大臣談話・大臣記者会見要旨

中川大臣記者会見録(平成30年3月6日(火)8:47 ~8:51  於:衆議院分館1階ロビー)

1.発言要旨

 本日、「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律の一部を改正する法律案」を閣議決定いたしました。この法律案は、2016年10月に採択されたモントリオール議定書の改正を受け、温暖化への影響が大きい「代替フロン」について、製造と輸入を規制する等の措置を講ずるものでございます。これにより、温暖化への影響が小さい「グリーン冷媒」への転換を進めてまいります。関係省庁と連携し、フロン類対策に引き続き全力で取り組んでまいります。

2.質疑応答

(問)NHKの松田です。フロン類対策の関係で、フロン排出抑制法についてなのですけれども、環境省が本国会への提出を検討されていたと思うのですけれども、現状ではかなり難しい状況になっていると思うのですが、その辺りの大臣の認識と、なぜこれが今提出できない状況になっているのかという現状をお願いします。
(答)代替フロンの排出量は、この10年で約3倍に増加し、今後も増加が見込まれることから、その排出抑制を進めることが重要であると認識しております。しかしながら、フロン類の廃棄時回収率については、若干の向上は見られるものの、10年以上にわたって3割台で低迷しておりまして、地球温暖化対策計画で定める数値目標の達成に向けた対策が必要であると考えております。現在、中央環境審議会及び産業構造審議会において、フロン類対策のフォローアップを進めているところでございます。フロン類の廃棄時回収率低迷の要因と対策について調査・分析しているところでございまして、その調査・分析に今、時間がかかっているところでございます。その結果も踏まえて、必要な措置を講じてまいりたいと考えております。
(問)追加で、フロン類の回収の対策についてなのですけれども、数値目標としては温対計画で2020年50%ということで、あと2、3年しかないのですけれども、今の4割程度から10%程度上げなければいけないということで、もう法改正待ったなしだと思うのですけれども、その辺り、大臣の認識はいかがでしょうか。
(答)今申し上げましたが、現状の回収率低迷の要因を、まずしっかり調査・分析しないと効果的な対策が立てられないということで、その要因分析に時間がかかっておりますので、その結果が出て、そしてそれに向けての対策がしっかり打ち立てられれば、国会に法案として提出をしてまいりたいと考えております。