生利用の施工を速やかに行うとともに、他の地方支分部局などでの案件創出に向け、関係府省庁が協力して取り組むこと、また、県外最終処分の実現に向け、除去土壌の掘り出しの試行などを進め、段階的に、2045年3月までの県外最終処分の工程の具体化を進めること、国民の幅広い理解醸成に向け、復興再生利用に関する必要性・安全性等の分かりやすい発信を強化すること等について、指示がありました。この指示を踏まえ、仙台市やさいたま市の地方支分部局をはじめとする復興再生利用の取組の拡大や、県外最終処分に向けた検討、国民の皆様への理解醸成等の取組を着実に実行し、2045年3月までの県外最終処分の実現に向けて、引き続き、政府一丸となって全力で取り組んでまいります。
次に2点目ですが、クマ撃退スプレーの推奨要件等の公表についてです。本日、クマ撃退スプレーの性能に係る推奨要件を公表いたします。クマ撃退スプレーは、クマと出会った際に危険を回避するための有効な対処方法の一つです。我が国においては現在、クマ撃退スプレーに関する規格等はなく、性能や品質が様々な製品が流通しています。こうした状況を踏まえれば、事業者による適切な製品の製造・販売と、消費者の適切な選択・使用を促し、国民の安全を確保しなければなりません。そのため、環境省では、国内外の科学的な知見や有識者の御意見を踏まえ、クマ撃退スプレーの性能に係る推奨要件を取りまとめました。推奨要件では、例えば、有効成分の表示方法や濃度、噴射時間や距離、噴射パターンなど、様々な状況において、高い確率で危険を回避するために必要と考えられる性能を整理しました。クマ撃退スプレーを製造・販売する事業者におかれましては、今回公表した推奨要件を満たす製品を取り扱っていただきますようお願いを申し上げます。また、本日、消費者庁、独立行政法人国民生活センターと共同で、国民の皆さまに向けたクマ撃退スプレーに係る注意喚起を行いました。注意喚起では、必要なとき以外は持ち歩かない、事前に使い方を確認するなどの、製品を選ぶ際、保管・持ち運び、使用する際のポイントを紹介しています。国民の皆さまにおかれましては、クマ撃退スプレーの購入や使用の際に、その特徴や注意点をよく御理解いただき、推奨要件も参考にしていただくようお願いを申し上げます。
私からは以上です。
2.質疑応答
(記者)幹事社のTBSテレビの河野です。よろしくお願いします。
幹事社から国立公園内での不法投棄事案について伺います。鳥取県の大山隠岐国立公園内の道路上に、今月14日以降、数日間にわたって食パンなどが不法投棄されていたことが報じられました。国立公園を管轄する環境省としての受け止めをお伺いさせてください。また、この地域はツキノワグマの生息地とされ、クマが誘引されることによる人身被害への影響も懸念されていますが、その点も踏まえて御見解や呼びかけなどありましたらお願いいたします。
(大臣)自然公園法では、悪質なごみの放置や、公園利用に支障を及ぼすおそれのある野生動物への餌やりなどを禁止しています。また、廃棄物処理法では、廃棄物の不法投棄を禁止しているところであります。今回の事案は、野生動物の生態に影響を及ぼす。さらには、クマなどの野生動物が餌に誘引されれば、公園利用者の安全にも影響する極めて危険な行為であります。現在、鳥取県や鳥取県警察が、巡回等を強化し、行為者の特定に努めていると承知しております。引き続き情報収集を行い、必要に応じて鳥取県や鳥取県警察と連携して、対応してまいりたいと考えております。
(記者)毎日新聞の高橋です。よろしくお願いします。
大きく2点伺いたいのですが、まず冒頭発言がありました福島の除去土壌の再生利用について、仙台とさいたまでの再生利用を進めるということでしたが、この2か所を選ばれた選定理由と、再生利用の具体的な用途、時期等、決まっていることがあれば教えてください。
(大臣)仙台市とさいたま市が選ばれた理由ですけれども、昨年8月の閣僚会議で決定したロードマップに基づき、より多くの方に復興再生土の利用の安全性などを御理解いただく必要があります。このため、首相官邸や霞が関の中央省庁等12か所での利用を進めてきたところであります。これに続いて、地方支分部局等で復興再生利用についても、検討や調整を行ってきたところであります。その結果として、今般、仙台合同庁舎とさいたま新都心合同庁舎において状況が整ったため、復興再生利用を実施することといたしました。今後も、他の地方支分部局等における案件創出に向けて、関係府省庁と協力して取り組んでまいりたいと考えております。仙台市とさいたま市での復興再生利用について、いつ行うかということですが、具体的な日程は事務方において調整しているところであります。官房長官の指示も踏まえて速やかに施工できるように必要な準備を進めてまいりたいと考えております。
