大臣談話・大臣記者会見要旨
中田新副大臣及び小林新副大臣就任会見録 (令和6年11月14日(木)18:25~18:42 於:環境省第1会議室)
1.発言要旨
(中田副大臣)
このたび、環境副大臣を拝命いたしました、参議院議員の中田宏でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
環境副大臣としては、環境再生・資源循環局、それから水・大気環境局、環境保健部、原子力規制委員会を担務するということになります。また、内閣府の副大臣として、原子力防災についても担務するということになります。
私自身は、環境ということについては、これまでの政治活動の中でも極めて重視をした取組ということでやってきました。横浜市長の前に衆議院に属しておりまして、(聞こえず)のプロジェクトチームをやっておりまして、その後、降板という形になりました。横浜市長になってからは、一般廃棄物、ごみの問題については、大都市ではそれまでなかった多品目分別という形で15品目ですけれども、分別することで、最終的にごみを減らしていく。そして焼却するごみを減らしていくということについては、実質的には40%削減ということなんですけれども、そうした施策などをやっておりました。
それからあまり知られていませんけれども、クールビズという部分については、これはネーミングは小池百合子環境大臣(当時)が2005年に名前をつけましたけど、実は2002年(平成14年)、横浜市役所はネクタイを外しましょうという運動を始めまして、当時、既に28度が推奨温度ということなんですけど、28度でネクタイをしていたら暑すぎるよと。推奨する以上、また、我々がそれを求めていく以上、やはりそれにあわせて、ネクタイを取れとは言わないけれども、少なくともそれが許されるようにしないと、無理だということで、服装指導ではありませんと断りつつ、横浜市役所は全員ネクタイを外すという部分から始まって、翌年には神奈川県全体が取り組みました。
さらに翌年、2004年になりますけれども、首都圏サミット、八都県市でやりましょうということでやりまして、首都圏全体がやるようになりました。そして、その次の年、2005年、この年にクールビズというネーミングを小池環境大臣がつけて、今に至るということになったので、そういう意味では非常にいい取組になったというふうに思っております。
そういう意味で、最後にいたしますけれども、環境行政ということについて携わっていく、またそれをリードして、こういうことについては、自分自身、本当にやりがいを感じているところでありまして、小林副大臣、そして五十嵐大臣政務官、勝目大臣政務官、何よりも浅尾大臣をしっかりと支えて、環境省における役割ということを果たしてまいりたいと思いますので、協力のほう、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
以上で御挨拶とさせていただきます。
(小林副大臣)小林史明です。よろしくお願いします。
このたび、環境副大臣を拝命いたしました。改めまして、小林史明です。どうぞよろしくお願いします。
私自身の担務は、総合環境政策統括官グループ、地球環境局、自然環境局、地域脱炭素推進審議官グループというふうになっています。
私自身、地元が広島県の福山市というところですけれども、日本で初めて国立公園に指定された瀬戸内海国立公園がある場所であります。やはり美しい自然というのは、日本が持つ大変重要な資産であると思っています。あわせて、さらにうちの地元福山市は、環境技術に優れた企業が非常に集積をしておりまして、最近、大企業の調達行動においても、やはりカーボンニュートラルに貢献できる製品が選ばれる、こういう状況が出てきていて、それによって売上げが伸びている企業というのも見てきています。その点では、今回の環境行政というのは、環境をよくする、そして地球を守るということももちろん大前提ですけれども、地域経済を発展させ、人々の暮らしを豊かにする。そういう可能性がある政策分野だというように思っています。
