大臣談話・大臣記者会見要旨

城内副大臣記者会見録(平成31年4月11日(木)15:23 ~ 15:44  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

まず、私のほうからは、新宿御苑の八重桜ライトアップについてお話しさせていただきたいと思います。4月8日、月曜日からですけれども、八重桜の開花時期に合わせまして、ライトアップを実施しているところであります。他方で、今週に入り雨が多くなっておりますが、火曜日は比較的天候に恵まれまして、1,300人を超える皆様に徐々に咲き始めた夜の八重桜を楽しんでいただいたところであります。ライトアップは、総理主催の桜を見る会が13日、土曜日にございますので、準備のため一旦お休みをしまして、翌14日、日曜日から再開いたしまして、20日、土曜日までの日程で行うことになっております。また、14日から18日の5日間は観光庁との連携のもとで、桜、食、伝統芸能等のエンターテインメントを組み合わせたナイトタイムの有効活用に関する実証事業を行います。具体的には、お手元にあると思いますが、配布資料のとおり、キッチンカーやテントで飲食物を提供するとともに、伝統芸能等を初めとするエンターテインメントを楽しんでいただくステージイベントを実施し、観光コンテンツの造成と効果検証を行ってまいります。なお、新宿御苑におきましては、アルコールは持ち込みを含めて禁止でありますので、念のため申し上げておきます。夜桜ライトアップは、今年からの新規の取組でありまして、まだまだ認知度は低いのですが、様々な機会を捉えて周知を行って、新宿御苑の新たな魅力の一つとして定着するように取り組んでまいりたいと思います。記者の皆様におかれましても、ぜひ来園をお待ちしておりますし、何か新宿御苑はこういうことをしたらいいのではないかというような提案がございましたら受け付けたいと思います。
 そもそも、去年、菊花壇展へ私は行きまして、何かもう少し活用したらどうかなどということを思いまして、大臣に相談しましたら、では、大いに新宿御苑の活用の仕方を考えたらどうかということで、一旦、政務三役で話をしたりしました。ライトアップについては、あきもと副大臣のほうから提案をいただいたと記憶しております。私については、例えば環境教育の場として、国会議事堂に来ていただくのも大変嬉しいのですけれども、新宿御苑は環境省所管でございますので、環境教育コーナーのようなものを作って、こういうことを言ってしまうと、事務方はそういうのをやらなければいけないとなってしまってあれかもしれませんが、実際いろいろなものを展示したりして、子供たちが修学旅行に来て、新宿御苑の自然を楽しむとともに、環境についての勉強をして帰ると。ただビデオを流すのではなくて、例えば海洋プラスチックというのはこういうものだとか、半分冗談でセアカゴケグモ、本物を置いておくと刺されてしまいますので標本とか、トキでもいいのですけれども、何かそういう絶滅危惧種とか外来生物だとか、ビジュアルで見て、触れるようなものを置くとか。いずれにしましても、迎賓館が一般国民の皆さんにも広く開放されたような形で、新宿御苑も一般の国民のみならず、外国からの観光客が非常に多く来られますので、そういう方々が、少し一息ついたりして散策するだけではなくて、我が国の環境行政の取組等、環境意識を高めていただくというようなこともできたらいいのではないかなということです。今はまだ道半ばでございますので、先ほど申しましたように、皆様から、こういうことをしたらどうかというのがありましたら、教えていただければと思います。すぐにできることとできないことがあると思いますが。ぜひ、菊花壇展には行っていただきたい。私もびっくりしましたけれども、これは戦前から100年近く続いているのですか。すばらしい菊の展示が秋にございますので、これは入園料を払って見ても、すごくお得だなという感じがしました。ただ、まだまだ認知度が低いような気がしますので、ぜひ、秋には菊花壇展に行っていただきたいと思います。
 少し長くなりましたけれども、以上であります。

