大臣談話・大臣記者会見要旨

伊藤大臣閣議後記者会見録 (令和6年4月5日(金)08:45~08:52 於:衆議院分館4階ホール17委員室側)

1.発言要旨

なし
 

2.質疑応答

(記者)幹事社の日経新聞の大高です。よろしくお願いいたします。
 電子ごみについて、お伺いいたします。電子ごみの適正な処理やリサイクルが特に途上国で問題となっております。一方、電子ごみは、金や銅などの貴重な金属を含むため、資源の乏しい日本にとっては、輸入も含め、国際的なリサイクル体制を構築することが重要だと考えますが、大臣の御所見をお伺いします。
(大臣)我が国はこの廃電子基板などの、いわゆるE-scrap、これについて、国内を含む回収に加え、欧米等の海外からの輸入を行っております。金や銅、レアメタル等の金属資源のリサイクルを行っているところでございます。
 OECDの国の間で、E-scrapのリサイクル量、日本はこのシェア、5割弱をもって、トップでございます。金属リサイクルの分野では、世界をリードしているとも言えると思います。
 昨年9月には、日・ASEANサミットにおいて、E-wasteの環境上適切なリサイクルと、重要鉱物などの再資源化を促進するための協力が合意されたところでございます。
 このパートナーシップも踏まえて、ASEAN加盟国などの途上国に対し、我が国の優れた制度、技術、経験、これを生かして、E-wasteに関する制度の構築や、官民の人材育成、日本の民間企業との連携促進などを行う事業を進めてございます。
 このような取組によって、途上国における適正なE-wasteの回収、解体、リサイクル、これを促進して、その後、日本において高度な再資源化を行い、国際資源循環体制の構築に貢献して進めてまいりたいというふうに考えております。
 
(記者)共同通信の堀口です。
 能登半島地震からの復興について、伺います。環境省は被災家屋の公費解体を進めていますが、能登半島には十分な宿泊施設がなく、この工事を進めにくいという課題があると思います。家屋解体が進まないと復興も進まないと思いますが、環境省としては、どのようにこの課題の解決に取り組んでいきますか。
(大臣)被災家屋等の公費解体については、4月1日時点において、5市町から、これまで138件の解体が行われていると聞いております。4月からは、解体事業者が100班規模で現地入りして、5月以降は500から600班が順次現地入りを進め、解体工事の加速化を図ってまいります。
 解体事業者の宿泊先については、当面、民間施設等を最大現活用して確保してまいりますが、また、今後解体工事の本格化に伴い、さらに必要となる宿泊施設については、解体事業者が仮設の宿泊施設を設置する予定でございます。
 環境省としては、宿泊費や仮設の宿泊施設の設置費用について解体事業者の負担とならないよう、公費解体の事業費に含まれるものとして、災害等廃棄物処理事業費補助金の補助対象としております。
 引き続き、石川県の目標である令和7年10月までの解体撤去管理を目指して、石川県と緊密に連携し、各市町で解体工事が円滑に実施されるよう、全力で支援を行ってまいりたい、そのように考えています。
 
(記者)毎日新聞の山口と申します。
 水俣病訴訟で、昨日付で熊本地裁判決に原告団が控訴しました。144人中143人ということです。このことの受け止めと、あと、先日の大臣の会見で、国の主張が一部認められていない部分があるということでしたけれども、今後どのような主張を展開していくとお考えでしょうか。
(大臣)御指摘のように、3月22日に熊本地裁が原告団全員の請求を棄却する判決を言い渡したのがノーモア・ミナマタ訴訟、これについて昨日、控訴の申立てがされたと承知しております。現時点では控訴状が届いていませんので、コメントは差し控えたいと思います。
 
(記者)南日本新聞の山下と申します。
 水俣病に関連してなんですけど、前回の会見で判決内容を精査すると大臣はおっしゃっておりましたが、実際に精査された結果などがあればお願いします。
(大臣)まだ、精査の途中段階でございますので、コメントは差し控えたいと思います。いずれにいたしましても、今なお訴訟が行う方がいらっしゃるという事実は重く受け止めておりますし、原告の方々が様々な病状で苦しんでいる、このことについては、まさに胸の痛む思いでございます。
(記者)国として控訴する方針というのは、今のところは。
(大臣)控訴はいたしません。
 
(記者)改めて伺います。共同通信です。
 自民党の件で伺います。自民党は昨日、派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐって、関係議員39人の処分を決めました。この内容や処分のタイミングなどについて、大臣の御見解を伺います。
(大臣)ここは環境大臣として、記者会見に臨んでいます。政府の一員である環境大臣として、自民党における処分についてコメントすることは差し控えたいと思います。
 
 
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=N3Yhyxv-6W4&list=PL9Gx55DGS7x7KxcngqArvF_NxEuXney24&index=1
 
 
(以上)