実際に私自身、昨年までは新しい資本主義本部等において事務局長を務めまして、政府の成長戦略の草案をつくってきました。今回、今の政府の成長戦略のど真ん中にサーキュラーエコノミーを据えるということもやってきましたので、その点でも環境行政としっかり密接に関わってきたという自負もありますので、しっかりその経験も生かして環境行政をしっかり前に伸ばせるように頑張っていきたいと思います。
大臣、副大臣をしっかりお支えしていく、政務官と連動していくというのはもちろんですが、やはり現場で汗をかいて頑張って知恵を出している環境省の職員の皆さんが存分に活躍できるような環境をつくるのが我々政務の仕事だと思っていますので、しっかりそこに力を注いで、皆さんに実感を持って暮らしがよくなったと思っていただけるように取り組んでいきたいと思います。
私からは以上です。
このたび、環境副大臣を拝命いたしました、参議院議員の中田宏でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
環境副大臣としては、環境再生・資源循環局、それから水・大気環境局、環境保健部、原子力規制委員会を担務するということになります。また、内閣府の副大臣として、原子力防災についても担務するということになります。
私自身は、環境ということについては、これまでの政治活動の中でも極めて重視をした取組ということでやってきました。横浜市長の前に衆議院に属しておりまして、(聞こえず)のプロジェクトチームをやっておりまして、その後、降板という形になりました。横浜市長になってからは、一般廃棄物、ごみの問題については、大都市ではそれまでなかった多品目分別という形で15品目ですけれども、分別することで、最終的にごみを減らしていく。そして焼却するごみを減らしていくということについては、実質的には40%削減ということなんですけれども、そうした施策などをやっておりました。
それからあまり知られていませんけれども、クールビズという部分については、これはネーミングは小池百合子環境大臣(当時)が2005年に名前をつけましたけど、実は2002年(平成14年)、横浜市役所はネクタイを外しましょうという運動を始めまして、当時、既に28度が推奨温度ということなんですけど、28度でネクタイをしていたら暑すぎるよと。推奨する以上、また、我々がそれを求めていく以上、やはりそれにあわせて、ネクタイを取れとは言わないけれども、少なくともそれが許されるようにしないと、無理だということで、服装指導ではありませんと断りつつ、横浜市役所は全員ネクタイを外すという部分から始まって、翌年には神奈川県全体が取り組みました。
さらに翌年、2004年になりますけれども、首都圏サミット、八都県市でやりましょうということでやりまして、首都圏全体がやるようになりました。そして、その次の年、2005年、この年にクールビズというネーミングを小池環境大臣がつけて、今に至るということになったので、そういう意味では非常にいい取組になったというふうに思っております。
そういう意味で、最後にいたしますけれども、環境行政ということについて携わっていく、またそれをリードして、こういうことについては、自分自身、本当にやりがいを感じているところでありまして、小林副大臣、そして五十嵐大臣政務官、勝目大臣政務官、何よりも浅尾大臣をしっかりと支えて、環境省における役割ということを果たしてまいりたいと思いますので、協力のほう、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
以上で御挨拶とさせていただきます。
(小林副大臣)小林史明です。よろしくお願いします。
このたび、環境副大臣を拝命いたしました。改めまして、小林史明です。どうぞよろしくお願いします。
私自身の担務は、総合環境政策統括官グループ、地球環境局、自然環境局、地域脱炭素推進審議官グループというふうになっています。
私自身、地元が広島県の福山市というところですけれども、日本で初めて国立公園に指定された瀬戸内海国立公園がある場所であります。やはり美しい自然というのは、日本が持つ大変重要な資産であると思っています。あわせて、さらにうちの地元福山市は、環境技術に優れた企業が非常に集積をしておりまして、最近、大企業の調達行動においても、やはりカーボンニュートラルに貢献できる製品が選ばれる、こういう状況が出てきていて、それによって売上げが伸びている企業というのも見てきています。その点では、今回の環境行政というのは、環境をよくする、そして地球を守るということももちろん大前提ですけれども、地域経済を発展させ、人々の暮らしを豊かにする。そういう可能性がある政策分野だというように思っています。
