大臣談話・大臣記者会見要旨
浅尾大臣閣議後記者会見録 (令和6年11月5日(火)11:00~11:06 於:環境省第1会議室)
1.発言要旨
はじめに、私のほうから2点、御報告をさせていただきます。
最初に福島県出張の報告についてであります。
今月の1日金曜日から2日間福島県に出張し、楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、飯舘村の町村長にお会いし、福島水素エネルギー研究フィールド、中間貯蔵施設、飯舘村長泥地区における除去土壌の再生利用実証事業の視察を行いました。
皆様からは特定帰還居住区域の除染、県外最終処分や再生利用に関することなど様々なお話をお伺いし、福島の復興は今もなお最重要な課題であるとの思いを新たにいたしました。
また、福島水素エネルギー研究フィールドでは、世界最大級の水素製造装置や水素を貯蔵するガスホルダー等、先進的な取組を確認いたしました。中間貯蔵施設においては大量の除去土壌の保管状況等を確認し、復興への多大な貢献を実感しました。
改めて、その受入れに大変重い決断をしていただきました地元の皆様に感謝を申し上げたいと思います。
さらに、飯舘村長泥地区では、除去土壌の再生利用実証事業の現場を拝見し、飯舘村の御協力を賜り、地元住民の皆様との協議により、着実に取組を進められていることを確認いたしました。
(机上の花の紹介)こちらの花は、飯舘村の(除去土壌を)再生利用した実証事業の下で栽培されたお花で、現地で現在の区長さんから私がいただいたものでございます。立派にきれいな花になっているということで御確認いただけると思います。
これからも関係自治体の皆様とも密に連携しながら、福島の復興に向けて全力で取り組んでまいります。
2つ目は、生物多様性条約COP16についてであります。
生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)が10月21日から11月2日にかけて、コロンビアのカリで開催されました。1万3,000人以上が参加し、生物多様性条約では過去最大規模の会合となりました。
また、我が国からも、経済界を始め様々なステークホルダーが参加したと報告を受けており、生物多様性に関する国内外の関心の高さを改めて認識いたしました。
今回のCOPでは、昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)の効果的な実施のための活発な議論が行われたと報告を受けております。大きな論点であった取組の進捗を図る指標やモニタリングの仕組み、資源動員については、採択にまでは至りませんでしたが、合意に向けたプロセスの整理など一定の進展があったと報告を受けております。
また、遺伝資源のデジタル配列情報(DSI)に係る利益配分メカニズムの大枠が合意されたことは大きな成果と考えております。
なお、今回のCOPにおいては、自然関連財務情報タスクフォース(TNFD)への我が国からの新たな拠出についても発表を行いました。
そのほかにも多数のイベントの開催や参加を通じて我が国の自然共生サイト、外来種対策などの取組について発信し、大きな関心を集めたと報告を受けております。
今後も、GBFの実施や、そのための国際的なルールメイキングに参加、貢献するとともに、日本の取組の国際的な発信にも引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
私からは以上であります。
最初に福島県出張の報告についてであります。
今月の1日金曜日から2日間福島県に出張し、楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、飯舘村の町村長にお会いし、福島水素エネルギー研究フィールド、中間貯蔵施設、飯舘村長泥地区における除去土壌の再生利用実証事業の視察を行いました。
皆様からは特定帰還居住区域の除染、県外最終処分や再生利用に関することなど様々なお話をお伺いし、福島の復興は今もなお最重要な課題であるとの思いを新たにいたしました。
また、福島水素エネルギー研究フィールドでは、世界最大級の水素製造装置や水素を貯蔵するガスホルダー等、先進的な取組を確認いたしました。中間貯蔵施設においては大量の除去土壌の保管状況等を確認し、復興への多大な貢献を実感しました。
改めて、その受入れに大変重い決断をしていただきました地元の皆様に感謝を申し上げたいと思います。
さらに、飯舘村長泥地区では、除去土壌の再生利用実証事業の現場を拝見し、飯舘村の御協力を賜り、地元住民の皆様との協議により、着実に取組を進められていることを確認いたしました。
(机上の花の紹介)こちらの花は、飯舘村の(除去土壌を)再生利用した実証事業の下で栽培されたお花で、現地で現在の区長さんから私がいただいたものでございます。立派にきれいな花になっているということで御確認いただけると思います。
これからも関係自治体の皆様とも密に連携しながら、福島の復興に向けて全力で取り組んでまいります。
2つ目は、生物多様性条約COP16についてであります。
生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)が10月21日から11月2日にかけて、コロンビアのカリで開催されました。1万3,000人以上が参加し、生物多様性条約では過去最大規模の会合となりました。
また、我が国からも、経済界を始め様々なステークホルダーが参加したと報告を受けており、生物多様性に関する国内外の関心の高さを改めて認識いたしました。
今回のCOPでは、昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)の効果的な実施のための活発な議論が行われたと報告を受けております。大きな論点であった取組の進捗を図る指標やモニタリングの仕組み、資源動員については、採択にまでは至りませんでしたが、合意に向けたプロセスの整理など一定の進展があったと報告を受けております。
また、遺伝資源のデジタル配列情報(DSI)に係る利益配分メカニズムの大枠が合意されたことは大きな成果と考えております。
なお、今回のCOPにおいては、自然関連財務情報タスクフォース(TNFD)への我が国からの新たな拠出についても発表を行いました。
そのほかにも多数のイベントの開催や参加を通じて我が国の自然共生サイト、外来種対策などの取組について発信し、大きな関心を集めたと報告を受けております。
今後も、GBFの実施や、そのための国際的なルールメイキングに参加、貢献するとともに、日本の取組の国際的な発信にも引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
私からは以上であります。
2.質疑応答
(記者)幹事社の日経新聞の大高と申します。よろしくお願いいたします。
INCについてお伺いしたいんですけれども、11月の下旬からINC5が行われる予定になっております。先日、議長がノンペーパーという形で議論の取りまとめに向けた提案をしていることからも推察できるとおり、交渉が難航していると見られます。
最終交渉で合意に至るかどうか見通せない状況ですが、大臣の現状への認識と、日本としてどのように交渉に関わっていくのか、改めてお聞かせください。
(大臣)今月25日から韓国・釜山で開催されるINC5で条文案に合意できるよう、INC議長が条文案を含む新たな提案を文書でまとめ、先週公開されたことは承知しております。本議長の提案が建設的な議論につながることを期待しています。
我が国としては、引き続きプラスチックの大量消費国及び排出国を含む、できるだけ多くの国が参加する実効的かつ進歩的な条約の策定を目指して、INC5での合意に向けて積極的に交渉の進展に貢献していくというふうに考えております。
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=J42DskUG8bQ
INCについてお伺いしたいんですけれども、11月の下旬からINC5が行われる予定になっております。先日、議長がノンペーパーという形で議論の取りまとめに向けた提案をしていることからも推察できるとおり、交渉が難航していると見られます。
最終交渉で合意に至るかどうか見通せない状況ですが、大臣の現状への認識と、日本としてどのように交渉に関わっていくのか、改めてお聞かせください。
(大臣)今月25日から韓国・釜山で開催されるINC5で条文案に合意できるよう、INC議長が条文案を含む新たな提案を文書でまとめ、先週公開されたことは承知しております。本議長の提案が建設的な議論につながることを期待しています。
我が国としては、引き続きプラスチックの大量消費国及び排出国を含む、できるだけ多くの国が参加する実効的かつ進歩的な条約の策定を目指して、INC5での合意に向けて積極的に交渉の進展に貢献していくというふうに考えております。
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=J42DskUG8bQ
(以上)