大臣談話・大臣記者会見要旨

五十嵐新大臣政務官及び勝目新大臣政務官就任会見録 (令和6年11月14日(木)19:00~19:14 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

(五十嵐政務官)皆さん、こんばんは。このたび、環境大臣政務官を拝命いたしました衆議院議員の五十嵐清です。出身は栃木県でございます。
 私の担務は総合環境政策統括官グループ、地球環境局、自然環境局、地域脱炭素推進審議官グループでございます。
 私のこれまでの環境問題への取組は、私は県議会が5期18年で長かったんですけれども、地方議員の立場で、地方政治の中ではプラスチック資源の活用の推進条例をつくったり、栃木県では、その技術を持っていた企業がたまたまあったんですけれど、ペットボトルの水平リサイクルなどの取組、ちょうど気候変動適応センターというのを各地方自治体でつくるというタイミングがありましたので、そういうことに、県議の立場で取り組ませていただきました。
 小林副大臣、中田副大臣、勝目大臣政務官、そして職員の皆様とともに、浅尾大臣をしっかり支えながら、環境行政に取り組んでいきたいというふうに思っております。どうぞよろしくお願いいたします。


(勝目政務官)皆さん、遅い時間までお残りいただきまして、大変恐縮でございます。このたび、環境大臣政務官及び内閣府大臣政務官を拝命いたしました勝目康と申します。どうぞよろしくお願いいたします。選挙区は京都1区でございます。
 私の担務でありますけれども、環境再生・資源循環局、2つ目が水・大気環境局、3つ目が環境保健部、4つ目が原子力規制委員会を担務といたしまして、また内閣府の大臣政務官といたしまして、原子力防災を担務とすることになってございます。
 私の地元、京都には京都御苑という環境省が所管する広大なスペースがありますけれども、京都の人たちはあまり環境省の所管と知らずに、宮内庁の所管だと思い込んでおるわけでありますけれども、まさに市民のいこいの場でありまして、私の母親も、いつも犬の散歩を御苑でしておるという、非常に日常生活に身近なスペースを提供していただいて、その清掃等々、日常的に美しく保っていただいているということで大変感謝申し上げたいと思います。
 そして、何といっても京都は、今年はCOP29の年であります。浅尾大臣も近々、現地に行かれるかと思いますけれどもCOP3の京都議定書の街でありまして、京都としても、環境先進都市というものを標榜し、また志してきた街だということであります。
 ちなみに、京都市役所の組織図を見ますと、筆頭局が環境政策局になっておりまして、市民の1人1人が日常生活から環境意識を増進していこう、普及していこうという、非常に高い意識があります。例えばですけれども、お祭りで露店が出ますけれども、その容器もリユース容器を使うということが標準化されていまして、今じゃもう学区単位、町の皆さんのお祭りで使うような容器も、そういう形でリサイクル、リユースが徹底されているという環境の中で、地元の暮らしをしているところであります。
 こういう地元の環境面に対する意識の高さもありますけれども、私は議員になって3年余りでありますが、主として医療や社会保障、あるいは文化や教育、そして中小企業支援、そしてマクロ経済政策全般というものに特に取り組んできたわけでありますけれども、この中で、やはり今、共通するテーマとして「循環」というのがあるということを感じています。「成長と分配の好循環」とも言いますし、まさにその経済成長を遂げて、それを労働分配率、まさに賃金のほうに回していく、そしてそれが消費を拡大して、経済が拡大して、そしてそれが経済成長を生んで、そしてまた次なる賃上げにつながっていくという循環であります。
 文化の面でも、例えば文化財、「保存と活用の好循環」というふうに言っておりますけれども、文化財を大切に残していく、これはもちろん大事なことでありますけれども、それをちゃんと見せる。そして、それは日本ならではの価値でありまして、それがまたインバウンド等々、観光資源として使われている。そしてマネタイズされる。そして、それが今度は保存のほうに、また原資になっていくということがあると思ってまいりました。
 そういう意味では、この環境省が今取り組んでいる循環経済。これは環境省がコアになって、政府全体で取り組もうとしているこの循環型経済というものの、まさにその一環だろうと思っておりまして、この経済と環境というものを対立概念として捉えるのではなくて、まさに環境というイノベーションを起こす分野に仕立てて、そしてそれが経済成長につながっていくという、このサイクルをつくっていくということは、環境面だけではなくて、今日的な令和の日本社会、日本の行政が追求するべき普遍的な価値なんじゃないかという思いをしております。
 そうした中で、この環境省におきまして、この循環といったものをつかさどっていくことに非常に光栄に思っておりますし、また全力を尽くしていきたいと考えております。
小林副大臣、中田副大臣、そして隣におります五十嵐大臣政務官とともに、浅尾大臣を支えまして、そして環境省の職員の皆様が仕事をしやすい、そういう環境をつくっていきたいなと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
 

