大臣談話・大臣記者会見要旨

浅尾大臣閣議後記者会見録 (令和7年1月24日(金)11:00~11:11 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

なし

2.質疑応答

(記者)おはようございます。NHK岡崎です。
 幹事社から1問質問します。地球温暖化対策計画のパブリックコメントの受付締切りが迫っています。特にNDCになる温室効果ガスの削減目標については、より野心的な目標を提出すべきだという声も上がっていましたが、パブリックコメントで寄せられる声に対してどのように向き合うか教えてください。
(大臣)おはようございます。
 地球温暖化対策計画については、1月26日までパブリックコメントを実施しております。頂いた御意見についてしっかり確認させていただきたいというふうに考えております。その上で、本年2月のNDC国連提出期限を踏まえつつ、地球温暖化対策計画の閣議決定に向けて必要な手続を進めてまいりたいと考えております。
 
(記者)朝日新聞の杉浦と申します。
 環境省が所管している大久野島のウサギの件でお伺いいたします。大量死が分かっているんですけれど、もちろん虐待はいけないことなんですけれど、カイウサギは同時に外来種でもあります。どういうふうにこの島で管理するのが望ましいとお考えになっているのか、また、現状の管理が望ましい状態なのかどうかについて、大臣の御所感をお伺いしたいと思います。
(大臣)今、御質問がありました事案について、1月21日に大久野島に生息しているウサギを蹴る暴行を加えたとして男性が逮捕された件については承知をしているところであります。その中身については現在、警察において捜査中のため、事件の具体的内容についてコメントすることを差し控えたいと思いますけれども、動物愛護管理行政を所管する立場として、一般的に動物を虐待することは許されないことであり、大変遺憾に思います。
 環境省では、昨年末からウサギが多数死亡していることが確認されたことから、中国四国地方環境事務所において関係機関等と連携して、死因の特定の取組や巡視の強化、注意喚起などを行うとともに、動物愛護管理法違反の可能性も踏まえ、警察にも情報提供するなど対応していたところであります。
 今後については、地域の関係者と対応を協議しつつ、当面の間、巡視の強化や注意喚起などを継続してまいりたいということです。御質問は、このウサギは外来種であるので、頭数の管理とかという趣旨の御質問ですか。
(記者)外来種でもあるものを、多分、自然公園内で今の状況になっているというのは、ある種矛盾を抱える状況をこれまでずっと続けてきたということだと思うのです。そういったものをどういうふうに管理していくのが望ましいとお考えになっているのかについて、お考えをお聞かせください。
(大臣)このウサギについては、外来種であるかもしれませんが、観光資源にもなっているということなので、環境省においても、影響を見つつ、適切に対応してまいりたいというふうに考えております。
 
(記者)日本テレビの村田と申します。
 関連で、11月から結構な数が死んでいたというところなんですけれども、国立公園でみんなが癒やしを求めていくような場所だったと思うんですが、もう少し早く対策などができなかったものかどうかというところをお伺いできればと思います。
(大臣)昨年11月28日にウサギの死亡個体が確認された後、しばらくの間、死亡個体は確認されていなかったことから、状況を注視していたというふうに聞いております。
 中国四国地方環境事務所から本省へ12月末に報告がありました。11月28日以後、再び死亡個体が確認されたということで、この報告があったということかと思います。いずれにせよ、現場では、関係機関等と連携して、死因の特定や巡視強化などを実施しており、適切に対応してきたものと考えております。関係の捜査機関とも連携をしながら対応してきたというふうに考えております。
 
(記者)毎日新聞の山口です。よろしくお願いします。
 福島第一原発の処理水の海洋放出の件でお聞きしたいと思います。
 先日、中国の共産党メディアが昨年10月に周辺海域で採取したサンプルを国内で分析したところ、異常が認められないという報道があったかと思います。このことが禁輸措置解除への影響を環境省としてどのように見ているのかお願いします。
(大臣)昨年10月にIAEAの枠組みの下で行われた海域モニタリングに参加した中国の分析機関が採取した海水試料を分析したところ異常が見られなかったという報道は承知をしております。そしてその後、昨年11月の日中首脳会談では、昨年9月に日中両政府で発表したIAEAの枠組みの下でのモニタリングの拡充及び中国における基準に合致した日本産水産物の輸入の着実な回復について両国で実施していくことが確認されたということであります。また、石破総理から、中国による日本産水産物の輸入回復を早期に実現するように求めたところであります。環境省としても、科学的根拠に基づく対応が進むよう、客観性・透明性・信頼性の高い海域モニタリング及び情報発信を継続してまいります。
 
(記者)「エネルギーと環境」、エネルギージャーナル社の清水です。
 今日から通常国会が始まるということです。今回は何か省庁別予算なんかの審議も分科会的かつての、用意されるようですけれども、環境省としての通常国会に臨む考え方、特に制度とか法案とか共管なんかも含めてね、どういう基本的に、どういう考え、方針を重点的にされていくのか、方針を伺いたい。
(大臣)提出させていただいたというふうに申し上げたほうがいいと思いますが、予算を着実に、環境省のものだけでなく、全体を通していくことがまずは第一に大事なことだというふうに思いますし、その後に環境省として通常国会に提出してまいります法案についても、しっかりと審議し、できるだけ速やかに可決していただきたいということであります。もちろん丁寧に議論しながらと思っています。
(記者)NDCを通告する前に閣議決定ということですけれども、その考え方については、もちろん国会審議やなんかも踏まえることだろうと思うんですが、現時点での大臣の考え方というのは、温暖化対策基本計画の改定も含めて、どんな考えですか。
(大臣)地球温暖化対策計画については、年度内に閣議決定ということで今検討していますので、できるだけそれに沿ってしっかりと決定をしていきたいと思います。
 
(記者)環境新聞の小峰です。
 浅尾大臣、昨日の敵は今日の友という言葉があります。かつての敵国で、今は最大の友好国かつ同盟国であるアメリカ合衆国で、このほど、米大リーグのマリナーズなどで活躍したイチローさんが日本人として初めて野球殿堂入りしました。浅尾大臣の御感想をお聞かせください。
(大臣)大変すばらしいことだと思います。私の名前にはイチローさんの一郎の前に「慶」がつきますので、若干関係が、あるわけじゃありませんけれども、大変日本人の活躍は喜ばしいことだろうというふうに思っています。
 
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=dGZU015tIoc
 
(以上)