大臣談話・大臣記者会見要旨

朝日新政務官及び国定政務官就任記者会見録(令和5年9月19日(火)17:20~17:35 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

(朝日政務官)このたび、環境大臣政務官を拝命いたしました、朝日健太郎でございます。これから、どうぞ記者の皆様、よろしくお願いいたします。
 私が担当いたしますのは、総合環境政策、そして地域脱炭素、自然環境、そして地球環境、この4つを担当させていただきます。まさに隣の国定政務官が、これまで取り組んでこられたことをそのまま引き継ぐ形となっております。
 私自身も議員になってまだ日が浅いですけれども、1年ぐらい前でしょうか。環境行政のほうに関心がありまして、参議院の中では、滝沢求、当時の環境委員長の下で、環境委員会に籍を置かせていただいて、熱中症対策、こういったものに取り組ませていただきました。加えまして、自民党の中では、地球温暖化対策調査会の中で、サーキュラーエコノミーPTの座長を務めさせていただきました。並列に、山田美樹前副大臣のサスティナブルファッションPT、この2つあったんですけれども、こういった形で環境行政を学ばせていただきました。
 とはいえ、こういった形で政府側で仕事をさせていただき大変光栄に存じますし、まだまだ微力ではありますけれども一生懸命取り組んでいきたいなというふうに思います。
 その流れの中で、今年7月、小笠原に視察に行かせていただきました。小笠原というと御案内のとおり世界自然遺産でもあります。現地では、レンジャーの皆様から様々な説明を受ける中で、我が国の持つこうした生物多様性の強み、こういったものの保全と、活用といった両輪をしっかり回していかなければならない、そのような考えでもあります。
 加えまして、私自身も子を育てる1人の親でもあります。これから脱炭素社会に向けて、加えて、気候変動、こういったものというのは、環境省がリーダーシップを取って、国民の皆さんの健康、またこういった中での取組、政策を進めていかなければならないというふうに感じておりますので、頑張っていきたいなと思います。
 最後になりますけれども、今回新たに伊藤大臣も、2人の副大臣そして国定政務官ともにしっかりとお支えしながら、国民の皆さんからしっかりと御理解いただける、そんな環境行政になるように、務めていくことをお約束申し上げて挨拶に代えます。どうぞよろしくお願いいたします。
 
(国定政務官)このたび、前回に引き続きまして、担務変更の上で環境大臣政務官、そして新たに内閣府の大臣政務官を仰せつかることになりました、国定と申します。引き続きよろしくお願い申し上げます。
 昨年までは、今ほど朝日政務官のほうからお話がございましたとおり、生物多様性、気候変動をはじめとする地球環境、自然環境を中心とした分野を見直させていただきましたけれども、これから後は、もう1つの環境省の大切な柱でありますが、というよりももっと環境庁時代からの原点でもあります公害であったり大気汚染、海洋汚染だったり、そして何よりも福島を中心とする東日本大震災の復興・再生に向けて環境省の立場から精いっぱいお支えを申し上げていく、こういう意味で非常に1つ1つが現実としっかりと向き合っていかなければいけない、しかもその1つ1つに対して、ややもすれば人々の生活、人々の生命そのものに直結しかねない、大変大きな政策課題を担当させていただくということで、改めて身の引き締まる思いをしているところでございます。
 個人的なことになりますけれども、とりわけこの福島の防災性につきましては、当時は私は新潟県の三条市で市長をしておったときに、3月11日から数日を経たときに、多分、当時の我が国では最初の受入れになったと思いますけれども、バスによる集団避難を三条市がお引受けをいたしました。当時、南相馬市に避難をされていた、近隣で言うと大熊だったり浪江だったり、そういう方々、もちろん南相馬の方もいらっしゃいましたけれども、方々、都合800人をバスで避難をして、それを受け入れるところから福島の皆様方との縁が始まったということでありますので、そういう意味ではもちろん公私混同は避けなければいけませんけれども、その感情というところはしっかりと寄り添いながらしていかなければいけないと思っておりますし、これも大変私ごとで恐縮ですけれども、私の家内は福島県出身でありますので、そういう意味でも、ただでさえ力が入りがちな類になるわけですけれども、引き続き多くの省員の皆さんから助けていただきながら、これらの分野にしっかりと解決をし、前進をさせていく、そのための役割を伊藤大臣、そして滝沢副大臣の下、精いっぱい頑張ってまいりたいというふうに思っておりますし、朝日政務官そして八木副大臣ともかなり横断的なところで共通事項をたくさん持っておりますので、チーム伊藤大臣の下でしっかりと頑張ってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 