2.質疑応答

(記者)時事通信の吉田と申します。よろしくお願いします。
お二人にお伺いします。一部もう既に言及ありましたけれども、環境行政の中で特に御関心のある分野と、これから取り組みたいことがありましたら教えてください。
(五十嵐政務官)私の地元の日光市なんですけれど、脱炭素の先行地域に指定されておりますので、脱炭素の先行地域がうまく横展開できるように、先進地域のいい例が全国に広げられるようにというのは、非常に取り組んでいきたいなと思っています。
あと、日光国立公園もありますので、やはり日本の国立公園をよりよいものにする。、日本国民のためだけじゃなくて、インバウンドにも活用していきたいですし、同時にオーバーツーリズムについては、しっかりと考えていかなくてはならないというふうに思っていますけれど、日本の国立公園をもっと世界レベルの公園にしていきたいというのを思っています。
地元だと、熊がすごく日光市内の観光地にも出るようになっていまして、昨今では、去年の秋なんか特にそうですけど、市街地にも出没するようになっていますけれど、観光地にも出てきている、また、住宅地とは違ったいろんな課題もありますので、そういうものについての取組も進めていきたいと思っています。
(勝目政務官)先ほど一部申し上げましたけれども、やはり循環型社会というものをしっかりつくっていく、そのエンジンになるべき役所だと思っております。日本の強みは、やはり今この時代にあってもテクノロジーだというふうに思っております。イノベーションを起こして、それが稼ぎ頭になるというのは、あらゆる分野で必要な取組だと思っておりますけれども、これはまさに環境面。廃棄物であるとか、浄化であるとか、こうしたところにこそ生かされるんだろうというふうに思っておりますので、これを何としても、コストセンターではなくて、稼ぎ頭になれるような、そこまで取組ができたら、これはすばらしいことだなというふうに思っております。
もちろん一足飛びにできるものではないんだろうと思いますけれども、アカデミアの成果をしっかりと産業に移していくような、そういう取組ができればと思っております。
それからやはり、再生可能エネルギーを本当に持続的なものにしないといけないと思っておりまして、そういう意味においては、太陽光パネルのリサイクルといったようなことをしっかり取り組んでいかないと、何となく再生可能エネルギーの割合を高めていくというだけでは、持続性が伴わないのではないかという問題意識も持っておりますので、併せてそういう困難な課題にも取り組んでいきたいと思っております。
 
(記者)環境新聞の小峰です。京都1区の勝目政務官にお尋ねします。京都の市内の洛中のほうだと思いますけれども、西陣織だとか、そういう中小企業がたくさんあって、文化的な伝統産業もある。そういう中で、たしか西陣織だとか、いろんなところでネクタイの業者なんかもたくさんいると思うんです。それで、お二人の政務官の前に、副大臣でまさに義理と人情の男と言われた、豊田市出身の八木哲也副大臣、どんな酷暑でもネクタイをしていたんですよ。中学校の同じ同級生がでっち奉公で東京に行って、ネクタイ会社を苦労してやっとつくったんですよ、中卒で。そして、八木哲也が衆議院議員になったときに挨拶に来てくれて、「いや困っちゃっているんだよ、小池百合子さんというやつがクールビズなんて言っちゃって、それでネクタイ業者が半分潰れてしまった」と。そうしたら、八木哲也が、「よし分かった、俺は国会議員でいる間、どんなに暑くたってネクタイを締める」と。
そんな意味で、単にクールビズだとか、デコ活だなんていったって、中小企業が困るようなことをやってもらったら困るんですけどね。勝目さんは、八木哲也の遺志を継いで、どんな酷暑でもネクタイをするぐらいのお気持ちはありませんか。いかがですか。
(勝目政務官)どんな酷暑でもは、それはケース・バイ・ケースになるかと思いますけれども、ただ、おっしゃるとおり、地元の地場産業、伝統産業をしっかり振興していくということは大事なことだと思っています。西陣織も、もともとは帯の産地で、もちろん今も帯がメインになるわけでありますけれども、そこから多角化の一環として、ネクタイ製造を行っておられるところもあります。
今、西陣織会館という組合の会館があるんですけれども、そこに行くと、ネクタイ売場が普通にあります。そういうところが地元でありますので、私はやっぱり地場産業を大切にしたい、その発信を担うのも、そういうところの選挙区の人間の務めだろうというふうに思っておりますから、クールビズ期間にあっても、基本的にはネクタイを着用するということを基本にしたいと思います。
暑いからクールビズなのであって、ノーネクタイで上着を着るというのはちょっと矛盾しているような気もせんでもありませんので、もちろん100%かというと、いろんな場面がありますから。ですけれども、極力ネクタイを締めて、地場産業の振興に少しなりとも貢献できればと思っております。
 
(以上)