2.質疑応答

(記者)北海道新聞の片岡と申します。環境行政から外れるのですけれども、1点教えてください。昨日、桜田オリンピック担当大臣が、復興以上に大事なのは議員だと、被災地を傷つけるかのような発言をして更迭されました。先日には、国交副大臣も、自身の忖度発言から更迭されまして、それぞれ、いわば自民党の身内の会合での発言で、政権の緩みではないかと批判も高まっているのですけれども、こうした事態を副大臣はどのように受けとめていらっしゃいますか。
(副大臣)私は今、副大臣ですが、いわゆるリップサービスというものはあるにしても、やはり特に自民党、与党については、おごりや、謙虚さを欠いた発言というのは現に慎むべきだと思いますし、特に桜田大臣のみならず、全大臣、副大臣、政務官が被災者の気持ちに、全ての政務の三役が被災者の方々に寄り添う気持ちを、忘れてはならないと思います。私自身も今回のことを、国土交通副大臣、桜田東京オリンピック・パラリンピック担当大臣のこの発言を踏まえまして、しっかりと襟を正して、発言のみならず、言動全般には注意をしたいなと思っております。

(記者)まず、新宿御苑の件で、一番お聞きしたいこととして、入園料が200円から500円に上がりました。
(副大臣)そうなのです。おっしゃるとおりです。
(記者)これは、実は私どもの会社、環境新聞社は四谷3丁目にありまして。それで、あそこの商店街や飲み屋街にもよく行くのですけれども、とんでもない話ではないかと、200円から500円に上がると。
(副大臣)高過ぎるということでしょうか。
(記者)そういう地元の声が出ているのです。それから、私も2度ほど取材に行きましたけれども、外人も含めて10組くらい取材しましたけれども、そのうちの8組、外国人も含めて欧米人については、香港人も含めて、10組のうち8組は、もともとの値段を知らなかったのです。だから、記者として私のほうで、初日の日に行けば、昨日までは200円でしたけれども、今500円ですよと言ったら、皆驚いていました。それから、10組のうち1人で来られた50代の女性の方は、その人は200円ということを知っていまして、いきなり何で500円なのだと、そんな価値があるのかと言って、きちんと200円と知っている人は怒っていたのです。そこのところを、城内副大臣の御所見を伺えますか。
(副大臣)そこは、御案内のとおり3月19日から料金改定になりまして、一般の方がこれまでの200円から500円、2.5倍ですが、他方で中学生以下のお子さんにつきましては、50円から無料にいたしましたし、またシルバーの方とか学生につきましては、半額の250円ということであります。リピーター向けの年間パスポートの料金は据え置きです。料金を上げた、けしからんという声もあるかもしれませんが、その分、一層の魅力向上を、先ほど言いましたけれども、もう少し展示物をよくするなどに取り組みます。何か暴利を貪って、それをみんなで山分けするようなことは決してございませんので、そこの点については御了解いただいて、その分、中身をよくしていくということで、ぜひ、御理解をいただきたいと思っています。いずれにしても、料金を引き上げたことによって、その分、来園者の方の満足度を向上させることについては、しっかりやらせていただきたいと思います。
(記者)それに関連して、料金が2.5倍になったことと、それと同じぐらい、いや、それ以上に問題なのは、新宿御苑の収支の見通しを発表していないのです。維持管理に一体、幾らかかっているのか。それから、今度、値上げしたら一体幾らの収入がふえて、それをどういうふうに使っていくのか。ライトアップといっても、では一体、電気料金は幾らかかるのかなど、その辺の収支が全く見えないわけです。普通、2.5倍も値上げするときに、電気料金、水道料金を値上げする場合は、電力監視委員会とか審議会などのいろいろな厳しいチェックがあるのに、これは完全な不透明極まりない値上げだと思います。
(副大臣)環境新聞の小峰記者の3月13日の記事がございますが、そこで、まさにそういう御指摘が既にあったことは十分承知しております。その透明性を向上させるということも必要かもしれませんが、いずれにしましても、先ほど申しましたように、料金を2.5倍にして、満足度は全然変わらないというのではなくて、やはり、しっかりといろいろ創意工夫をしていきます。入園料を上げましたが、ただ、中学生以下は下げて無料にしていますので、そのバランスもございます。いずれにしても、しっかりと皆様方に御理解いただけるような対応をしていきたいと思いますし、近隣の商店連合会の方々にもきちんと事前に、今、私が申し上げたようなこと、料金を上げるけれども、中身をもっとよくしていくということで御説明に上がったと聞いております。
(記者)近隣の商店街については、商店街の連合会会長に環境省が説明したということですけれども、商店街も一枚岩ではないです。そこをやれば、ひとつよろしくと会長に言えば、ああ、わかりました、と言うでしょうからね。
(副大臣)いずれにしても、今の御指摘の点をしっかり踏まえて対応させていただきたいと思います。

