大臣談話・大臣記者会見要旨
石原大臣閣議後記者会見録 (令和8年4月28日(火)8:40~8:52 衆議院分館 4階エレベーターホール)
1.発言要旨
私からは2点ほど御報告させていただきます。
まず1点目は、G7の環境大臣会合の結果についてであります。4月23日、24日に、フランス・パリでG7環境大臣会合が開催され、私が出席いたしました。会合では、生物多様性や海洋の保全、水等について意見交換が行われ、成果文書が採択されました。これにより、G7として結束したメッセージを発することができました。私からも、1.5度目標の達成に向けた気候変動対策や、ネイチャーポジティブ実現の重要性、プラスチック汚染対策条約交渉への我が国の貢献、水俣病の歴史と教訓などについて発信いたしました。また、現地では、G7の議長国のフランスや来年G20議長国の英国とのバイ会談を、カナダとは政策対話を行いました。会談では、気候変動対策や生物多様性の保全を含め、二国間の環境協力の進展に向けて引き続き連携していくことを確認したところであります。今後も、G7各国とともに、世界の環境・気候変動問題にしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
2点目です。水俣病犠牲者慰霊式への参列等についてであります。5月1日に熊本県水俣市において開催される、水俣病犠牲者慰霊式に参列いたします。水俣病により亡くなられた方々の御冥福を、心を込めてお祈りしたいと思います。今年で水俣病公式確認から70年目の節目の年です。改めて、水俣病問題の最終解決に向けて全力で努力するとともに、このような悲惨な公害を二度と繰り返さないために、水俣病の歴史と教訓をしっかりと次の世代に引き継いでいく必要があると強く決意しているところであります。また、慰霊式への参列に併せ、前日の4月30日から2日間かけて、関係団体の皆様との懇談や、関係施設への訪問をします。懇談においては、十分な時間を確保し、じっくりと皆様のお話をうかがい、今後の施策に活かしていきたいと考えております。
私からは以上です。
まず1点目は、G7の環境大臣会合の結果についてであります。4月23日、24日に、フランス・パリでG7環境大臣会合が開催され、私が出席いたしました。会合では、生物多様性や海洋の保全、水等について意見交換が行われ、成果文書が採択されました。これにより、G7として結束したメッセージを発することができました。私からも、1.5度目標の達成に向けた気候変動対策や、ネイチャーポジティブ実現の重要性、プラスチック汚染対策条約交渉への我が国の貢献、水俣病の歴史と教訓などについて発信いたしました。また、現地では、G7の議長国のフランスや来年G20議長国の英国とのバイ会談を、カナダとは政策対話を行いました。会談では、気候変動対策や生物多様性の保全を含め、二国間の環境協力の進展に向けて引き続き連携していくことを確認したところであります。今後も、G7各国とともに、世界の環境・気候変動問題にしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
2点目です。水俣病犠牲者慰霊式への参列等についてであります。5月1日に熊本県水俣市において開催される、水俣病犠牲者慰霊式に参列いたします。水俣病により亡くなられた方々の御冥福を、心を込めてお祈りしたいと思います。今年で水俣病公式確認から70年目の節目の年です。改めて、水俣病問題の最終解決に向けて全力で努力するとともに、このような悲惨な公害を二度と繰り返さないために、水俣病の歴史と教訓をしっかりと次の世代に引き継いでいく必要があると強く決意しているところであります。また、慰霊式への参列に併せ、前日の4月30日から2日間かけて、関係団体の皆様との懇談や、関係施設への訪問をします。懇談においては、十分な時間を確保し、じっくりと皆様のお話をうかがい、今後の施策に活かしていきたいと考えております。
私からは以上です。
2.質疑応答
(記者)日本テレビの安藤と申します。よろしくお願いします。
G7環境大臣会合、お疲れ様でした。G7についてなのですが、昨年のG7の会合からは「気候」の文言も消えまして、今回、主要議題から「脱炭素」という文言も外されています。今年1月にアメリカがパリ協定から再離脱したとはいえ、温暖化が進み、日本でも酷暑などの気候変動を実感するようになる中、G7が脱炭素の意志を示すことは重要かと考えますが、今後の気候変動・脱炭素に対してのG7のあり方をどのように考えていらっしゃるでしょうか。また、日本はどのように世界の中で脱炭素の役割を担っていきたいとお考えでしょうか。
