大臣談話・大臣記者会見要旨

城内副大臣記者会見録(平成31年2月28日(木)10:23 ~ 10:37 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

まず、「第6回COOL CHOICE推進チーム」について、私のほうから御紹介させていただきたいと思います。昨日27日、環境大臣が先頭に立って、各界各層の有識者の方々に地球温暖化対策のための国民運動、いわゆる「COOL CHOICE」、その推進について御助言をいただく「第6回COOL CHOICE推進チーム」に、本来であれば大臣が御出席なのですが、昨日予算委員会の分科会がございましたので、私が代理で出席いたしました。このCOOL CHOICE推進チーム員の皆様から、環境省の本年度の取組や次年度の方針、方向性に対し、数多くの御意見、御提案、アドバイスをいただいたところであります。今回の推進チームでの御議論を踏まえまして、この「COOL CHOICE」を旗印に2030年度26%削減、特に家庭・業務部門で4割削減という目標、また、長期的には2050年の80%削減に向け、一層の推進に取り組んでまいりたいと思います。また、今回は脱炭素社会構築につながる取組といたしまして、「プラスチック・スマート」キャンペーンについても事務局から紹介いたしました。チーム員の皆様とも取組の必要性について認識を共有したところであります。いずれにしましても、「COOL CHOICE」や「プラスチック・スマート」などの取組を通じまして、環境保全に積極的に取り組む企業等の製品、サービス等が消費者に選択されるような社会の構築を目指してまいります。ちなみに、ストローがありましたけれども、よく見たら紙のストローでありまして、そういう身近なところから取り組むことが大事だなと改めて感じ、そのストローを私はそのまま使わずにポケットに入れて、事務所で使おうと思っております。

2.質疑応答

(記者)環境新聞の小峰でございます。日韓関係と環境協力について。
(副大臣)この間も質問されましたね。
(記者)また改めて、事態より深刻になっておりますので。先頃、韓国の国会議長が日本国民の象徴たる天皇陛下に謝罪要求をしたと。それで、ブルームバーグのインタビューで、天皇陛下のことを「あのおじさんが」というふうな表現をしました。そして、また一昨日は、韓国の文在寅大統領が、テロリストである、当時の伊藤博文韓国統監を暗殺した安重根、そして同じ日に、金九の墓を参っているのですね。それで、金九も日清戦争の2年後ぐらいに日本の陸軍中尉を虐殺した上、逃亡して、日本人から言えば殺人犯、逃亡犯なのですね。
(副大臣)テロリストですね。
(記者)こういうところをお墓参りしているということに対して、城内さんは環境副大臣なので。
(副大臣)環境副大臣としてではなく…。
(記者)いや、環境副大臣も関係あるのですよ、ここから後の質問が。6月には軽井沢でG20、環境エネルギー会合が、大臣会合がありますので、ここまで来たら、韓国政府の招待を断るぐらいの覚悟が必要なのではないかということを、併せてお聞きしたいと思います。
(副大臣)今、韓国の国会議長に我が国の天皇陛下に対する非常に侮辱的な発言があったという御指摘がございましたけれども、環境副大臣としてお答えするというか、一国会議員として、あるいは一政府の一員としてお答えするとしたら、極めて不適切な発言であったと思いますし、これについては、しっかりと謝罪をしていただきたいと思います。そもそも天皇という言葉を使わずに日王という言葉を使われるということ自体も、これは非常に、気持ちよいものではございません。また、文在寅大統領も、これは相手の我々から見たらいわゆるテロリストと思われるような方々に対する行為に対しては、韓国の歴史認識と日本の歴史の違いでありますので、これについては愉快ではありませんが、何か、やめろとかということにはならないのではないかなと思います。いずれにしてもそういう事実関係を日本国民がどう受け止めるかということも、やはり韓国の国民というよりも、政府関係者にしっかり認識してもらうことが大事ではないのかなというふうに思います。後段のG20に日韓関係が今良くないので呼ぶべきではないという選択肢もあるのではないかという御指摘がありましたけれども、前回私がお答えしたように、環境問題については、日中韓の環境大臣会合もそうですが、このG20も、主要先進国及び新興国が参加して、経済、貿易、あるいは気候変動を含む環境問題について議論するわけであります。そういった二国間の個別の議論をする場ではなくて、マルチラテラルなグローバルな課題について議論をする場でありますので、私は韓国も含む、全てのG20のメンバーに御参加いただいて、特に、軽井沢で環境・エネルギー大臣会合がございますから、そこでしっかりと有意義な議論を行っていただきたいと思います。前回申しましたように、環境問題は国境を越える問題なので、やはり全ての当事者が参加すべきではないかというふうに思います。

