大臣談話・大臣記者会見要旨
伊藤大臣閣議後記者会見録 （令和６年３月29日（金）08:35～08:42 於：衆議院分館１階ロビー）
１．発言要旨
おはようございます
本日、環境省、農林水産省、経済産業省、国土交通省の連名で、ネイチャーポジティブ経済移行戦略を策定しましたので報告いたします。
本戦略はネイチャーポジティブの取組が、企業にとって単なるコストアップではなく、自然資本に根ざした経済の新たな成長のチャンスであることを示し、実践を促すものでございます。
経済界においては、自然関連財務情報の開示を含め、自然資本の保全に取り組むことの必要性が強く認識されつつあります。このような中、本戦略では、自然資本の保全を経営上の重要課題として位置づけるネイチャーポジティブ経営への移行に向けて、企業が押さえるべき要素、ビジネス機会の具体例、移行を支える国の施策を具体化させました。
本戦略の実行を通じて、個々の企業がネイチャーポジティブ経営に移行していくことを後押ししてまいります。
その上で、自然資本の保全に取り組む企業に対する消費者や市場の評価が高まり、資金の流れの変革がなされたネイチャーポジティブ経済の実現を目指してまいります。
もう１つございます。昨日、環境省、山梨県、静岡県が事務局を務める富士山における適正利用推進協議会において富士登山オーバーツーリズム対策パッケージを取りまとめました。対策パッケージでは、混雑の偏り、弾丸登山などの危険な登山、ルール・マナー違反など、富士登山における課題を解決するため、各関係者がこの夏から５年間で集中的に取り組んでいく対策を取りまとめています。
具体的には、山梨県では、吉田ルートにおいて、ゲートの設置と通行料の徴収、入山時間帯や登山者の上限の規制を実施いたします。また静岡県では、須走、御殿場及び富士宮のルートにおいて、事前登録制による入山管理を実施します。環境省では、富士山を展望できる東海自然歩道などのロングトレイルの魅力を発信し、田貫湖畔に富岳テラスの整備するなど、富士山の山麓への利用者の分散を図ります。
関係者一体となって対策を進め、富士登山について、満足度の高い快適な利用環境を実現し、オーバーツーリズムの解消を目指してまいります。以上でございます。
本日、環境省、農林水産省、経済産業省、国土交通省の連名で、ネイチャーポジティブ経済移行戦略を策定しましたので報告いたします。
本戦略はネイチャーポジティブの取組が、企業にとって単なるコストアップではなく、自然資本に根ざした経済の新たな成長のチャンスであることを示し、実践を促すものでございます。
経済界においては、自然関連財務情報の開示を含め、自然資本の保全に取り組むことの必要性が強く認識されつつあります。このような中、本戦略では、自然資本の保全を経営上の重要課題として位置づけるネイチャーポジティブ経営への移行に向けて、企業が押さえるべき要素、ビジネス機会の具体例、移行を支える国の施策を具体化させました。
本戦略の実行を通じて、個々の企業がネイチャーポジティブ経営に移行していくことを後押ししてまいります。
その上で、自然資本の保全に取り組む企業に対する消費者や市場の評価が高まり、資金の流れの変革がなされたネイチャーポジティブ経済の実現を目指してまいります。
もう１つございます。昨日、環境省、山梨県、静岡県が事務局を務める富士山における適正利用推進協議会において富士登山オーバーツーリズム対策パッケージを取りまとめました。対策パッケージでは、混雑の偏り、弾丸登山などの危険な登山、ルール・マナー違反など、富士登山における課題を解決するため、各関係者がこの夏から５年間で集中的に取り組んでいく対策を取りまとめています。
具体的には、山梨県では、吉田ルートにおいて、ゲートの設置と通行料の徴収、入山時間帯や登山者の上限の規制を実施いたします。また静岡県では、須走、御殿場及び富士宮のルートにおいて、事前登録制による入山管理を実施します。環境省では、富士山を展望できる東海自然歩道などのロングトレイルの魅力を発信し、田貫湖畔に富岳テラスの整備するなど、富士山の山麓への利用者の分散を図ります。
関係者一体となって対策を進め、富士登山について、満足度の高い快適な利用環境を実現し、オーバーツーリズムの解消を目指してまいります。以上でございます。
２．質疑応答
（記者）日経新聞の田中です。お願いします。幹事社からは１件、冒頭のネイチャーポジティブ経済移行戦略についてお伺いします。環境省はこれまで消費者だったり、市民生活者向けの普及啓発に取り組んでいる印象がありますけれども、今回、特に企業をターゲットにしています。その意図とどういう効果を狙っているのかということをお聞かせください。