(大臣)今年は、G7の環境大臣会合でも多くの方が発言されていたのですけれども、11月の気候変動のCOP31、10月には生物多様性のCOP17、そして8月に砂漠化の3つのCOP、環境に関わる会議が行われる重要な年であります。これを踏まえて、今回のG7でも、気候変動による砂漠化や水資源問題の悪化、干ばつ、洪水等の自然災害の増加のほか、気候リスクに対する建築物やインフラなどの不動産レジリエンスの強化など、気候に関わりの深い議論が包括的に行われたところであります。私からも、我が国の脱炭素の取組を発信するとともに、気候変動は世界が一致して取り組むべき喫緊の課題であることについて関連セッションの中で発言したところであります。今後もこうした認識のもと、2050年ネット・ゼロの実現に向けて、あらゆる施策を総動員して取り組んでいく、また、世界の排出削減にも貢献してまいりたいと考えています。
(記者)岡山の山陽新聞の阿部と申します。
岡山県吉備中央町の浄水場から高濃度のPFASが検出された問題で、原因とみられる使用済活性炭を保管していた地元業者が、先般ダイキン工業などを相手に一連の問題の対応費として、町から請求されたお金の一部の負担を求める公害調停を申請しました。PFASを巡る企業間の公害調停は全国初とみられますけれども、今回こうした事案が起きたことに対する大臣の受け止めをお聞かせいただきたいのと、ダイキン工業を相手取ったPFAS関連の公害調停は大阪の摂津市の住民らも起こしておりまして、特定の大手企業に対する公害調停が相次ぐ事態をどう受け止めておられるか御所見をお願いします。
(大臣)報道は承知しております。公害調停は、当事者間の合意に基づき紛争の解決を図る手続きであり、今後、岡山県、そして大阪府の公害審査会の下、当事者間で手続きが進められるものと承知しております。いずれにせよ、PFOA等については、その健康リスクは、飲み水を経由した摂取が主要な要因として考えられることから、摂取しないことが重要であります。このため、基準の遵守と水質検査の義務がある水道水質基準を今月から施行する等、着実に取り組んでいるところであります。環境省としては、国民の安全・安心の確保のために、関係省庁と連携し、引き続き、必要な対策をしっかりと進めてまいたいと考えております。
(記者)追加で、この吉備町の事案に関しては、再生業者はそもそも受け入れた活性炭がそんな有害なものだとは知らなかったと言っている一方で、ダイキン側は、そんな活性炭を引き渡した事実は確認されないという、ちょっと言い分が食い違っておりまして、取引の実態も明らかになっていないという状況なのですけれども、事案の重大さであったり、同様にダイキン工業に対する訴えが全国に広がる可能性も念頭に、国として何か対応する考えがおありかどうかお聞かせください。
(大臣)公害審査会のもと調停が行われている最中でございますので、環境省としては、コメントは差し控えたいと思います。調停の状況をしっかりとフォローしてまいりたいと思います。
(記者)読売新聞の沼田と申します。
希少な動植物の譲渡を原則禁止する「種の保存法」について伺います。先週24日の在り方検討会にて、希少種ペットの飼い主が死亡する等、やむを得ない場合には譲渡を認める規制緩和の方針が示されました。行き場のない希少種ペットの増加を防ぐための運用改善案と承知していますが、改めて、今回の規制の適正化の目的と、今後の検討の見通しについて教えてください。
(大臣)ペットとして飼養されるオウムなどの長寿命の希少種は、飼い主の死亡など、やむを得ない事情により譲渡し等が必要となる場合があります。このような場合であっても、その由来が証明できないなどの理由により、譲渡しの許可等ができず、結果として行き場がなくなる事案があって、違法な流通や野外への放出につながるおそれがありました。今回の規制の適正化の目的は、こうした場合でも、種の保存法の譲渡し等の規制の趣旨に反しない範囲で、希少種の適法かつ適正な管理、違法流通等の防止につなげることが趣旨であります。現時点で具体的な内容が決まっているものではありませんけれども、今年の夏頃までに検討会の報告書を取りまとめ、制度の改善につなげていきたいと考えています。
(記者)共同通信の鈴木です。
幹事社質問に関連してなのですが、G7の環境相会合は、フランスの大臣が米国に配慮して気候変動を外したと、議題から外したというふうにおっしゃっていまして、その判断について、当事者の大臣としてどう評価するかというのが1点と、中東情勢を受けた電力安定化で、石炭火力の制限を1年間だけ撤廃する方針が先日決まりましたけれども、あれによってCO2排出量が年間170万トン増えるという試算が環境団体からありました。大臣はこの間、削減スピードの鈍化を受けて、点検と強化を指示されたところでもありますので、改めて石炭火力制限の鈍化についての影響などを、環境省として試算とかする予定があるかどうか、ないならなぜか教えてもらってもよろしいでしょうか。