(記者)関連で、今回この2か所が決まったことで東京の外で再利用するのが初めてということになると思うのですが、これに対する受け止めもお願いします。
(大臣)ロードマップにも書いてあるように、地方でも実施するということを示させていただきましたので、新たなる一歩という形です。これから実際に花壇に使われて、これまでの12か所については人体に影響するようなデータが出ていませんので、さいたまや仙台でもデータを取って、それをしっかりと地域の方々に示していく中で、安全性というものをより一層理解していただくことにつながっていけばよいのではないかと思っています。
(記者)話題変わりまして、野生動物との触れ合いができるアニマルカフェについてお伺いしたい。この野生動物とのふれあいに関しては、教育的な効果が指摘される一方で、感染症であったり、生物保全への悪影響というものも指摘されております。動物愛護部会等でも、こういった意見が出ているのですが、現状として野生動物とのふれあいの意義や、効果、または御懸念されている点等あれば、御認識を伺えればと思います。
(大臣)動物愛護管理法に基づく基本指針では、動物との触れ合い等の経験は、特に子どもが心豊かに育つ上で重要とされています。また、適正な方法による動物との触れ合い等の機会の確保が求められているところであります。一方で、野生動物の飼養は一般的に困難であり、慎重に検討すべきであること、また、逃げ出した場合、生物多様性保全上の問題が生じるおそれが大きいこと等について、飼養保管基準として定め、周知を図っているところであります。現在、環境省では、アニマルカフェを含む動物取扱業者が遵守すべき基準について、犬猫以外の哺乳類に関する内容の見直しに向けた検討を行っているところであります。感染症防止の観点も含めて、動物との接触方法について事前に利用者に伝達することや、接触前後の消毒等を新たな基準として追加するべく、先月、中央環境審議会動物愛護部会において答申案を取りまとめていただいたところであります。今年秋頃の公布を目指しているところであります。これらの取組を通じて、展示利用における動物の取扱いについて、動物愛護管理法の適切な制度運用を図ってまいりたいと考えております。
(記者)このアニマルカフェに関連して、環境省が9月から実態調査を行うということで、現状、このアニマルカフェの規制のあり方や必要性についてお考えあればお願いします。
(大臣)動物取扱業者が遵守すべき基準の具体化を検討している哺乳類のみならず、鳥類や爬虫類等を取り扱うアニマルカフェも多いです。今年度、アニマルカフェの状況に関するデスクトップ調査や文献調査を実施し、その実態把握や課題等の整理を行う予定です。今後、この調査結果を踏まえて、中央環境審議会の御意見をいただきつつ、必要な対応を検討してまいりたいと考えております。
(記者)共同通信の植村です。
私も冒頭発言がありました、復興再生利用の関係でお伺いしたいと思います。今回、さいたま市と仙台市の合同庁舎で行うということですけれども、これまでの復興再生利用を振り返ってみますと、所沢市であったり新宿御苑での利用という計画もありつつ、周辺住民からの反対もあり実現していないという格好となっています。今回、さいたま市と仙台市については、確実にその実行ができるという見通しを持っていらっしゃるのでしょうか。
(大臣)復興再生土の安全性について、多くの国民の方々に理解をいただけなければなりませんので、しっかりと仙台市とさいたま市でも実施をさせていただきたいと思います。仙台市とさいたま市では、今年3月にパネルディスカッションも開催して、理解醸成の取組も進めてきたところであります。引き続き、必要性・安全性等について御理解いただけるように情報発信やコミュニケーションなどに取り組むことによって、理解をしていただけるように努力してまいりたいと思います。
(記者)関連してお伺いします。今ほどおっしゃった3月のディスカッションなどを通して、既にさいたま市や仙台市では周辺住民への理解というか、利用すること自体への理解というものは得られている、そういうふうにお考えということでしょうか。
(大臣)これは違う場所の結果ですけれども、パネルディスカッションを行ったときに、これは秋田と愛知のケースですけれども、(合わせて)7割を超える方に満足いただけたというようなアンケート結果も出ているところであります。色々な機会で情報発信をして、アンケートなどもして、理解がどれだけ広がっているのかどうかとか、そういうこともしっかりと進めることによって、国民の方に対して、復興再生土の安全性、また理解醸成を進めてまいりたいと思います。