（大臣）ネイチャーポジティブの実現に向けて、国民一人ひとりの生活や消費行動の変容は重要でございます。環境省は、引き続き「デコ活」や、「つなげよう、支えよう森里川海プロジェクト」などの取組を通じて、普及啓発を進めてまいります。
これに加えて、真のネイチャーポジティブ経済の移行には、経済の主要なプレーヤーである企業に、自然資本の保全を単なるコストアップではなく、新たなビジネス機会と捉え、経営をシフトしていただくことが重要だと考えております。
このため、このたびの戦略では、ビジネス機会の具体例や、企業が押さえるべき要素を盛り込み、企業の取組を後押しする施策を展開してまいります。この戦略の実施を通じて、企業が自然資本に立脚した企業価値、すなわち社会に必要とされ続けるような存在意義を創造し、それが地域の住みやすさ、レジリエンスの向上等につながることで、GDPを超えた豊かな社会の礎が築かれることを目指してまいります。
（記者）共同通信の堀口です。人体に有害な高濃度PCBを含む廃棄物処理についてお伺いします。今月末で５か所の関連施設のうち、西日本エリアを受け持ってきた愛知県豊田市、大阪市、北九州市の各施設が事業を終了します。これについて大臣の所感と、これまでどれくらいの規模の廃棄物処理をしてきたのか、お願いします。
（大臣）平成16年以降、順次処理を開始した北九州、大阪、豊田の事業エリアでは、高濃度PCB廃棄物の処理事業は、今月末で事業を終了いたします。
JESCOのPCB廃棄物処理施設の立地自治体の多大な御理解、御協力を得て、高濃度PCBの廃棄物の処理が大きく進展いたしました。改めて立地自治体及び関係者の皆様の御協力に感謝の意をお伝えしたいと思います。
全国の高濃度PCB廃棄物は、これまでに変圧器・コンデンサーを約39万5000台、安定器・汚染物等を約２万1000tの処理を行いました。引き続き令和７年度まで東京事業エリアと北海道事業エリアにおいて処理を継続することで、PCB廃棄物の無害化に取り組んでまいりたいと思います。
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=0Rnpg7IdNYM&list=PL9Gx55DGS7x7KxcngqArvF_NxEuXney24&index=1
（大臣）ネイチャーポジティブの実現に向けて、国民一人ひとりの生活や消費行動の変容は重要でございます。環境省は、引き続き「デコ活」や、「つなげよう、支えよう森里川海プロジェクト」などの取組を通じて、普及啓発を進めてまいります。
これに加えて、真のネイチャーポジティブ経済の移行には、経済の主要なプレーヤーである企業に、自然資本の保全を単なるコストアップではなく、新たなビジネス機会と捉え、経営をシフトしていただくことが重要だと考えております。
このため、このたびの戦略では、ビジネス機会の具体例や、企業が押さえるべき要素を盛り込み、企業の取組を後押しする施策を展開してまいります。この戦略の実施を通じて、企業が自然資本に立脚した企業価値、すなわち社会に必要とされ続けるような存在意義を創造し、それが地域の住みやすさ、レジリエンスの向上等につながることで、GDPを超えた豊かな社会の礎が築かれることを目指してまいります。
（記者）共同通信の堀口です。人体に有害な高濃度PCBを含む廃棄物処理についてお伺いします。今月末で５か所の関連施設のうち、西日本エリアを受け持ってきた愛知県豊田市、大阪市、北九州市の各施設が事業を終了します。これについて大臣の所感と、これまでどれくらいの規模の廃棄物処理をしてきたのか、お願いします。
（大臣）平成16年以降、順次処理を開始した北九州、大阪、豊田の事業エリアでは、高濃度PCB廃棄物の処理事業は、今月末で事業を終了いたします。
JESCOのPCB廃棄物処理施設の立地自治体の多大な御理解、御協力を得て、高濃度PCBの廃棄物の処理が大きく進展いたしました。改めて立地自治体及び関係者の皆様の御協力に感謝の意をお伝えしたいと思います。
全国の高濃度PCB廃棄物は、これまでに変圧器・コンデンサーを約39万5000台、安定器・汚染物等を約２万1000tの処理を行いました。引き続き令和７年度まで東京事業エリアと北海道事業エリアにおいて処理を継続することで、PCB廃棄物の無害化に取り組んでまいりたいと思います。
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=0Rnpg7IdNYM&list=PL9Gx55DGS7x7KxcngqArvF_NxEuXney24&index=1
（以上）