(記者)最初に、アメリカに配慮したかどうかということは、フランス政府ではないので分かりません。ただ、中身的には、冒頭でも話したように、気候変動による砂漠化とか、ヨーロッパの国は気温がすごく上がって、もともと石造りの建物で、長年たっているから、その石造りの建物が劣化することもあるし、冷房がなかなか入れられないようなことで問題があるので、そういう不動産のレジリエンスについても話をしたので、緩和とかということについての話ではなくて、どちらかというと適応のような話でしたけれども、気候変動についての議論はなされたと私は認識しているところです。毎回言っているけれども、非効率の石炭火力は、実際に稼働するとは言っているけれど、どこまで稼働させるのかというのも、今の段階ではよくわからないところもあるので、そして経産省は1年間と言っていますので、その状況をしっかりとフォローしながらしっかりと考えてまいりたいと思います。G7でも日本は2030年目標、2040年目標、2050年目標をしっかりと進めていきますという話もしましたし、誰が言ったかとは言えないけれども、やはりしっかりとNDCを各国が出していかなければいけないという話も、実は会議の中で、発言はありました。そういう意味で、G7の中では、しっかりと気候変動を進めていかなければいけないという認識は共通していたのではないかと思います。
(記者)熊本日日新聞の園田と申します。
水俣病についてお伺いします。23日に福岡高裁で、行政訴訟の控訴審判決が原告敗訴となりましたけれども、翌日には判決を不服として上告する方針を明らかにしています。この控訴審判決への受け止めと、認定基準を見直す必要性について、大臣の見解をお伺いします。
(大臣)福岡高裁において判決言い渡しがあり、結果として熊本県および鹿児島県の主張が認められたと承知しております。環境省としては、引き続き関係県・市と密に連携しながら、公健法の適切な運用に尽くしてまいりたいと思います。
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=AxuwMgMGySQ
G7環境大臣会合、お疲れ様でした。G7についてなのですが、昨年のG7の会合からは「気候」の文言も消えまして、今回、主要議題から「脱炭素」という文言も外されています。今年1月にアメリカがパリ協定から再離脱したとはいえ、温暖化が進み、日本でも酷暑などの気候変動を実感するようになる中、G7が脱炭素の意志を示すことは重要かと考えますが、今後の気候変動・脱炭素に対してのG7のあり方をどのように考えていらっしゃるでしょうか。また、日本はどのように世界の中で脱炭素の役割を担っていきたいとお考えでしょうか。
(大臣)今年は、G7の環境大臣会合でも多くの方が発言されていたのですけれども、11月の気候変動のCOP31、10月には生物多様性のCOP17、そして8月に砂漠化の3つのCOP、環境に関わる会議が行われる重要な年であります。これを踏まえて、今回のG7でも、気候変動による砂漠化や水資源問題の悪化、干ばつ、洪水等の自然災害の増加のほか、気候リスクに対する建築物やインフラなどの不動産レジリエンスの強化など、気候に関わりの深い議論が包括的に行われたところであります。私からも、我が国の脱炭素の取組を発信するとともに、気候変動は世界が一致して取り組むべき喫緊の課題であることについて関連セッションの中で発言したところであります。今後もこうした認識のもと、2050年ネット・ゼロの実現に向けて、あらゆる施策を総動員して取り組んでいく、また、世界の排出削減にも貢献してまいりたいと考えています。
(記者)岡山の山陽新聞の阿部と申します。
岡山県吉備中央町の浄水場から高濃度のPFASが検出された問題で、原因とみられる使用済活性炭を保管していた地元業者が、先般ダイキン工業などを相手に一連の問題の対応費として、町から請求されたお金の一部の負担を求める公害調停を申請しました。PFASを巡る企業間の公害調停は全国初とみられますけれども、今回こうした事案が起きたことに対する大臣の受け止めをお聞かせいただきたいのと、ダイキン工業を相手取ったPFAS関連の公害調停は大阪の摂津市の住民らも起こしておりまして、特定の大手企業に対する公害調停が相次ぐ事態をどう受け止めておられるか御所見をお願いします。
(大臣)報道は承知しております。公害調停は、当事者間の合意に基づき紛争の解決を図る手続きであり、今後、岡山県、そして大阪府の公害審査会の下、当事者間で手続きが進められるものと承知しております。いずれにせよ、PFOA等については、その健康リスクは、飲み水を経由した摂取が主要な要因として考えられることから、摂取しないことが重要であります。このため、基準の遵守と水質検査の義務がある水道水質基準を今月から施行する等、着実に取り組んでいるところであります。環境省としては、国民の安全・安心の確保のために、関係省庁と連携し、引き続き、必要な対策をしっかりと進めてまいたいと考えております。
