大臣談話・大臣記者会見要旨

浅尾大臣閣議後記者会見録 (令和7年4月8日(火)8:35~9:41 於:衆議院分館1階)

1.発言要旨

なし

2.質疑応答

(記者)おはようございます。時事通信の吉田です。よろしくお願いします。
鳥獣保護管理法についてお伺いします。現在審議中の改正案では、クマなどを危険鳥獣と新たに定義することが想定されていますが、その名称を巡っては危険というレッテルを貼ることが捕殺につながるとの懸念も出ています。そのことへの大臣の見解をお聞かせ下さい。また、冬眠明けの時期を迎えて、クマの目撃情報が各地で相次いでいますが、国民への呼び掛け等がありましたらお願いします。
(大臣)おはようございます。
人の日常生活圏に出没するクマはやはり人にとって危険な存在となり得ます。本法案における「危険鳥獣」とは、人の日常生活圏に出現した危険な状況に限って銃猟を行うことができる「緊急銃猟」の対象となる鳥獣を定義するものであります。法令で必要な措置に合わせて定義づけたものであって、決してレッテルを貼る意図はありません。「危険鳥獣」の趣旨については、法案成立後、ガイドライン、ウェブサイト等を通じて、周知いたします。クマ対策は、人とクマとのすみわけを図ることが重要であり、令和6年4月に関係省庁とともに「クマ被害対策施策パッケージ」を取りまとめ、人の生活圏への出没防止のための追い払いや放任果樹等の誘因物の管理への支援、針葉樹と広葉樹が混じり合った森林や広葉樹林への誘導といったクマの生息環境の保全・整備など、捕獲に偏らない総合的な対策を関係省庁と進めることとしております。国民への呼びかけについて、まさに人が山菜採り等のため、クマの生息地内に入る機会が増える季節にこれからなりますけれども、クマとの遭遇を回避するため、鈴など、音の鳴るものを携行するなど、十分警戒していただきたいと思います。また、クマと遭遇した際には、背中を見せずに、クマを見ながらゆっくり後退するなど、落ち着いて対応していただきたいと考えております。
 
(記者)NHKの岡崎です。おはようございます。
トランプ関税について伺います。全世界的に影響が出ていて、イギリスでは環境規制を一部緩和するなどの動きが出ています。環境・気候変動分野を含めて、影響を避けられないと思いますが、受け止めと今後の対応がありましたら教えてください。
(大臣)先ほど、米国の関税措置に関する総合対策本部の第1回会合が開催されました。環境省においては、関係省庁とも連携して情報収集に努めるとともに、どのような対策が必要かについて検討を進めてまいりたいと考えておりまして、関税の引上げの影響が大きい中小企業やサプライチェーンに対する支援が現在考えられているところでありますけれども、具体的な内容については、情報収集に努めて、鋭意検討を進めるということでありまして、環境関係については、現在のところ、今までの政策を特に変えるということは考えておりません。
 
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=NGEOz9rUFSg
(以上)