(記者)環境新聞の小峰です。引き続き。別件で、城内副大臣は、非常に気骨のある、対韓問題は発信されております。確かに慰安婦問題も韓国駆逐艦によるレーダー照射事件も、日本国民で怒っていない人はごく少数だと思うのです。国籍不明の人たちだとか、そういう人も怒らないかもしれませんけれども。そういう中で、城内副大臣は3月28日発売の夕刊フジにも、自民党外交部会国交断絶論も、その中で冒頭、城内副大臣はこう発言していると書いてあるのです。「慰安婦問題も韓国駆逐艦によるレーダー照射も狂気の沙汰だ。日本を挑発する敵対行為には国交断絶も含めて国際標準並みの対抗措置をとるべきだ。韓国に痛い思いをさせる。5倍返しをする」と。こういうふうに発言があったのですけれども。その辺の発言の真偽を。
(副大臣)あまり環境副大臣の職務と関係ないことについてこの場でお答えするのはいかがなものかと思いますが、御質問でありますので。ぜひ、最近の月刊文藝春秋の記事を読んでいただいて。そこには国交を断絶せよとかということは書いていませんし、その外交部会に関する夕刊フジの記事については、若干正確さを欠いているなと。国交を断絶すべきとは私は発言していなくて、このような一連の不当な行為があれば、国交断絶というような議論に普通、一般の国際社会ではなるだろうというような発言はしました。あと、狂気の沙汰というのは、それは私、はっきり言いました。特に、狂気の沙汰というのは、戦犯企業バッジなどというものが某地方自治体で検討されているというのは、これは狂気の沙汰でなければ何なのだろうということで。ただ他方で、今申し上げました、国交断絶をすべきという記事は、これは不正確ではないかなと思います。いずれにしても、重要なのは、国際標準レベルできちんと対抗措置を検討して、そういうものを、やはり選択肢の中に含めながら、きちんと先方の不当な行為についての是正を求めていくということが大事ではないかなということを、一国会議員として発言しただけであって、環境省の行政とは全く関係がありません。
(記者)夕刊フジについて、今、副大臣がおっしゃった昨日発売の、文藝春秋5月号で、これは寄稿文で、城内副大臣、城内衆院議員ですか、自民党衆議院議員の、ここに「環境副大臣・自民党衆院議員城内実の寄稿文」として、私はなぜ日韓議連をやめたのか。韓国には報復と謝罪要求をと、こう。
(副大臣)報復という言葉は余り適切ではなくて、対抗措置です。やはり謝罪要求というのは、レーダー照射など、そういった一連の国際法上あり得ないようなことが、話せば長くなりますが、余りにもたくさんあって、どこから始めていいのかわかりませんが、そういったものに対する、きちんとしたけじめはつけていただかないと、ということを申し上げたまでであります。よろしいでしょうか。
(記者)それに関連して、報復措置というよりも、きちんとした対抗措置ですね。
(副大臣)そうです。
(記者)対抗措置の中には、確かに今、政府内で検討されているという、韓国人の入国ビザの厳格化、韓国への日本人旅行者の渡航自粛勧告。韓国製品に関する関税引き上げなどをすべきだと思いますと、城内副大臣、明記されているのですが。
(副大臣)これは、政府の人間としてではなくて、一国会議員として、今、日本は三権分立であり、ある部分、立法府の人間で、一衆議院議員としてのあくまでも個人的な見解であります。政府の立場で言うと、そのような対抗措置については、これはあくまでも外務省の所管でありますので、そちらにお聞きいただきたいと思います。ただ、個人としては、やはりあらゆるそういう選択肢を考えていかなければならない段階に来ているのではないかと。何を、いつ、どのようなタイミングで発動する、しないかについては、これはもう、官邸と外務省が決める話であります。私は、そういう選択肢もあるのではないかというところまでは一国会議員として申し上げたのであって、政府の人間としては、ここで、あれをすべき、これをすべきという立場にはありません。
(記者)それから、環境行政にかかわるもので一つだけ最後に。
(副大臣)どうぞ。
(記者)これは締めですから。環境行政における日韓協力については、改めて何回も聞いていますけれども、そこのところをもう一度お願いします。
(副大臣)そこはもう何度も申し上げているように、やはり環境というのはグローバルな問題ですから、きちんと日中韓のレベル、あるいはG20含めて、いろいろな国際的な枠組みの中で韓国、あるいは中国も交えて、しっかりと対応していく必要があると思っていますので、日韓関係でそのような問題があるからといって韓国を排除したりするということは、不適切であると考えております。