(記者)追加で、この吉備町の事案に関しては、再生業者はそもそも受け入れた活性炭がそんな有害なものだとは知らなかったと言っている一方で、ダイキン側は、そんな活性炭を引き渡した事実は確認されないという、ちょっと言い分が食い違っておりまして、取引の実態も明らかになっていないという状況なのですけれども、事案の重大さであったり、同様にダイキン工業に対する訴えが全国に広がる可能性も念頭に、国として何か対応する考えがおありかどうかお聞かせください。
(大臣)公害審査会のもと調停が行われている最中でございますので、環境省としては、コメントは差し控えたいと思います。調停の状況をしっかりとフォローしてまいりたいと思います。
(記者)読売新聞の沼田と申します。
希少な動植物の譲渡を原則禁止する「種の保存法」について伺います。先週24日の在り方検討会にて、希少種ペットの飼い主が死亡する等、やむを得ない場合には譲渡を認める規制緩和の方針が示されました。行き場のない希少種ペットの増加を防ぐための運用改善案と承知していますが、改めて、今回の規制の適正化の目的と、今後の検討の見通しについて教えてください。
(大臣)ペットとして飼養されるオウムなどの長寿命の希少種は、飼い主の死亡など、やむを得ない事情により譲渡し等が必要となる場合があります。このような場合であっても、その由来が証明できないなどの理由により、譲渡しの許可等ができず、結果として行き場がなくなる事案があって、違法な流通や野外への放出につながるおそれがありました。今回の規制の適正化の目的は、こうした場合でも、種の保存法の譲渡し等の規制の趣旨に反しない範囲で、希少種の適法かつ適正な管理、違法流通等の防止につなげることが趣旨であります。現時点で具体的な内容が決まっているものではありませんけれども、今年の夏頃までに検討会の報告書を取りまとめ、制度の改善につなげていきたいと考えています。
(記者)共同通信の鈴木です。
幹事社質問に関連してなのですが、G7の環境相会合は、フランスの大臣が米国に配慮して気候変動を外したと、議題から外したというふうにおっしゃっていまして、その判断について、当事者の大臣としてどう評価するかというのが1点と、中東情勢を受けた電力安定化で、石炭火力の制限を1年間だけ撤廃する方針が先日決まりましたけれども、あれによってCO2排出量が年間170万トン増えるという試算が環境団体からありました。大臣はこの間、削減スピードの鈍化を受けて、点検と強化を指示されたところでもありますので、改めて石炭火力制限の鈍化についての影響などを、環境省として試算とかする予定があるかどうか、ないならなぜか教えてもらってもよろしいでしょうか。
(記者)最初に、アメリカに配慮したかどうかということは、フランス政府ではないので分かりません。ただ、中身的には、冒頭でも話したように、気候変動による砂漠化とか、ヨーロッパの国は気温がすごく上がって、もともと石造りの建物で、長年たっているから、その石造りの建物が劣化することもあるし、冷房がなかなか入れられないようなことで問題があるので、そういう不動産のレジリエンスについても話をしたので、緩和とかということについての話ではなくて、どちらかというと適応のような話でしたけれども、気候変動についての議論はなされたと私は認識しているところです。毎回言っているけれども、非効率の石炭火力は、実際に稼働するとは言っているけれど、どこまで稼働させるのかというのも、今の段階ではよくわからないところもあるので、そして経産省は1年間と言っていますので、その状況をしっかりとフォローしながらしっかりと考えてまいりたいと思います。G7でも日本は2030年目標、2040年目標、2050年目標をしっかりと進めていきますという話もしましたし、誰が言ったかとは言えないけれども、やはりしっかりとNDCを各国が出していかなければいけないという話も、実は会議の中で、発言はありました。そういう意味で、G7の中では、しっかりと気候変動を進めていかなければいけないという認識は共通していたのではないかと思います。
(記者)熊本日日新聞の園田と申します。
水俣病についてお伺いします。23日に福岡高裁で、行政訴訟の控訴審判決が原告敗訴となりましたけれども、翌日には判決を不服として上告する方針を明らかにしています。この控訴審判決への受け止めと、認定基準を見直す必要性について、大臣の見解をお伺いします。
(大臣)福岡高裁において判決言い渡しがあり、結果として熊本県および鹿児島県の主張が認められたと承知しております。環境省としては、引き続き関係県・市と密に連携しながら、公健法の適切な運用に尽くしてまいりたいと思います。
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=AxuwMgMGySQ
(以上)