(記者)関連してもう1点だけお伺いします。先ほど、首相官邸や霞が関での活用事例というものを御紹介いただきましたけれども、人体に影響がないデータが取られていると。この霞が関であったり、首相官邸での利用というものは、国民の理解醸成というところについて効果があったとお考えでしょうか。
(大臣)実際に、霞が関デーなどでも、お子さんたちが来たとき、親御さんと来たときに、見ていただいているグループの方もおられます。そういうことを進める中で、特にそのときに怖いから嫌だとか、そういうお話を伺ったという話も聞いておりませんし、1つ1つ理解醸成が進んでいると思っておりますし、期待しているところです。
(記者)読売新聞の児玉です。
2点ありまして、まず1点目は、先ほどの復興再生土の関係なんですけれども、現在、霞が関とかだと花壇とかで使われているかと思います。先ほども出ていたら申し訳ないのですが、さいたま市と仙台市の合同庁舎周辺では、どのような活用の方法を今検討されていらっしゃるでしょうか。
(大臣)いずれも約1立方メートルの花壇を想定しています。
(記者)あと、もう1点はクマスプレーの方なんですけれども、事業者の方に要件を満たしたもの、そういったものを期待したいという話が先ほどありましたが、要件を満たした、確か6項目あるということですが、これらを満たしたものが出てきた場合に、例えば将来的にでも構わないのですが、環境省の推奨要件を満たしているものであるというような何か表示等を出していくとか、消費者の方に分かりやすくそれを示すようなお考えはありますでしょうか。
(大臣)今後考えたいと思います。それで、要件について、特にどれだけ含まれているかとか、どれだけ飛ぶかとか、どういう形で噴射するかみたいなことは要件に含まれているわけですけれども、そういうことをしっかりと表示していただきたいということも推奨させていただいているので、ぜひその辺を使用者の方に御確認していただければと思います。問題は、今言われた推奨銘柄を全部載せるというと、我々も、全ての商品かどうか、同じ要件を満たしているのに漏れてしまう危険性などもありますので、そういうことはちょっと慎重に検討したいと思います。私が(事務方に)確認すると、いくつかのもので実験も色々とやったりしています。実験をやったものだけ、ホームページに載せたらよいのではないかと言ったのですが、そうすると要件は満たしているのだけれども、それしか満たしていないと誤解を招く可能性もあるのではないかということも聞きました。色々なところが作っていて、すべての製品を環境省で把握できるかというところもあります。言われていることはなんとなくわかるのですけれども、今のところは、我々の推奨要件を、消費者の方が御確認をいただいて、先ほど言ったような項目は、表示をしていただくことも推奨していますので、それを見て確認をいただきたいと思います。
(記者)河北新報の柴崎と言います。
除去土壌の関係、復興再生利用の関係なのですけれども、先ほどの会議の中で、土壌の掘り出しについても大臣から御説明があったということでした。どういった方針を御説明されたのかというところと、改めてその掘り出しの技術的な狙いというか、そのあたりも含めて教えていただければと思います。
(大臣)除去土壌の掘り出しは昨年8月の閣僚会議で決定したロードマップにおいても、優先的に検討することとされています。また、本年6月の自民党の復興加速化本部からの提言においても、掘り出しの試行を始めることとされています。これらを踏まえて、除去土壌を掘り出してから保管するまでの工程について、中間貯蔵施設内で一連の作業を実際に行うことにより、進め方の課題等を確認する予定であります。詳細については、ぜひ事務方の方に御確認をいただければと思います。
(記者)新潟日報の片野です。
クマ撃退スプレーの関係でお願いします。私も登山をしますので、こういった要件を作っていただくのはありがたいなと思いまして。ただ、一般的に流通しているものは、実際その推奨要件を満たないものというのは結構あるものなのでしょうか。そのあたりの規模感を教えていただきたい。