(記者)朝日新聞の川村です。少し話題が戻って自然局の分野の話になるのですけれども。環境省は今、プラスチック資源循環戦略、この前のグリーン購入法だったりと、使い捨てプラスチックのリデュースの部分も進めていらっしゃると思うのですけれども。ついてになるのですが、国立公園の中に売店などございますよね。そちらで、まだまだ使い捨てプラは使われているよねというような、有識者会議だったと思いますが、指摘もあったと思うのですけれども。せっかく冒頭、環境教育とか、そういったことをやっていけばいいとおっしゃったお立場から、例えば、タイなどは国立公園のプラスチックの持ち込みを原則禁止、指定したりなどとそういう動きもあるのですけれども、そのあたり今後どうしていくべきか。どうすればいいか、副大臣としてお考えがあればよろしくお願いします。
(副大臣)本件については、どちらかというと、あきもと副大臣が担当でありますが、私自身、御指摘のとおり国立公園におけるあらゆる施設について、極力、使い捨てのプラスチックは減らしていくべきだと思います。そういった観点から、あきもと副大臣と話をしてチェックをと思いますが、それはすぐできること、できないことありますけれども。
(記者)大分前の話なので、現状がどうなのか知らずに伺っているのですけれども。
(副大臣)御指摘のとおりだと思います。ちなみに、自民党のとかしき環境部会長に私が申し上げたのは、彼女も非常に意識が高いので、たしかストローとかをやめたと思います。あと、コーヒーに入れるミルクみたいなのがありますよね。
(記者)フレッシュみたいなものですか。
(副大臣)はい。私からは、あれをやめて、五、六本、容器に入れて、それを回していけばいいのではないかと申し上げました。それはまだ実現していないようですけれども。少しずつそういう取組をしていくことは大事だと思います。国立公園でどうなっているのか、その点については調べたいと思います。ちなみに、食堂などはどうなっているのですか。
(事務方)食堂は、基本的に使い捨てのものは使っておりません。
(副大臣)いないのですか。
(事務方)はい。リユース食器を下の食堂は使っています。上のお店は、一応、容器はプラスチックなのですけれども、袋はなるべく使わなくて済むように、どうしてもいる人だけにはあげていますけれども、基本的にはあげないスタンスです。
(副大臣)わかりました。隗より始めよで、しっかり対応してまいりたいと思っています。