大臣談話・大臣記者会見要旨

原田大臣記者会見録(平成30年12月4日(火)8:45~8:50 於:衆議院分館1階ロビー)

1.発言要旨

 今日、閣議はNHKの収支について御報告があったところでございます。
 さて、環境省に関連してでございますけれども、まず、11月30日と12月1日に、G20ブエノスアイレス・サミットが開催されたところであります。サミットでは、気候変動・エネルギーについて、環境と成長の好循環を中心に議論がなされました。安倍総理からは、気候変動問題は全ての国が取り組むべき喫緊の課題であり、パリ協定の着実な実施が重要であること、我が国は、企業や自治体を含む様々な主体の総力を結集し、環境と成長の好循環を加速させる形で世界の脱炭素化を牽引するということを御発言いただき、同趣旨が首脳宣言に盛り込まれたところでございます。さらに、安倍総理からは、環境保護と経済成長の二者択一ではなく、民間投資を積極的に呼び込み、環境と成長の好循環をつくる発想が必要であり、来年6月の大阪サミットでは、気候変動問題や、海洋プラスチックごみ問題などの地球規模課題へのG20の貢献について、建設的に議論したいということを御発言いただき、各国首脳から賛同をいただいたところでございます。環境大臣としては、こうした議論を踏まえまして、COP24や、来年のG20日本開催の成功に向けて、環境分野の国際的な議論をリードしてまいりたいと思っています。
 2番目でございますけれども、気候変動適応法が12月1日に施行されたところでございますけれども、これを受けまして、昨日、関係府省庁の幹部の方を集めまして、気候変動適応推進会議を発足したところでございます。会議では、当面取り組むべき事項について議論し、関係府省庁が連携して適応法及び適応計画の実施に取り組むことを改めて確認したところであります。今後も、政府一丸となって、適応の取組を着実に推進してまいりたいと思っております。

2.質疑応答

(記者)テレビ朝日の広瀬です。G20の首脳宣言で、アメリカが改めてパリ協定からの離脱を宣言されています。COP24の成功に向けては、アメリカとのバイ会談も調整されているということですが、具体的にアメリカにどのように働きかけていかれるか、お願いします。
(大臣)開催中のCOP24につきましては、国会の事情等が許せば、私も政府団の団長として参加したいと考えているところであります。米国ともバイの会談が実施できるよう、現在調整中でございます。世界はすでに脱炭素化に向けて舵を切っておりまして、この大きな流れは変わりません。米国に対しては、気候変動問題への取組の必要性を訴えていきたいと考えているところでございます。

(以上)