大臣談話・大臣記者会見要旨

2025 年国際生物多様性の日(5/22)に向けた浅尾環境大臣ビデオメッセージ

○皆様、生物多様性の日おめでとうございます。この日は、自然との共生という私た ちの世界目標の達成への決意を、新たな情熱とともに改めて宣言する日です。

○自然が私たちの生活の基盤であることは疑う余地がありません。健康な地球なく して、我々人類のウェルビーイングを確保し、持続可能な開発目標を達成すること は不可能です。

○「自然との共生、持続可能な未来へ!」が、今年の生物多様性の日のテーマです。 「Harmony with nature(自然との共生)」は、日本で開催された生物多様性条約 COP10 において採択された愛知目標のビジョンであり、「昆明・モントリオール生 物多様性枠組(GBF)」にも引き継がれています。

○日本は、30by30 目標の達成に向けて新たな法律を制定しました。この法律は、特 にビジネスを含むすべてのセクターの活動を強化することに焦点を当てています。 この法律は、企業等の取り組みを「自然共生サイト」に認定することで、日本国内 における OECM(Other Effective area-based Conservation Measures)の拡大にも貢献 します。

○さらに、現在、日本国内で 900 を超える組織が、生物多様性の重要性と自然資本の 概念を活動に組み込むことで、生物多様性の損失を止め、回復させるという、ネイ チャーポジティブの実現への貢献を宣言しています。

○日本は、世界目標を達成するため「生物多様性国家戦略 2023-2030」を策定しまし た。また、国内の地方自治体が、地域生物多様性戦略を策定することを支援してい ます。さらに、日本は「生物多様性日本基金」を通じて、開発途上国の条約締約国 が生物多様性国家戦略を更新する取り組みを支援しています。

○国際生物多様性の日は、単なる記念日ではありません。私たち全員が自らの約束や 決意を新たにする日でもあります。ぜひ、ご一緒に取り組みましょう。国や分野の 境界といった壁を越えてともに行動しましょう。そして、自然と共生し、持続可能 な形で発展する社会を実現するため、皆で力を合わせていきましょう。

○ありがとうございました。