大臣談話・大臣記者会見要旨

武部大臣政務官・笹川大臣政務官共同会見録(平成29年8月7日(月)17:07~17:18 於:記者クラブ会見室25F

(武部政務官)この度、環境大臣政務官並びに内閣府大臣政務官を拝命しました、北海道第12選挙区選出の衆議院議員の武部新です。環境行政につきまして、しっかりと取り組んでまいりたいと思いますし、第3次安倍第3次内閣改造において、基本方針の一丁目一番地に復興の加速化が書かれております。環境大臣政務官として、東日本大震災からの復興と福島の再生に全力で取り組んでまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(笹川政務官)武部先生同様に政務官に就任することになりました、衆議院の群馬県の第3選挙区選出の笹川博義と申します。どうぞよろしくお願いいたします。私の場合は、国対、そして、自民党の方では環境部会の方に所属をさせてもらいました。その中で、党の方の中で環境、これについて様々な議論をする機会に恵まれました。それを一つ糧として、今回の政務官就任に当たっても、しっかりと環境行政に資するようにしっかりと努めてまいりたいと思います。特に、私の地元は、明治のときの公害問題でありました渡良瀬鉱毒事件の地元でもありまして、先だって、この問題に半生をかけた我が地元の代表する運動家でもありましたけど、板橋明治翁が亡くなられて、私が平成19年に県会議員に当選をさせてもらったときに、そのときにも板橋明治翁から、この鉱毒事件の被害のあった地元選出の県会議員としてしっかり汗をかいてもらいたいということで、大体1年に1遍、県庁で板橋明治翁から1時間以上のこの鉱毒事件に関わる講義を受けるということがもうほとんど慣例のような形で、そのときにはもちろん県庁の職員も、関係部署の者は全員出席をして話を聞くというようなこともございまして、しっかりとそういう意味では先人の皆さんの思いも、心寄せながらしっかりと努めてまいりたいというふうに思っております。

(問)毎日新聞の五十嵐と申します。お二方共通で1問お尋ねいたします。環境行政というのは大変幅の広い分野であるかと思います。気候変動問題を始めとして、自然環境の問題であったり、今、笹川さんからも言及ありました公害の問題に至るまでいろんなところがあります。お二方それぞれ言及がございましたけれども、今後、政務官として、特にこういったところの政策課題に取り組みたいといったところがあれば、改めてお話を伺えればと思います。

(笹川政務官)僕の場合には、政務官とすれば、環境省従前の分野について担当するわけでありますので、その中で今、私もお話ししたとおり環境と、これは過去の人から引き継いだもの、それから、もう一つは未来の人から預かっているものという考え方がありますので、これを今の我々が自由にしていいというものでもないということでありますから、この環境といわれるものをどう守っていくのだと。そして、守っていくことが、ひいては人を守っていくということでありますので、それに関する課題については、これはもう未来の人たちにこれを引き渡すという責任はあるわけでありますので、そのことはしっかりと重く受け止めて取り組んでまいりたいと思っております。

(武部政務官)しっかりと中川大臣をお支えさせていただいて、また、伊藤副大臣とともに、福島の復興について取り組んでまいりたいと思います。しっかりと福島の皆さん方の気持ちに寄り添って、この中間貯蔵施設を、用地確保を含めて着実に進めていかなければなりませんし、更に大事なのは、しっかりと福島の首長さん方も含めて、地域の住民の皆さん方とコミュニケーションをとっていって、そして信頼をしっかりと築いていくことが引き続き大事なことだと思いますので、寄り添いながら、そして着実に進めていきたいと思っております。福島県以外の県の皆さん方ともしっかりとお話し合いを進めながら、課題を解決するために一緒になって取り組んでいくという、そういう姿勢を見せたいと思っております。また、私の地元は北海道で、世界遺産の知床はありますけれども、そういった多くの方々が、自然の共生ですとか、国立公園もそうですけども、そういったところに足を運んでいただいて、その自然の素晴らしさ、環境を守っていく大事さを理解していただけるような、そういった取組も大事になってくると思いますので、そういったこともしっかりやっていきたいと思います。

(問)朝日新聞の小坪です。笹川政務官にお尋ねいたします。担務としては、恐らく地球局や自然局だと思うのですけれども、例えば群馬県ですと指定廃の問題なんかも抱えているのかというふうにも思うのですが、そういった辺り、政務官同士の協力というか、業務上の、どううまくコラボしていくかという辺り、何かお考えがあったらお聞かせいただけますでしょうか。

(笹川政務官)もちろん群馬県も今、御質問にあったとおりでありますので、やはり大事なことは、地元の皆さんの声をしっかりと受け止めて、それを大事にして、そしてまた、それを政策に反映をさせていくということでありますが、例えば群馬県の中で、役所の中の業務分掌は別としても、武部政務官と私とでは、やはり会ったことがない人であれば、やっぱり言いやすい方に来られると思いますので、そのときにはしっかり話を聞いて、そしてまた、担当であります武部政務官に忌憚のない御意見を伝えていくということだと思っておりますし、武部政務官とは私も、自民党の中でも実は農林部会の方でも、様々なPTでも一緒になった仲でもありますので、そういう意味では忌憚のない意見を言い合える仲でありますので、その辺のところの意思の疎通は心配はしていないと思っています。

(問)北海道新聞の大城と申します。武部政務官にお尋ねしたいのですけれども、先ほどおっしゃっていた国立公園の関係なのですけれども、明日ちょうど阿寒国立公園の名称が変更されるというタイミングでもあって、今、環境省全体で外国人観光客を国立公園に呼び込むという数値目標を定めて取り組んでいらっしゃると思うのですけれども、その関係で、2020年までに1,000万人という目標はもう3年後に迫っていると思うのですけど、具体的に何かこれからやろうと考えてらっしゃることがあれば教えていただきたいです。

(武部政務官)この前も、阿寒・摩周湖ではないのですけど、私の地元、利尻・礼文の国立公園がありますけど、地元に戻って利尻・礼文に行ってきましたけれど、島でも本当に個人で来られている、ツアーではない外国人観光客がたくさん増えておりまして、そのインバウンドの広がりが、北海道でいうと大体道央圏なのですけど、それが秘境といったらあれですけど、離島に行ったりですとか、あるいは道東の方の映画で取り上げられたりして、そっちの方に行ってみたいですとか、すごい広がりが見えておりますので、やはり一つの北海道の、北海道でいえばですけれども、国立公園の自然の景観と、それからおいしい食べ物ですとか、そういったことが組み合わさって、どうアピールしていくかということがあると思いますので、環境省としても、正に我々が環境を、自然を大切に育てながら、そして、人と共生しながら、また、産業と共生しながらやっている取組を見てもらうということが、例えば漁業も、単純に魚を捕る姿を見て喜んでいらっしゃるインバウンドの方とかいらっしゃいますので、そういったようなアピールをしていくことが大事になってくると思うので、そこはそれぞれの都道府県の皆さん方や自治体の皆さん方や国立公園をお持ちの地域の皆さん方と、どういったアピールができるかということはよく相談して進めていきたいと思います。