(大臣)今回の推奨要件は、様々な状況においてクマによる危険を回避するために必要と考えられるクマ撃退スプレーの性能を示すものであります。推奨要件を満たしていない製品が、必ずしもクマの撃退効果が期待できないわけではないと考えております。実際に今回の要件を一部満たさない製品でクマを撃退した事例も、環境省として把握をしています。一方で、一部でも要件を満たしていない製品については、状況によって十分な性能を発揮できない可能性も考えられるところであります。そのため、環境省としては様々な状況下で人命を守ることができるよう、本要件を全て満たす製品を選択していただくことが望ましいということで、今回の推奨要件を提示させていただいたところであります。先ほども言ったように、実際に色々な実験などをやっていて、いくつか問題がないというのもよくわかっていて、それから特定して今回要件にしているが、先ほども言ったように、実験をしたものを載せてしまうと、それしかないという錯覚を、間違った判断をされる可能性もあるので、そういうことも注意をしているところです。先ほどお話がありましたが、では要件を満たしたものを全部載せろとなったときに、本当にそれが全てカバーしているかというところも検討しなければいけないので、もう少し考えさせていただければと思います。
(記者)メーカーに呼びかけとかされる予定はあるのでしょうか。
(大臣)実際に要件を満たすように作っていただきたい、ということをお願いします。それで実際にこういうことを議論している中で、この要件に合わせて製造されようとしている企業もあるという話も事務方から聞いております。
(記者)NHKの米澤です。よろしくお願いします。
2点あるんですけれども、1点目、復興再生土について、さいたまと仙台の合同庁舎と発言ありましたけれども、さいたまの方、第一と第二とかあるようだが、ちょっと詳しく分かるかどうか。
(大臣)詳細は事務方にお願いします。
(記者)あとは、ベクレルの基準、これも何かもう決まっているものがあれば分かりますでしょうか。
(大臣)8000ベクレル以下ということです。実際には今、中間貯蔵で8000ベクレル以下のものというものは、だいぶ(放射能濃度は)減ってきて、もう半分ぐらいになっているものが多くなっていますので、そういうものかと思います。実際に1立方メートルでどのぐらいのレベルかというのは、実際に移してみないと分からないです。
(記者)2点目がクマスプレーについてなんですけれども、やはり今回、環境省からこういった推奨基準が出るというのは、本当に大きな一歩だと思うのですけれども、ただ今、市場では本当に色々なものが出回っている上に、持ち歩いている方が持っているものが推奨基準を満たしていないようなものも多いんじゃないかという報告もあるようですけれども、環境省として、今回推奨の要件ということで、これをもって状況をどう変えていきたいのか、改めて大臣からの呼びかけといいますか、決意でもよいですけれども。
(大臣)クマ撃退スプレーはそれなりにお金がかかるものでもありますから、それを支払っても、そして登山をしたいみたいな方がいらっしゃる中で、やはり効果がないとよくないと思いますし、危険な場面になってしまって、クマスプレーによって命が守れるのであれば越したことはないと思います。そういう意味で今回クマスプレーの推奨の要件を決めさせていただきました。それを使う機会がないことが一番期待されるところだと思います。前にも6項目ぐらい挙げましたが、登山するにもなるべく複数で、一人で行動しないとか、出没情報を確認するとか、ラジオや鈴を鳴らし続けるとか、周りを常に注意をするといったようなことをやって、クマに会わないようにぜひしていただいて、クマスプレーを使うというのは、本当に最終・最後の手段だと思うので、そういうことがないようにしていただいて、しかし実際に使うことになれば、効果的なクマ撃退スプレーが活用できるようにということで、今回の推奨の要件というものを示させていただいたところであります。
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=S3JE_6fBq4E
幹事社から国立公園内での不法投棄事案について伺います。鳥取県の大山隠岐国立公園内の道路上に、今月14日以降、数日間にわたって食パンなどが不法投棄されていたことが報じられました。国立公園を管轄する環境省としての受け止めをお伺いさせてください。また、この地域はツキノワグマの生息地とされ、クマが誘引されることによる人身被害への影響も懸念されていますが、その点も踏まえて御見解や呼びかけなどありましたらお願いいたします。
(大臣)自然公園法では、悪質なごみの放置や、公園利用に支障を及ぼすおそれのある野生動物への餌やりなどを禁止しています。また、廃棄物処理法では、廃棄物の不法投棄を禁止しているところであります。今回の事案は、野生動物の生態に影響を及ぼす。さらには、クマなどの野生動物が餌に誘引されれば、公園利用者の安全にも影響する極めて危険な行為であります。現在、鳥取県や鳥取県警察が、巡回等を強化し、行為者の特定に努めていると承知しております。引き続き情報収集を行い、必要に応じて鳥取県や鳥取県警察と連携して、対応してまいりたいと考えております。
(記者)毎日新聞の高橋です。よろしくお願いします。
