大臣談話・大臣記者会見要旨

2024年国際生物多様性の日(5/22)に向けた 伊藤環境大臣のビデオメッセージ

○ 日本国環境大臣の伊藤信太郎です。COP10議長国を代表して、本年の国際生物多様性の日にあたり、一言申し上げます。

○今年のテーマは「Be part of the Plan」です。あらゆるセクターが、共に行動していくこと、whole-of-societyアプローチがGBFの達成には必要不可欠です。

○日本には、人は自然の一部であるという伝統的な考え方があります。生物多様性の損失は、野生の種(しゅ)だけでなく私たちの暮らしやウェルビーイングを損なってしまうことを意味します。「自然と共生する社会」というビジョンは、日本の文化の不可欠な一部です。こうした背景もあり、日本は、自然との共生をコンセプトとするSATOYAMAイニシアティブを300以上のパートナーとともに推進していました。

○生物多様性に対する日本の経済界の関心も高まっており、そのことはTNFDアーリーアダプターの4分の1が日本企業となった事実に端的に現れています。

○GBFのターゲット3、いわゆる「30by30目標」の達成にむけては、民間の取組の推進が非常に重要です。日本では、民間の活動により生物多様性の保全が図られている地域を184サイト認定しました。また、これを促進するための新たな法律を制定し、更なる取組の拡大を目指しています。

○次世代の取組への支援もまた重要です。今年8月には、生物多様性の将来を担う次の世代への支援として、生物多様性国際ユース会議を日本の横浜で開催します。

○国際生物多様性の日おめでとうございます。ともに生物多様性枠組みの実現に参加し、我々共通の未来のために、2030年ミッションを実現しましょう。

○御静聴ありがとうございました。