2.質疑応答

(記者)環境新聞の小峰です。朝日健太郎政務官にお尋ねします。
早速、就任から二日後の日曜日、南相馬市で国際サーファー大会に関連するイベントとして、自民党のサーフィン議員連盟、大阪ブルー・オーシャン議員連盟で、小泉進次郎、それから笹川さん、それから勝俣孝明さん等々、ここの環境大臣、副大臣、政務官を御経験した、まさに環境族のエースが南相馬市に。そこでみんな期待していたのは、そこで朝日健太郎さんがビーチバレーをしてくれるんじゃないか、小泉進次郎さんがサーフィンをしてくれるんじゃないかということだったんですけど、その辺のところも含めて、今回南相馬市に行った理由をお聞かせください。
(朝日政務官)御質問ありがとうございます。まさに小峰さんがおっしゃっていただいたように、一昨日、9月17日日曜日に、自民党のサーフィン推進議連とブルー・オーシャン議連の両議連で、国会議員5名で、南相馬のサーフィン大会の激励に、またイベントの参加にお邪魔をさせていただきました。行った目的なんですけれども、やはり今回のアルプス処理水を受けて、福島県の皆様、様々な御苦労がある中で、そういった被害の払拭、こういったものにどうにか我々としてお手伝いできないかいろいろ考えていく中で、御地元のサーフィン連盟の方々が立ち上がっていただいて、まさにこの南相馬の海を活用したスポーツ大会、サーフィン大会をやるという決断をしていただきました。この情報を事前に我々、数か月前からお聞きをしていたものですから、我々が訪問することで何か激励につながるのではないか、また、様々な発信につながるのではないかと、こういった目的でお邪魔をした次第です。
行った感想なんですけれども、大変、小泉前大臣の人気たるや。事前に御案内のとおり、数週間前に御本人もまさに同じビーチで、サーフィンで海に入られていますし、本当に地域の皆様に歓迎を受けました。我々も本当にそういった皆さんといろんな意見交換をさせていただく中で、一緒にこういった処理水の問題を、透明性を持って国際的に発信していきたいなと心を強くしたところでもあります。現地でも常磐ものと言われるお魚をいただいたり、非常にいい時間を過ごさせていただきました。
1点、ビーチバレーの件があって、実はちょっとだけやらせていただいて、地域のママさんバレー経験者がボールを持ってきていただいたので、少しそういった体験もさせていただいて、現地で小峰さんと会えるのを大変楽しみにしていたんですけれども、諸事情でお越しになれなかったということで、また意見交換をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 
(記者)NHKの林と申します。国定政務官のほうに、先ほど東日本の対応については力を入れていくとおっしゃっていただいたんですけれども、そのほか、PFASの問題であったりとか、水俣病の問題であったり、そういった問題というのがまだ大きな環境省側の施策として残っていると思うんですけれども、そういった点に対しては今後どういうような取組をしていこうとお考えでしょうか。
(国定政務官)どうもありがとうございます。水俣病についてはもとより、新潟そのものが新潟水俣病の場所でもありますので、一県民としても、かねてから関心を持っておりました。まさにこの新潟水俣病の問題もしっかりと取り組んでいかなければいけない。もちろん熊本の水俣病ももちろんですし、昨今、それこそPFASの問題、課題については、国会の中でも多くの議員の皆様方から御指摘をいただくようになってまいりました。まず環境省としてしっかりとやっていかなければいけませんのは、しっかりとしたモニタリングを強化していって、その中で技術的な知見をしっかりと整えていくということが私たち環境省にまず求められていることだと思っています。
前の体制の中で、7月に専門家会合等で大きな方向性も導いていただきましたので、これをまず基にしながら、モニタリングの在り方、あるいは技術的知見の積み重ね、これについては私自身もしっかりと取り組んでいきたいなというふうに思っています。
 
(記者)毎日新聞の岡田です。よろしくお願いします。国定政務官にお聞きしたいんですけれども、国定政務官、担務を変えて政務官として続投という形ですけれども、これは何かそのですね、総理から何か言われているのか、御自分では続投についてどういうふうに受け止めてらっしゃいますか。
(国定政務官)ありがとうございます。私自身、まず感想から申し上げると、完全なる青天の霹靂です。もうそれ以上でもそれ以下でもありません。私自身含めて、適材適所の形で環境大臣政務官ということを岸田総理のほうでお考えになられていらっしゃるというふうに思っていますけれども、いずれにしても、任命をいただいた以上、新しい領域の中でしっかりと取り組んでいくことこそが政務官の拝命をいただいた私がやっていかなければいけない唯一無二の責務だと思っておりますので、そこはしっかりと果たさせていただきたいなというふうに思います。
 
(記者)環境新聞の小峰です。また朝日健太郎政務官にお聞きします。朝日さん、冒頭、今年7月に小笠原に行かれたと。朝日さんは東京都選出の参議院議員で、地元でもありますけど、小笠原と言えば、たしか五、六年前に中国の違法漁船が大量に押しかけて、貴重な自然保護資源である赤サンゴ、宝石サンゴを大量にかっぱらって、小笠原の海をめちゃくちゃにした、そういう国の漁船でしたよ。国防がなってないからですよ。その後、海上保安庁が多少強化しましたけれども、まさに環境というのは、国防と一緒に両立するものだと思いますけど、朝日さんは見るからに古武士の風貌でありますので、国防にも関心があるんじゃないかなと思っております。朝日政務官、国防と環境について、何か一言ありましたらお聞かせください。
(朝日政務官)御質問ありがとうございます。まさに今回の小笠原視察の目的、自然遺産の視察と加えまして、やはり国境離島の今の状況の確認を加えて行いました。まさに小峰さんがおっしゃるとおり、二、三年前ですかね、赤サンゴの密漁というんでしょうか、あれに対しては本当にこの島民の皆さん、大変不安と恐怖を感じられていました。その流れの中で海上保安庁が船を大変大型化しまして、当時は、その被害が出ていた頃は、当時職員の方は数名、4人から5人は常駐していたんですけど、今は20名体制で小笠原を起点としながら警備に当たっていただいています。まさにおっしゃるとおり、我々は海洋国家でありますので、海洋の有効な活用と、加えて、やはり国境をはじめとしたそうした海洋の警備、こういったものも併せてやっていくことが岸田政権に課せられた使命だというふうに考えておりますので、御意見もいただきながらしっかりと両立していきたいなというふうに思います。