(記者)毎日新聞の五十嵐です。冒頭の発言の絡みでなのですけれども、「COOL CHOICE」ということで、国の地球温暖化対策を進めていこうということはわかっているのですけれども、その一方で、今、タイミングとしてはG20に向けて、長期戦略の策定を進めている最中だと思うのですけれども、その辺について、現状どのような進捗があるのかお話しできればと思います。
(副大臣)御案内のとおり、昨年6月の未来投資会議における安倍総理の御指示を踏まえまして、長期戦略に関する基本的考え方について議論を行うためのパリ協定長期成長戦略懇談会を立ち上げまして、第1回会合が昨年8月以降、2回、3回、4回と、これまで議論してまいりましたが、次回の第5回の懇談会で提言案を取りまとめる予定でございます。ただ、その時期については、まだ決まっておりませんが、いずれにしましてもG20議長国を努める重要な年であることも踏まえつつ、その提言案をしっかり取りまとめをする予定であります。
(記者)関連ですが、具体策として、まだなかなか聞こえてこないところもありますけれども、この最近を見ていると、経産省はカーボンリサイクルでしたか、二酸化炭素のCCS、CCUに関することだと思うのですけれども、こういった形で動きを加速させてきているなという印象がありますが、こういったCCS、CCUのようなものを長期戦略の一つの柱として環境省は見ていらっしゃるのか、それとも、そのイノベーションという観点で、環境省としてほかに隠し球ということでもないでしょうが、何かそのアイデアがもしあるのであれば。
(副大臣)第2回の9月の懇談会では、テーマはイノベーションということで議論が行われ、第3回目の11月にはグリーンファイナンス、グリーンビジネス・海外展開というテーマで意見交換が行われておりまして、当然イノベーションという切り口の中にもCCS、CCUSも入っていると思います。また、カーボンプライシングにつきましては、その活用により多様な主体の創意工夫を促しまして、長期大幅削減に向けたイノベーションを加速化できるものと認識しております。そうした観点から現在中央環境審議会で新たな経済成長の原動力としてカーボンプライシングの活用の可能性について議論されているところですが、いずれにしましても、今、審議会で議論されているところでありますので、その議論の行方を見つつ、今後検討していくことではないかと思います。今どうするかということは決まっていないということで私は理解しております。

(記者)共同通信の石川です。よろしくお願いします。2週間前なのですけれども、UNFCCCの前事務局長のフィゲレスさんが環境省に来られて、大臣と副大臣が会談されたと思うのですが、冒頭を取材することができたのですが、その後、フィゲレスさんとどういう意見交換なり議論があったのかを教えてもらえますでしょうか。
(副大臣)主にやはり気候変動の問題について、大臣と積極的な意見交換をし、大臣からは、フィゲレスさんに対する、これまでのパリ協定におけるリーダーシップを高く評価したと同時に、日本の地球温暖化対策についてのいろいろな取組について質問があって、それに大臣がお答えになったというやりとりだったというふうに記憶しております。
(記者)そこまでは見ることができたのですが、大臣が予定があるということで退室されて、その後はちょっと。
(副大臣)私のところで、具体的にどんな質問があったか。これは、住宅の省エネについて、どういう取り組みがありますかということで、ZEHやZEBについて御説明しました。もしよろしければ、後でお答えしましょうか。弁当を食べながらで、かちっとした会談というよりも懇談みたいな感じでした。
(記者)一つお願いというか、そういうZEHとか、そういう日本の施策の紹介であれば、もっと我々に対してもオープンで、会談の様子を見させていただければ。
(副大臣)こちらは隠すつもりは別にありません。何かの交渉ではないので。
(記者)交渉事であればと思ったのですけれども。
(副大臣)そうではないので、日本の取組について何を御説明して、どういうことを聞かれたかについてはお答えをします。個別にでいいですよね。
(事務方)事務方で対応しておきます。
(記者)お願いします。ありがとうございます。