大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣閣議後記者会見録 (令和8年7月24日(金)9:50~9:58 環境省第一会議室)

1.発言要旨

私の方からは2点、ご報告を申し上げます。
まず、1点目ですけれども、本日の閣議決定についてであります。本日の閣議で、環境省組織令の一部を改正する政令を決定しました。今回の改正は、気候変動に係る国際情勢の変化への対応等に向けた体制を構築するものです。具体的には、地球環境局の国際連携課の名称を国際地球温暖化対策推進課とします。また、同課が気候変動に関する国際関係業務を一元的に所掌することとするなど、地球環境局の所掌事務の変更等を行います。本政令は、8月1日に施行をいたします。
次に2点目ですが、麻酔によるクマの捕獲体制構築に関する参考資料の策定についてであります。本日、麻酔によるクマの捕獲体制構築に関する参考資料を公表いたします。本資料は、自治体などが麻酔を用いて捕獲体制を構築する際の助言として、アーバンベア対策チームのメンバーが作成しました。クマ被害対策パッケージに基づき、厚生労働省、農林水産省、警察庁の協力を得て作成したものです。昨年、創設した緊急銃猟制度によって、市街地に出没したクマについて、銃を用いた捕獲が可能となりました。一方で、跳弾を防ぐためのバックストップの確保が難しい場合は銃猟が難しいため、麻酔を用いた捕獲のニーズが高まっています。しかしながら、麻酔薬や麻酔銃の取扱いに関する複数の制度を理解することが難しく、麻酔による捕獲体制の構築が進んでいないと聞いていました。そこで本資料では、事前準備や法令等の手続、捕獲方法や麻酔により対処することが適当な状況について整理して、麻酔を用いた安全な捕獲体制の構築の方法について解説をしています。今後、環境省の交付金もご活用いただき、自治体等での麻酔を用いた捕獲体制の構築を進めていただきたいと考えております。
私からは以上です。

2.質疑応答

(記者)朝日新聞の古畑です。よろしくお願いします。
冒頭発言にありました参考資料について伺います。今各地の自治体から麻酔での捕獲による関心やニーズが高まっているというご説明があったと思うのですけれども、その中で課題があるというお話でしたが、今回の公表で、今後の期待だったり、狙いのようなところがありましたら伺えますでしょうか。
(大臣)麻酔を用いた捕獲に関する課題としては、麻酔薬や麻酔銃を使用するには、複数の制度が関わっており、規制や手続の全体像を理解することが難しい、といった意見がありました。複雑な制度によって生じる誤解としては、例えば、「獣医師しか麻酔銃の使用ができない」とか、「麻酔銃の所持には銃猟の経験が必要」といったものがありました。実際にはクマへの麻酔銃の使用には獣医師資格は必要ありませんし、また、麻酔銃の所持に銃猟の経験も必要ありません。このような誤解が、捕獲における麻酔の活用や、体制構築が進まない要因となっていたとみられます。本資料では、麻酔薬や麻酔銃の所持、使用に必要な手続や注意点を簡潔にとりまとめました。また、既に体制を確保している秋田県、長野県、島根県を事例として、職員の体制や手続の対応方法も紹介をしております。本資料を活用して制度への理解を深め、自治体等でのクマの捕獲体制の構築等を進めていただきたいと考えております。これにより、人身被害等の防止を図り、国民の安全・安心な暮らしを取り戻してまいりたいと思います。ちょっと事務方と話している中で、麻酔銃の練習をする場所のようなところがどうなのかという話を聞いていたら、例えば市役所の敷地みたいなところではできないのではないかという誤解を持っているような県もあって、実は 警察に問い合わせをしたところ、安全確保ができれば、麻酔銃の練習も、狩猟の一環ということで、可能であるということも確認させていただいております。
 
(記者)NHKの後藤です。
毎度で申し訳ないですけれども、熱中症対策でお伺いします。今月13日から19日までの1週間に、熱中症で病院に運ばれた人の数が、今年初めて1万人を超えました。また、今週に入ってからも、三重県や静岡県など全国各地で、最高気温が40度以上と猛暑日となりました。前回伺った時よりも熱中症のリスクが高まっていると思いますが、改めて現状の受け止めと、国民に呼びかけたいことがありましたらお伺いさせてください。
(大臣)ご指摘のとおり、熱中症による救急搬送が増えています。亡くなられた方にはお悔みを申し上げるとともに、熱中症になられた方にお見舞い申し上げたいと思います。また、今週は東海地方を中心に連日40度以上の酷暑日が観測されています。熱中症への一層の警戒が必要な状況であります。環境省としては、4月から熱中症予防強化キャンペーンにより、国民の皆様への注意喚起を強化しているところであります。また、暑さへの気づきの呼びかけのための熱中症警戒アラートを運用しているところであります。今月20日には、気象庁から、関東甲信地方と東海地方が梅雨明けをしたと見られるとの発表もありました。梅雨明け直後は暑さに十分に慣れていない方も多く、熱中症のリスクが高くなります。国民の皆様におかれては、まずは、お住まいの地域やお出かけする地域の暑さ指数や、熱中症警戒アラートの発表状況を確認いただいて、いつもの繰り返しになってしまうが、こまめな水分・塩分の補給、適切なエアコンの使用、クーリングシェルターの利用、お子さんやペットを車の車内に置き去りにしないなど、熱中症を予防するための行動を取っていただくよう、改めてお願いをしたいと思います。また、熱中症アラートの確認の際には、環境省のLINEアカウントやメール配信サービスをぜひご活用いただきたいと思います。
 
 
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=u4KVE5S62ig
 
 
(以上)