実際に私自身、昨年までは新しい資本主義本部等において事務局長を務めまして、政府の成長戦略の草案をつくってきました。今回、今の政府の成長戦略のど真ん中にサーキュラーエコノミーを据えるということもやってきましたので、その点でも環境行政としっかり密接に関わってきたという自負もありますので、しっかりその経験も生かして環境行政をしっかり前に伸ばせるように頑張っていきたいと思います。
大臣、副大臣をしっかりお支えしていく、政務官と連動していくというのはもちろんですが、やはり現場で汗をかいて頑張って知恵を出している環境省の職員の皆さんが存分に活躍できるような環境をつくるのが我々政務の仕事だと思っていますので、しっかりそこに力を注いで、皆さんに実感を持って暮らしがよくなったと思っていただけるように取り組んでいきたいと思います。
私からは以上です。
2.質疑応答
(記者)西日本新聞の村田と申します。お二方にお伺いいたします。
まず、環境副大臣に任命されたときの率直の受け止めを教えていただきたいのと、もう1点は、今、それぞれ環境行政の関わり方、これまでのお話をいただいたんですけれども、これから特に力を入れて取り組みたい分野などがあれば教えてください。
(中田副大臣)率直な感想ということで言えば、自分自身の希望は環境分野というふうにこれまでずっと言ってきましたので、そういう意味ではやりがいを感じるという、そうした感想だったということですね。
それから、一番何かということになりますと、これは小林副大臣ともぜひ力を合わせてやっていきたいと思いますけど、サーキュラーエコノミー、これはすごい大事なことだと思うんですね。ですから、一般廃棄物は一般廃棄物ですが、産業廃棄物などは特にサーキュラーエコノミーに大きな関わりがあるということになります。というよりも、むしろ産業廃棄物そのものが資源循環という形になっていかなければいけないわけであって、ここはものすごく大きな課題、いい意味での我が国の経済、そしてエネルギー、こういったことに資する方向性ですから、まさに戦略も立てたわけであって、そういう意味で、こうしたことについてぜひ前に進めていきたいというふうに思います。
(小林副大臣)
まず、受け止めですけれども、今回も自分の提言してきたものを責任取って実行する、そういう立場にしていただいたなという感謝の気持ちでいっぱいでした。最初の政務は、総務省の政務官だったんですけれども、電波利用の改革をやった後、そのまま政務官としてその改革案を政府側で引き取って実行するという立場になりましたし、デジタル庁の創設やワクチン担当大臣補佐官もやった上で、行政のデジタル化についても課題感を持ったままデジタル庁の副大臣を務めることになりました。今回は、先ほど申し上げたとおり、岸田政権からつくった成長戦略、新しい資本主義と、今回、石破政権で掲げるこの地方創生2.0、これをやる上では、やはり環境行政というのはど真ん中だというふうに思っていますので、それをしっかり実現する役割をいただいたということで、責任感を持って取り組んでいきたいと思います。
その中で特に取り組みたいことということでいくと、今、中田副大臣がおっしゃった部分に加えて、地方創生2.0の実現ということを考えても、新しい資本主義の完成ということを考えても、やはり地方経済において、この環境で暮らしがよくなった、まさに地方に暮らしていると豊かさを感じられると、それはやはり自然環境が豊かでありつつも、経済的にも豊かであるという状況をつくることが重要だと思っていますので、そこに貢献していきたいと思います。
その中で特出しすると、今までスタートアップ施策をやってきましたので、世界的にクライメートテック、この地球環境によいインパクトを出せる新たな技術やビジネス、こういったスタートアップが今注目されています。
日本は先ほども、中田副大臣からお話があったとおり、環境技術に大変力がありますから、これを牽引するような新しい器量、新しいプレイヤーを育てる、ここにも環境行政が関わっていけるような、そんな取組もやっていきたいというふうに考えております。
