大臣談話・大臣記者会見要旨

浅尾大臣閣議後記者会見録 (令和7年6月3日(火)8:40~8:48 於:衆議院分館2階スペース)

1.発言要旨

おはようございます。環境の日・環境月間について、冒頭発言いたします。毎年6月は環境月間、そして、6月5日が環境の日であります。環境省は、環境の保全について、国民の皆様に理解を深めていただくよう、環境月間である6月に、SNSなどを通じた情報発信を集中的に行っています。今年のテーマは「心地よい暮らしのために、今できる選択を」です。私たちは日々の消費行動において様々な選択をしています。体にも心にも良いものを選んで、それが結果的に環境にも良いものであれば、より健全な社会づくりにつながる、とのメッセージを込めたテーマであります。今月はご自身の心地よい暮らしと地球の未来のための選択を、ぜひ意識していただきたいと思います。報道機関の皆様にも、環境月間中の積極的な報道にご協力をお願いいたします。
 私からは以上であります。

2.質疑応答

(記者)幹事社の産経新聞、宮崎より質問させていただきます。
北海道釧路市が1日からノーモアメガソーラーを宣言いたしました。福島市に次いで全国2例目となりますが、太陽光電施設を巡りましては各地で過剰な森林開発や景観破壊が問題となっております。この現状に対する大臣の受け止めと、今後国としてどのような対応をしていくのかという、対応方針をお伺いしたいと思います。お願いいたします。
(大臣)近年、再エネの急速な導入拡大に伴って、景観や環境への影響等に対する地域の懸念の声が高まっていることは認識しております。環境省としては、こうした地域の懸念を解消し、地域と共生した再エネ導入を推進することが重要と考えております。このため、環境省においては、地球温暖化対策推進法に基づき、地方公共団体が地域の協議会等で合意形成を図り、再エネ促進区域の設定等を行うことを促しているほか、環境影響評価制度の運用を通じて、再エネ事業者による適正な環境配慮が確保されるよう取り組んでおります。今後も、促進区域(制度)等の活用に関するインセンティブ強化等の対応の検討も含め、地域共生・地域裨益型の再生可能エネルギーの導入を促進してまいります。
 
(記者)神奈川新聞の有吉です。
今年、いわゆるクールビズを本格導入して20年なんですけれども、今日もかりゆしを着ておられるが、ご感想をいただけばと思います。
(大臣)クールビズが本当に社会に定着してまいりまして、暑い時にはクールビズで、むしろ効率よく、能率高く仕事ができるような社会になってきていると認識しておりますし、まさにこれを推進していくことが、国としても大変重要なことだと思っていますので、今月は先ほどもお話いたしましたように環境月間でもありますし、ぜひ多くの皆さんにクールビズを楽しんでいただいて、さらに広げていければと考えております。
 
(記者)地元でもよく着ていらっしゃるんですけれども、今日のは前に沖縄県知事から贈られたものですよね。
(大臣)沖縄県のかりゆしをぜひ広げていくというのも、クールビズ推進につながると思っていますので、ぜひご協力いただけたらありがたいと思います。
 
(記者)西日本新聞の村田です。
水俣病のトライグループのオンライン教材の誤表記に関してお伺いします。前回の大臣会見で、環境省として再発防止策の報告を求めると御発言されましたけれども、昨日改めて関係自治体と合同で、再発防止策とそのスケジュールを求める要請文書を発出されました。これに至った経緯・背景・意図を教えてください。現時点で報告があったのかどうかも含めてお伺いいたします。
(大臣)先週5月29日に実施いたしました、事務方によるヒアリングの場において、口頭でトライグループに対して再発防止策の提出を求めたところでありますけれども、環境省及び関係県市からの要請内容を明確化するために、その際にも追って文書を出す旨を、トライグループに伝えており、それを昨日実施したということであります。また先週の際にも可及的速やかにということを申し上げておりますので、今週中に返答が来るものと理解しております。
(記者)重ねてなんですけれども、先日、学習塾の業界団体に対して、関係省庁と注意喚起をされるという考えを示されましたけれども、これに関して今の進捗状況をお伺いします。
(大臣)学習塾の団体に対しても、そうしたもので注意喚起を、業界団体については、本日、経済産業省を通じて、関係団体に対して周知依頼文を発出する予定であります。環境省の他に、経済産業省及び文部科学省も連名で、団体所属の民間教育事業者に対して発出するもので、内容としては、今回の事案を踏まえ、教材作成に当たっての注意喚起を行うものであります。
 
(記者)熊本日日新聞の高宗です。
今おっしゃられた関係団体への注意喚起なんですが、もう少し具体的にどういった内容を促されているのか教えてください。
(大臣)正しい理解をしていただく、特に差別偏見等につなげることがないようにしていただきたいということであります。
(記者)再発防止策についてなんですけれども、これはトライ側から提出されたら公表するというお考えはお持ちですか。
(大臣)適宜判断していきたいと思っております。
 
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=jW0MOIaZm4w
 
(以上)