大臣談話・大臣記者会見要旨

伊藤副大臣記者会見録(平成29年12月21日(木)14:31 ~ 14:39 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

改めまして、今日が多分、今年最後の私自身の会見になろうかと思いますので、一言お礼かたがた御挨拶を申し上げます。今年はなんと申しましても、3月をもっての除染が一つの区切りを迎えさせていただいたということがございます。また、帰還困難区域についての認定を、これから次々とさせていただきながら、町の拠点づくり、そしてまた、お帰りいただく皆さんへの準備、こうしたことも進んでいくスタートの年になりました。一方、中間貯蔵施設、これにつきましても、本当に地域の皆さんには大変な思いをしていただきながら御決断いただき、これがスタートをしてまいりました。フレコンバックが次々に今、運び込まれているところでございます。そしてまた、エコテックも難しい中ではございましたけれども、搬入をさせていただくことができるようになりました。これも地域の皆さんの御理解をいただいて進めてくることができまして、誠に福島県の現場のそれぞれの地域の首長さん、そしてまた地域の皆さんに、改めて深く感謝を申し上げておきたいというふうに思います。来年もまた、福島県の復興に向けまして、そしてまた大切な地域の皆さんの復帰に向けまして、私たちはしっかりと仕事をしていかなければならないと、こう考えているところでございます。あわせて、あちこち海外を回らせていただきながら、本当にそれぞれのお国に対しまして、廃棄物の発電を含めていろいろな会話をさせていただきました。デンマークでは食のフォーラムに出させていただきましたし、フィンランドでは循環経済のフォーラムに出させていただきました。来年に向けては、いよいよ日本の循環型社会形成推進基本計画を第四次のものへと改定をしていくときでもございますし、改めて3R運動というのは、全国の、生活の、皆様方の根っこにある、私にとっても大切な価値である「もったいない」という気持ちを込めて、新しいこの運動体をつくって、全国の皆さんとそうしたことを進めていきたいなというふうに思う次第です。そして、なんと申しましても、この循環経済の象徴として一つ、我々が進めてまいりました小型家電のリサイクルによります2020年のオリパラのメダルプロジェクト。これもいよいよ来年、本当に集めていくことができて、つくることができるように、全国の皆さんに、改めて御協力をしっかりと呼びかけながら、集めてまいりたいなと。全ての地域の皆さんが、「あ、あれは僕のリサイクルでできたメダルなんだ」ということを思って、オリンピックに参加をしてもらえるように、しっかりと準備を、御協力をいただく大勢の皆さんと一緒に進めてまいりたいなと、斯様に思う次第です。本当にこの一年、皆様方にもお世話になりましたけれども、来年に向かってまたよろしくお願いをいたします。ありがとうございました。

2.質疑応答

(問)朝日新聞の小坪です。1年間どうもお疲れ様でした。再任されたことの意義というか、やりがいというか、その辺も改めていかがでしょうか。副大臣はまた、大臣が替わられても続けられたということで。
(答)大変、私はこの役所でやらせていただいたこと一つ一つ、意義深い仕事だったと思っています。そして、大切なタイミングでこの立場を引き受けさせていただきました。それを引き続きということがございましたけれども、本当に身の引き締まる思いで、是非、福島の皆様方の復帰・復興、そしてまた我々のこの資源効率化だとか、循環経済だとかを通じて、温暖化に対する、地球を守っていく姿というものをどう表していくのかということ。そして、これは原子力防災になりますけれども、それぞれの原子力発電所のある場での、地震に対する対応を含めて、地域の皆さんがどんな思いで、こうしたことを考えておられるのかなあということについても含めて、最初の1年というのは、知ることが多かったのですが、そしてそこで知ったことを今度は形にしていかなければならないという新しい局面の中で、もう1回、リングに立って頑張ろうという気持ちで、今、仕事をさせていただいております。

(問)共同通信の藤井です。福島県外の除染で生じた除去土壌の関係でお尋ねします。一昨日、有識者による検討チーム会合の2回目が開かれまして、来年の春から、埋め立てを実際にしてみる実証事業をするということが了承されましたが、場所についてはまだ未定だと思うのですけれども、今後の場所の選定も含めて、処分方法の取りまとめに向けて、今後どういうふうに進めていくかということをお伺いします。
(答)福島県外の市町村等による除染が今年の3月末に完了して、発生した除去土壌は、市町村等により安全に保管されているのが今の状況です。市町村等が、これら除去土壌を集約して、埋立処分を行うことを選択する場合には、国が定める処分方法に従って行う必要があって、環境回復検討会の下に設置をいたしました検討チームにおいて、専門的見地から検討を行っているところでございます。おっしゃったとおり、第2回会合においては、埋立処分の実証事業における確認事項などについて決定をしていただいたところでございまして、今後、実証事業の実施に向けた調整を進めてまいろうとしているところでございます。早ければ年明けには、どこで、どんなふうにということについて、決定ができるのではないかと考えているところでございまして、今、鋭意調整をさせていただいているところでございます。