以上です。
(記者)環境新聞の小峰です。お2人にそれぞれお尋ねします。
まず、今回の自民党の総裁選及び今回の衆院選の大敗について。そして、中田さんは来年の夏に参院選の改選がありますけれども、自分への選挙の影響、そして来年の参院選をどう戦うのか。自民党の総裁選の総括、衆院選の大敗の総括、そしてあなた自身が来年の7月にどういうふうに立ち向かうのか、これをお尋ねしたいと思います。
中田さんのお答えを聞いてから、小林史明副大臣に別途またお聞きします。
(中田副大臣)
本当に、一言でいえば謙虚に受け止めて、そしてやはり国民のためになすべきことをなして、来年に臨みたいというふうに申し上げておきたいと思います。
(記者)ちょっとつまらない答えなのですけれども、もう少し色をつけてくださいよ。
(中田副大臣)本当に、選挙の結果というのはこれは謙虚に受け止めるということに尽きます。その上で、やはり来年、審判を仰ぐということであるので、それまでの間にしっかりとその訓を生かし、そしてその上で果たすべきことをしたその結果を問うということで、もう少し詳しく述べさせていただきました。
(記者)続いて、小林史明副大臣にお尋ねします。
小林副大臣は、自民党総裁選で小泉進次郎衆院議員の側近として支援の先頭に立ってこられました。しかし、小泉進次郎さんは決選投票にも残れず、急失速しましたけれども、この辺の総括をお願いしたいのと、そして衆院選の大敗をどういうふうに受け止めたのか、そして今後自民党はどうしていったらいいのか、その辺からお話しください。
これは環境行政云々とは関係ないなどというお答えは、あまり望んでいないのですよ。まず、環境副大臣の前に自民党の議員であるのですから、まずその辺のところからはっきり総括してもらわないと、副大臣として信用していいのかどうかが、国民として非常に疑問になりますから。自民党の総裁選の総括、そして衆院選の総括、ぜひお願いいたします。
(小林副大臣)小峰さんとは、総裁選のときからお話をさせていただいて、こうやって、環境省でまさか御一緒できるとは思わず、大変うれしく思っています。
その中で、今日は環境省としての会見の立場なので、政府の立場でお話しするのが本来だと思いますが、お話しいただいたとおり、政治家個人としてどうなのかという問いだと思いますので、端的にお答えしたいと思います。
総裁選と総選挙を併せてお答えすると、やはり、今国民が期待していることに対して、的確な答えとしての政策を届けられていただろうか、ここだと思っています。
やはり目の前は物価高、これに厳しい状況にある。ただ、一方で政府としてはもう数か月で実質賃金プラスが見えています。こういうことも本来あるわけですが、この目の前の物価高をどう乗り越えるかということに対して、的確な政策が本来必要だったのですと。同時に、目の前の不安だけではなくて、将来の不安の解消が必要だと思っています。
その点では、やはり将来人口が減少する中で、この国は本当に成長できるのか、自分たちの将来は大丈夫なのか、こういう不安があるわけですよね。ここに対して、人口が減少しても成長できる未来があるのだという政策、希望の提示ができていただろうか、ここが欠けていたのだろうと思います。
その点では、今回関わる環境行政というのは、まさに、人とそして地球の未来をつかさどる仕事だと思っていますので、それが将来の安心であるとともに、日本の技術を生かして経済成長もできるし地方の暮らしも豊かになる、こういう道を示していくのが、これまでの戦いの反省を生かした、私自身の役割だと思って取り組んでいきたいと思っています。
以上です。
(記者)
中田さんは環境副大臣とともに、内閣府の原子力防災の担当副大臣でもあります。
原子力防災で地震・津波、これ以外に今一番、本当に怖いのは北朝鮮や中国から、台湾有事のときにミサイルが飛んでくるのではないかと、原発に。この辺のところはどういうふうに考えますか。例えば、具体的には迎撃ミサイルPAC-3を全原発に配置するくらいのことは考えておく必要があると思いますけれども。
地震と津波だけじゃないということは、はっきり認識してもらいたいと同時に、この辺のところはいかがでしょうか。
(中田副大臣)ありがとうございます。
