大臣談話・大臣記者会見要旨

原田大臣記者会見録(平成31年3月5日(火)8:43 ~8:50 於:参議院本会議場議食側廊下)

1.発言要旨

 今日は、残念なことですけれども、冒頭、事故の御報告を申し上げたいと思います。実は、昨日の13時頃、福島市の仮置場から中間貯蔵施設に除去土壌等を輸送する車両が、浪江町赤生木地内の国道を走行中に、道路から転落する事故が発生いたしました。輸送していた除去土壌等の大型土嚢袋については、5袋がすべて荷台から転落しましたが、うち4袋は昨日中に回収済みであり、残りの1袋は本日以降に回収する予定です。トラックの下にあるようでございます。事故による環境への放射線影響は今のところないものと考えております。日頃から安全第一を旨として事業を進めるべきと申し上げてきたところでございますけれども、今回の事故の発生を非常に残念に思っております。また、御迷惑をおかけしました地元の皆様、関係機関の皆様に対し、深くお詫びを申し上げたいと思います。今回の事故について、原因究明を早急に行うとともに、他の工事受注者にも情報提供し、かつ再発防止を改めて徹底してまいりたいと思っています。このことについて、もちろん現場の責任者には事務所からしっかりまた通達すると同時に、本省からも現場に対してしっかりと安全注意をしたいと思っております。
 前後してでございますけれども、たまたま先週の土、日と、私は福島の地域も含めて出張してきたところでございます。私にとりましては、就任以来都合6度、福島県に出張したことになるわけでありますけども、2日の日は楢葉町の上繁岡仮置場にて除去土壌等の搬出の様子、また、中間貯蔵施設において受入・分別施設、土壌貯蔵施設、その他工事の実態を視察したところであります。こういう中で今回の事故が起こったということは大変残念でございますけれども、その際には、関係者を集めて、実は日ごろの活動、それに敬意を表すると同時に、しっかり安全管理をするようにと、特に達しをしてきたところであります。そのほかに、特定復興再生拠点区域の視察、さらに大熊町の旧オフサイトセンター及び楢葉町の新オフサイトセンターを訪問をしてきたところであります。いずれにいたしましても、震災から間もなく8年がたとうとしておりますが、福島の復興に向けた取組はいまだ道半ばであると、改めて認識してきたところであります。引き続き、地元の皆様方の声をしっかり聞いた上でで、着実に政策を進めていきたいと考えているところでございます。
 私から以上でありますが、視察をしてきた翌日に、こういう自動車事故が起こったというのは残念でありますけども、改めて身を引き締めなければならないというふうに考えております。

2.質疑応答

(記者)幹事社のテレビ朝日です。昨日の事故の件なのですけれども、原因を究明中ということで、今、輸送の業務に関して、原因がわかるまで何かしら、止めるなどの措置をするのかどうかということと、あと、具体的にどういった、環境省としての対策が考えられるのかという点についてお願いします。
(大臣)後段につきましては、いずれにしても、これはいかなる現場、いかなる事業においても安全第一、これはもう言うまでもないところであります。昨日の事故につきましても、速報では、運転手が逆方向の車を非常に一生懸命見ているうちに車が脱輪したというようなことが情報として入ってきておりますけども、いずれにしましても、原因はしっかりまた究明しなければいけないなと、その反省の上に立って、さらに身を引き締めて業務を行うということでございます。今回の事故に係る輸送作業を担当していた工事受注者につきましては、本日の除去土壌等の輸送作業を中止し、再発防止の対策を検討しているところでございます。

(以上)