大きく2点伺いたいのですが、まず冒頭発言がありました福島の除去土壌の再生利用について、仙台とさいたまでの再生利用を進めるということでしたが、この2か所を選ばれた選定理由と、再生利用の具体的な用途、時期等、決まっていることがあれば教えてください。
(大臣)仙台市とさいたま市が選ばれた理由ですけれども、昨年8月の閣僚会議で決定したロードマップに基づき、より多くの方に復興再生土の利用の安全性などを御理解いただく必要があります。このため、首相官邸や霞が関の中央省庁等12か所での利用を進めてきたところであります。これに続いて、地方支分部局等で復興再生利用についても、検討や調整を行ってきたところであります。その結果として、今般、仙台合同庁舎とさいたま新都心合同庁舎において状況が整ったため、復興再生利用を実施することといたしました。今後も、他の地方支分部局等における案件創出に向けて、関係府省庁と協力して取り組んでまいりたいと考えております。仙台市とさいたま市での復興再生利用について、いつ行うかということですが、具体的な日程は事務方において調整しているところであります。官房長官の指示も踏まえて速やかに施工できるように必要な準備を進めてまいりたいと考えております。
(記者)関連で、今回この2か所が決まったことで東京の外で再利用するのが初めてということになると思うのですが、これに対する受け止めもお願いします。
(大臣)ロードマップにも書いてあるように、地方でも実施するということを示させていただきましたので、新たなる一歩という形です。これから実際に花壇に使われて、これまでの12か所については人体に影響するようなデータが出ていませんので、さいたまや仙台でもデータを取って、それをしっかりと地域の方々に示していく中で、安全性というものをより一層理解していただくことにつながっていけばよいのではないかと思っています。
(記者)話題変わりまして、野生動物との触れ合いができるアニマルカフェについてお伺いしたい。この野生動物とのふれあいに関しては、教育的な効果が指摘される一方で、感染症であったり、生物保全への悪影響というものも指摘されております。動物愛護部会等でも、こういった意見が出ているのですが、現状として野生動物とのふれあいの意義や、効果、または御懸念されている点等あれば、御認識を伺えればと思います。
(大臣)動物愛護管理法に基づく基本指針では、動物との触れ合い等の経験は、特に子どもが心豊かに育つ上で重要とされています。また、適正な方法による動物との触れ合い等の機会の確保が求められているところであります。一方で、野生動物の飼養は一般的に困難であり、慎重に検討すべきであること、また、逃げ出した場合、生物多様性保全上の問題が生じるおそれが大きいこと等について、飼養保管基準として定め、周知を図っているところであります。現在、環境省では、アニマルカフェを含む動物取扱業者が遵守すべき基準について、犬猫以外の哺乳類に関する内容の見直しに向けた検討を行っているところであります。感染症防止の観点も含めて、動物との接触方法について事前に利用者に伝達することや、接触前後の消毒等を新たな基準として追加するべく、先月、中央環境審議会動物愛護部会において答申案を取りまとめていただいたところであります。今年秋頃の公布を目指しているところであります。これらの取組を通じて、展示利用における動物の取扱いについて、動物愛護管理法の適切な制度運用を図ってまいりたいと考えております。
(記者)このアニマルカフェに関連して、環境省が9月から実態調査を行うということで、現状、このアニマルカフェの規制のあり方や必要性についてお考えあればお願いします。
(大臣)動物取扱業者が遵守すべき基準の具体化を検討している哺乳類のみならず、鳥類や爬虫類等を取り扱うアニマルカフェも多いです。今年度、アニマルカフェの状況に関するデスクトップ調査や文献調査を実施し、その実態把握や課題等の整理を行う予定です。今後、この調査結果を踏まえて、中央環境審議会の御意見をいただきつつ、必要な対応を検討してまいりたいと考えております。
(記者)共同通信の植村です。
私も冒頭発言がありました、復興再生利用の関係でお伺いしたいと思います。今回、さいたま市と仙台市の合同庁舎で行うということですけれども、これまでの復興再生利用を振り返ってみますと、所沢市であったり新宿御苑での利用という計画もありつつ、周辺住民からの反対もあり実現していないという格好となっています。今回、さいたま市と仙台市については、確実にその実行ができるという見通しを持っていらっしゃるのでしょうか。
