大臣談話・大臣記者会見要旨

西村大臣閣議後記者会見録 (令和5年2月21日(火)08:38~08:47 於:衆議院分館1階ロビー)

1.発言要旨

 本日は、冒頭の発言はございません。
 

2.質疑応答

(記者)おはようございます。幹事社のNHKの安藤です。高経年化した原発への対応に関連してお伺いいたします。先日、17日の会見後に非公開で行われました原子力規制庁長官との面会について、どのようなやり取りがあったか、お教え願えますでしょうか。
(大臣)原子力発電所の運転期間の在り方に関しまして、新たな規制制度についての丁寧な説明と、新たな安全規制の具体化、的確な安全審査に向けた体制整備が必要であるという総理のお考えについては、私から片山原子力規制庁長官に伝達したところでございます。
その際に片山長官からは先週15日に設置した、安全規制に関する検討チームなどにおいて、国民によく見える形でしっかり議論を進める予定であり、それが総理のお考えに応えるものになっていると考えているという旨の発言がありました。
 国民の皆様の理解を深めるべく、原子力規制委員会において、丁寧な情報発信が行われること、これを期待したいと思いますし、私としても、機会あるごとに丁寧に説明してまいりたいというふうに考えています。
 
(記者)朝日新聞の関根です。今の関連で幾つかお伺いいたします。まず、内容についてなんですけど、的確な安全審査に向けた官民の体制整備というのは、これは規制庁の職員を増やすことを検討するということになるのでしょうか。
(大臣)体制整備というのは、総理の御指示、的確な安全審査に対応するために、発電事業者及び原子力規制委員会の双方の体制の整備を進めることが必要であるという趣旨であるというふうに受け止めております。
 現時点では、規制委員会からの体制増強に係る具体的な要望は受けておりませんけれども、もしございましたら、環境大臣として、サポートしてまいりたいというふうに考えております。
(記者)総理からしっかり説明ができる準備を進めた上で法案の閣議決定を行うべきだという指示があったと思いますけれども、これは新たな安全規制が具体化されるまでは閣議決定するべきではないという意味なのでしょうか。そうではないのでしょうか。
(大臣)総理の御指示は、しっかりとした説明ができる準備を進めた上で、この法案の閣議決定を進めるべきであるというものでございまして、法案の閣議決定に向けて、関係省庁において、しっかりと制度の説明ができる準備を進めることが必要であるという趣旨だと受け止めております。しっかりした準備、説明ができる準備を進めた上で、政府を挙げて、国会審議の場において、また様々な機会を通じて、今回の制度の趣旨について、丁寧に情報発信を行うことが必要であるというふうに考えています。
(記者)最後伺います。今回の指示ですけど、首相指示を西村さんが規制庁の長官に新たな安全規制の具体化という、規制の内容に踏み込む内容についてお伝えされたということで、間接的に首相が規制委員会に対して指示をしたということになるかと思うのですけれど、これは常々おっしゃっている三条委員会たる規制委の独立性という観点から鑑みて、どのような根拠に基づいて、そのような行為をされたのかということについて、見解をちょっとお尋ねしたいと思います。
(大臣)総理の御指示を私は環境大臣として受け取ったということでございまして、その上で今申し上げたようなしっかりとした説明の準備、また丁寧な説明のプロセス、官民の体制整備といった点がございましたので、総理のそういったお考えの趣旨を規制庁長官に伝達したということでございまして、総理の原子力規制委員会に対する指示というものではございません。
 規制委員会の運営に関する最終的な判断については、独立して行われることが適当でございます。この総理のお考えの趣旨を伝達したことによって、規制委員会の独立性が損なわれたものではないというふうに考えております。
 三条委員会である規制委員会の運営に関しては、私として指導するべきではございませんので、体制面も含てといった形でのサポートということでございます。
(記者)その判断の根拠になっているのは、何かルールみたいなのはあるのですか。内規というか、法律というか、どういうルールに基づいて、そういう判断をするのかということをちょっと知りたいのですけど。
(大臣)三条委員会という独立した機関でございますので、今申し上げたように、環境大臣として、指示するというようなことでは、するべきではないと考えております。
 ただ今回、総理のしっかりとした説明の準備、そして、また丁寧な説明のプロセス、また官民の体制整備を進めてほしいというお考え、これにおいては規制委員会としても、今、人員の増強の話もありましたけれども、そういった面も関係するので、私の判断として、そういった、丁寧にやってほしいというお考えだということを伝えたわけでございます。その上で、体制面等々において、御要望があれば、ニーズがあれば、しっかりとお答えしていきたいというふうに考えています。
 
(記者)毎日新聞の岡田です。今の関連ですけれども、独立性の高い規制委員会の事務局とか規制庁に対して、総理指示という独立性に関わる、結構機微な話を非公開の場で伝えたというのは、これはどういう理由からでしょうか。
(大臣)これは事務的な伝達でございますし、総理指示を受けたのは私でございますけれども、それを規制庁という行政事務の中での、総理のお考えを伝えたということでございますので、規制委員会の委員長と私のほうで何らかの大きな動きがあってということではございませんので、そういう判断でございました。
 ただ、そうしたものを規制庁のほうにお話しするということは事前に皆様にお話しましたし、その内容についてもお話ししたところでございます。
 また、規制委員長のほうでも記者会見等々で、その内容等々についてはお話をされたというふうに承知しています。
 
(記者)朝日新聞の関根です。今の公開性のところですけど、やはり、どういうやり取りがあったのかというのは簡略的な説明しか今なかったので、どういう指示をされたのか、指示の基となるペーパーがあると思うんですけど、それをクラブに開示していただけませんか。
(大臣)総理から私が受けた指示も口頭でございました。また、私から規制庁長官のほうにお話ししたことも口頭でその趣旨をお話ししたということで、特に書面として準備したものではございません。
(記者)でも、そういうふうに必ずいつもペーパー読んでいますよね。それを開示してくださいよ。
(大臣)それは皆さんに説明するときに間違いがあるといけないので、メモにしたわけで、実際の場においても口頭において、お話をさせていただいて。
(記者)一切ペーパーはなかったんですか。ということは。
(大臣)ございませんでした。
(記者)総理指示を受けたのを、正確に伝えることはできたのですか。ペーパーなしで。
(大臣)受けたときに私がメモをしたということでございます。
(記者)では、そのメモに基づいて発言されたということですね。
(大臣)はい。
 
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=88FCw2nu9Vo&list=PL9Gx55DGS7x6EKIxL2xudMsVk4iNBVPnE&index=1
 
 
(以上)