原子力防災という観点で考えれば、当然そういうことも、ある意味では広く、やはり防災の観点の中には入ってくるというふうには思います。
ですから、そこら辺は当然ですけれども、外交そして安全保障という、こうした分野で対応するということも含めてということになりますから、そこについては私が今ここで言及する内容ではありません。
ただ、防災という観点から考えれば、広く、そうしたことまで含めて、万が一がないように、そしてまた万が一の場合は、と考えるのが防災ということになりますから、そこら辺は1つの課題というふうには認識いたします。
まず、環境副大臣に任命されたときの率直の受け止めを教えていただきたいのと、もう1点は、今、それぞれ環境行政の関わり方、これまでのお話をいただいたんですけれども、これから特に力を入れて取り組みたい分野などがあれば教えてください。
(中田副大臣)率直な感想ということで言えば、自分自身の希望は環境分野というふうにこれまでずっと言ってきましたので、そういう意味ではやりがいを感じるという、そうした感想だったということですね。
それから、一番何かということになりますと、これは小林副大臣ともぜひ力を合わせてやっていきたいと思いますけど、サーキュラーエコノミー、これはすごい大事なことだと思うんですね。ですから、一般廃棄物は一般廃棄物ですが、産業廃棄物などは特にサーキュラーエコノミーに大きな関わりがあるということになります。というよりも、むしろ産業廃棄物そのものが資源循環という形になっていかなければいけないわけであって、ここはものすごく大きな課題、いい意味での我が国の経済、そしてエネルギー、こういったことに資する方向性ですから、まさに戦略も立てたわけであって、そういう意味で、こうしたことについてぜひ前に進めていきたいというふうに思います。
(小林副大臣)
まず、受け止めですけれども、今回も自分の提言してきたものを責任取って実行する、そういう立場にしていただいたなという感謝の気持ちでいっぱいでした。最初の政務は、総務省の政務官だったんですけれども、電波利用の改革をやった後、そのまま政務官としてその改革案を政府側で引き取って実行するという立場になりましたし、デジタル庁の創設やワクチン担当大臣補佐官もやった上で、行政のデジタル化についても課題感を持ったままデジタル庁の副大臣を務めることになりました。今回は、先ほど申し上げたとおり、岸田政権からつくった成長戦略、新しい資本主義と、今回、石破政権で掲げるこの地方創生2.0、これをやる上では、やはり環境行政というのはど真ん中だというふうに思っていますので、それをしっかり実現する役割をいただいたということで、責任感を持って取り組んでいきたいと思います。
その中で特に取り組みたいことということでいくと、今、中田副大臣がおっしゃった部分に加えて、地方創生2.0の実現ということを考えても、新しい資本主義の完成ということを考えても、やはり地方経済において、この環境で暮らしがよくなった、まさに地方に暮らしていると豊かさを感じられると、それはやはり自然環境が豊かでありつつも、経済的にも豊かであるという状況をつくることが重要だと思っていますので、そこに貢献していきたいと思います。
その中で特出しすると、今までスタートアップ施策をやってきましたので、世界的にクライメートテック、この地球環境によいインパクトを出せる新たな技術やビジネス、こういったスタートアップが今注目されています。
日本は先ほども、中田副大臣からお話があったとおり、環境技術に大変力がありますから、これを牽引するような新しい器量、新しいプレイヤーを育てる、ここにも環境行政が関わっていけるような、そんな取組もやっていきたいというふうに考えております。
以上です。
(記者)環境新聞の小峰です。お2人にそれぞれお尋ねします。
まず、今回の自民党の総裁選及び今回の衆院選の大敗について。そして、中田さんは来年の夏に参院選の改選がありますけれども、自分への選挙の影響、そして来年の参院選をどう戦うのか。自民党の総裁選の総括、衆院選の大敗の総括、そしてあなた自身が来年の7月にどういうふうに立ち向かうのか、これをお尋ねしたいと思います。
中田さんのお答えを聞いてから、小林史明副大臣に別途またお聞きします。
(中田副大臣)