(大臣)復興再生土の安全性について、多くの国民の方々に理解をいただけなければなりませんので、しっかりと仙台市とさいたま市でも実施をさせていただきたいと思います。仙台市とさいたま市では、今年3月にパネルディスカッションも開催して、理解醸成の取組も進めてきたところであります。引き続き、必要性・安全性等について御理解いただけるように情報発信やコミュニケーションなどに取り組むことによって、理解をしていただけるように努力してまいりたいと思います。
(記者)関連してお伺いします。今ほどおっしゃった3月のディスカッションなどを通して、既にさいたま市や仙台市では周辺住民への理解というか、利用すること自体への理解というものは得られている、そういうふうにお考えということでしょうか。
(大臣)これは違う場所の結果ですけれども、パネルディスカッションを行ったときに、これは秋田と愛知のケースですけれども、(合わせて)7割を超える方に満足いただけたというようなアンケート結果も出ているところであります。色々な機会で情報発信をして、アンケートなどもして、理解がどれだけ広がっているのかどうかとか、そういうこともしっかりと進めることによって、国民の方に対して、復興再生土の安全性、また理解醸成を進めてまいりたいと思います。
(記者)関連してもう1点だけお伺いします。先ほど、首相官邸や霞が関での活用事例というものを御紹介いただきましたけれども、人体に影響がないデータが取られていると。この霞が関であったり、首相官邸での利用というものは、国民の理解醸成というところについて効果があったとお考えでしょうか。
(大臣)実際に、霞が関デーなどでも、お子さんたちが来たとき、親御さんと来たときに、見ていただいているグループの方もおられます。そういうことを進める中で、特にそのときに怖いから嫌だとか、そういうお話を伺ったという話も聞いておりませんし、1つ1つ理解醸成が進んでいると思っておりますし、期待しているところです。
(記者)読売新聞の児玉です。
2点ありまして、まず1点目は、先ほどの復興再生土の関係なんですけれども、現在、霞が関とかだと花壇とかで使われているかと思います。先ほども出ていたら申し訳ないのですが、さいたま市と仙台市の合同庁舎周辺では、どのような活用の方法を今検討されていらっしゃるでしょうか。
(大臣)いずれも約1立方メートルの花壇を想定しています。
(記者)あと、もう1点はクマスプレーの方なんですけれども、事業者の方に要件を満たしたもの、そういったものを期待したいという話が先ほどありましたが、要件を満たした、確か6項目あるということですが、これらを満たしたものが出てきた場合に、例えば将来的にでも構わないのですが、環境省の推奨要件を満たしているものであるというような何か表示等を出していくとか、消費者の方に分かりやすくそれを示すようなお考えはありますでしょうか。
(大臣)今後考えたいと思います。それで、要件について、特にどれだけ含まれているかとか、どれだけ飛ぶかとか、どういう形で噴射するかみたいなことは要件に含まれているわけですけれども、そういうことをしっかりと表示していただきたいということも推奨させていただいているので、ぜひその辺を使用者の方に御確認していただければと思います。問題は、今言われた推奨銘柄を全部載せるというと、我々も、全ての商品かどうか、同じ要件を満たしているのに漏れてしまう危険性などもありますので、そういうことはちょっと慎重に検討したいと思います。私が(事務方に)確認すると、いくつかのもので実験も色々とやったりしています。実験をやったものだけ、ホームページに載せたらよいのではないかと言ったのですが、そうすると要件は満たしているのだけれども、それしか満たしていないと誤解を招く可能性もあるのではないかということも聞きました。色々なところが作っていて、すべての製品を環境省で把握できるかというところもあります。言われていることはなんとなくわかるのですけれども、今のところは、我々の推奨要件を、消費者の方が御確認をいただいて、先ほど言ったような項目は、表示をしていただくことも推奨していますので、それを見て確認をいただきたいと思います。
(記者)河北新報の柴崎と言います。
除去土壌の関係、復興再生利用の関係なのですけれども、先ほどの会議の中で、土壌の掘り出しについても大臣から御説明があったということでした。どういった方針を御説明されたのかというところと、改めてその掘り出しの技術的な狙いというか、そのあたりも含めて教えていただければと思います。
(大臣)除去土壌の掘り出しは昨年8月の閣僚会議で決定したロードマップにおいても、優先的に検討することとされています。また、本年6月の自民党の復興加速化本部からの提言においても、掘り出しの試行を始めることとされています。これらを踏まえて、除去土壌を掘り出してから保管するまでの工程について、中間貯蔵施設内で一連の作業を実際に行うことにより、進め方の課題等を確認する予定であります。詳細については、ぜひ事務方の方に御確認をいただければと思います。
(記者)新潟日報の片野です。
クマ撃退スプレーの関係でお願いします。私も登山をしますので、こういった要件を作っていただくのはありがたいなと思いまして。ただ、一般的に流通しているものは、実際その推奨要件を満たないものというのは結構あるものなのでしょうか。そのあたりの規模感を教えていただきたい。
(大臣)今回の推奨要件は、様々な状況においてクマによる危険を回避するために必要と考えられるクマ撃退スプレーの性能を示すものであります。推奨要件を満たしていない製品が、必ずしもクマの撃退効果が期待できないわけではないと考えております。実際に今回の要件を一部満たさない製品でクマを撃退した事例も、環境省として把握をしています。一方で、一部でも要件を満たしていない製品については、状況によって十分な性能を発揮できない可能性も考えられるところであります。そのため、環境省としては様々な状況下で人命を守ることができるよう、本要件を全て満たす製品を選択していただくことが望ましいということで、今回の推奨要件を提示させていただいたところであります。先ほども言ったように、実際に色々な実験などをやっていて、いくつか問題がないというのもよくわかっていて、それから特定して今回要件にしているが、先ほども言ったように、実験をしたものを載せてしまうと、それしかないという錯覚を、間違った判断をされる可能性もあるので、そういうことも注意をしているところです。先ほどお話がありましたが、では要件を満たしたものを全部載せろとなったときに、本当にそれが全てカバーしているかというところも検討しなければいけないので、もう少し考えさせていただければと思います。
(記者)メーカーに呼びかけとかされる予定はあるのでしょうか。
(大臣)実際に要件を満たすように作っていただきたい、ということをお願いします。それで実際にこういうことを議論している中で、この要件に合わせて製造されようとしている企業もあるという話も事務方から聞いております。
(記者)NHKの米澤です。よろしくお願いします。
2点あるんですけれども、1点目、復興再生土について、さいたまと仙台の合同庁舎と発言ありましたけれども、さいたまの方、第一と第二とかあるようだが、ちょっと詳しく分かるかどうか。
(大臣)詳細は事務方にお願いします。
(記者)あとは、ベクレルの基準、これも何かもう決まっているものがあれば分かりますでしょうか。
(大臣)8000ベクレル以下ということです。実際には今、中間貯蔵で8000ベクレル以下のものというものは、だいぶ(放射能濃度は)減ってきて、もう半分ぐらいになっているものが多くなっていますので、そういうものかと思います。実際に1立方メートルでどのぐらいのレベルかというのは、実際に移してみないと分からないです。
(記者)2点目がクマスプレーについてなんですけれども、やはり今回、環境省からこういった推奨基準が出るというのは、本当に大きな一歩だと思うのですけれども、ただ今、市場では本当に色々なものが出回っている上に、持ち歩いている方が持っているものが推奨基準を満たしていないようなものも多いんじゃないかという報告もあるようですけれども、環境省として、今回推奨の要件ということで、これをもって状況をどう変えていきたいのか、改めて大臣からの呼びかけといいますか、決意でもよいですけれども。
(大臣)クマ撃退スプレーはそれなりにお金がかかるものでもありますから、それを支払っても、そして登山をしたいみたいな方がいらっしゃる中で、やはり効果がないとよくないと思いますし、危険な場面になってしまって、クマスプレーによって命が守れるのであれば越したことはないと思います。そういう意味で今回クマスプレーの推奨の要件を決めさせていただきました。それを使う機会がないことが一番期待されるところだと思います。前にも6項目ぐらい挙げましたが、登山するにもなるべく複数で、一人で行動しないとか、出没情報を確認するとか、ラジオや鈴を鳴らし続けるとか、周りを常に注意をするといったようなことをやって、クマに会わないようにぜひしていただいて、クマスプレーを使うというのは、本当に最終・最後の手段だと思うので、そういうことがないようにしていただいて、しかし実際に使うことになれば、効果的なクマ撃退スプレーが活用できるようにということで、今回の推奨の要件というものを示させていただいたところであります。
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=S3JE_6fBq4E
(以上)