本当に、一言でいえば謙虚に受け止めて、そしてやはり国民のためになすべきことをなして、来年に臨みたいというふうに申し上げておきたいと思います。
(記者)ちょっとつまらない答えなのですけれども、もう少し色をつけてくださいよ。
(中田副大臣)本当に、選挙の結果というのはこれは謙虚に受け止めるということに尽きます。その上で、やはり来年、審判を仰ぐということであるので、それまでの間にしっかりとその訓を生かし、そしてその上で果たすべきことをしたその結果を問うということで、もう少し詳しく述べさせていただきました。
(記者)続いて、小林史明副大臣にお尋ねします。
小林副大臣は、自民党総裁選で小泉進次郎衆院議員の側近として支援の先頭に立ってこられました。しかし、小泉進次郎さんは決選投票にも残れず、急失速しましたけれども、この辺の総括をお願いしたいのと、そして衆院選の大敗をどういうふうに受け止めたのか、そして今後自民党はどうしていったらいいのか、その辺からお話しください。
これは環境行政云々とは関係ないなどというお答えは、あまり望んでいないのですよ。まず、環境副大臣の前に自民党の議員であるのですから、まずその辺のところからはっきり総括してもらわないと、副大臣として信用していいのかどうかが、国民として非常に疑問になりますから。自民党の総裁選の総括、そして衆院選の総括、ぜひお願いいたします。
(小林副大臣)小峰さんとは、総裁選のときからお話をさせていただいて、こうやって、環境省でまさか御一緒できるとは思わず、大変うれしく思っています。
その中で、今日は環境省としての会見の立場なので、政府の立場でお話しするのが本来だと思いますが、お話しいただいたとおり、政治家個人としてどうなのかという問いだと思いますので、端的にお答えしたいと思います。
総裁選と総選挙を併せてお答えすると、やはり、今国民が期待していることに対して、的確な答えとしての政策を届けられていただろうか、ここだと思っています。
やはり目の前は物価高、これに厳しい状況にある。ただ、一方で政府としてはもう数か月で実質賃金プラスが見えています。こういうことも本来あるわけですが、この目の前の物価高をどう乗り越えるかということに対して、的確な政策が本来必要だったのですと。同時に、目の前の不安だけではなくて、将来の不安の解消が必要だと思っています。
その点では、やはり将来人口が減少する中で、この国は本当に成長できるのか、自分たちの将来は大丈夫なのか、こういう不安があるわけですよね。ここに対して、人口が減少しても成長できる未来があるのだという政策、希望の提示ができていただろうか、ここが欠けていたのだろうと思います。
その点では、今回関わる環境行政というのは、まさに、人とそして地球の未来をつかさどる仕事だと思っていますので、それが将来の安心であるとともに、日本の技術を生かして経済成長もできるし地方の暮らしも豊かになる、こういう道を示していくのが、これまでの戦いの反省を生かした、私自身の役割だと思って取り組んでいきたいと思っています。
以上です。
(記者)
中田さんは環境副大臣とともに、内閣府の原子力防災の担当副大臣でもあります。
原子力防災で地震・津波、これ以外に今一番、本当に怖いのは北朝鮮や中国から、台湾有事のときにミサイルが飛んでくるのではないかと、原発に。この辺のところはどういうふうに考えますか。例えば、具体的には迎撃ミサイルPAC-3を全原発に配置するくらいのことは考えておく必要があると思いますけれども。
地震と津波だけじゃないということは、はっきり認識してもらいたいと同時に、この辺のところはいかがでしょうか。
(中田副大臣)ありがとうございます。
原子力防災という観点で考えれば、当然そういうことも、ある意味では広く、やはり防災の観点の中には入ってくるというふうには思います。
ですから、そこら辺は当然ですけれども、外交そして安全保障という、こうした分野で対応するということも含めてということになりますから、そこについては私が今ここで言及する内容ではありません。
ただ、防災という観点から考えれば、広く、そうしたことまで含めて、万が一がないように、そしてまた万が一の場合は、と考えるのが防災ということになりますから、そこら辺は1つの課題というふうには認識いたします。
(以上)