大臣談話・大臣記者会見要旨
とかしき副大臣記者会見録(平成29年12月07日(木) 15:01~15:12 於:合同庁舎5号館25階会見室)
1.発言要旨
私からは、まず12月の11日と12日の2日間、フランスのパリに出張いたしまして、気候変動サミットや関連するハイレベル会議に出席させていただきます。今回の気候変動サミットでは、まず1点目はパリ協定の採択の二周年を記念いたしまして、同協定への支持拡大の気運を維持するという目的を達成すること。それから2番目に、全ての主体による対話と協力の気運を盛り上げていくこと。そして3番目に、気候資金の動員を図ること。ということで、それらの目的のために今回初めて開催されるものであります。このパリでは、気候変動サミットと、それに関連するハイレベルな会合に出席させていただきまして、気候変動分野における我が国の積極的な貢献について発信していきたいと、このように考えております。
あともう一つです。そのまま引き続き、今度帰ってきましてすぐ、12月の14日、15日、この2日間で今度は沖縄の慶良間諸島の国立公園を視察しに行く予定でございます。慶良間諸島国立公園は、国立公園満喫プロジェクトの取り組みを、先進的、集中的に進める8公園の中の一つなのですけれども、基盤的な施設の整備やアクティビティの充実、この辺を見ていきましょうということで、今回視察を企画いたしました。現地では、現在、阿嘉島に建設中のさんごゆんたく館やニシバマビーチテラス、そして今年オープンいたしました渡嘉敷島の見花原遊歩道等の環境省の施設を視察しようと思っております。また、座間味村と渡嘉敷村の両村長ともお会いして、今後のプロジェクトをどう充実させていったらいいのか、どう推進していったらいいのか、いろいろ意見を交換していきたいと、このように考えております。
私からの話は以上でございます。
2.質疑応答
(問)幹事社のTBS、梶川と申します。よろしくお願いします。まず、気候変動サミットのことなのですけれども、どのような成果とかを期待していらっしゃいますか。どんな役割を担っていったらいいとお考えでしょうか。
(答)そうですね。先ほどお話ししましたように、気候変動サミットでは、これは各国から気候変動対策に対する積極的な姿勢を示されてきているので、パリ協定の目標達成に向けた世界的な気運をどうやって盛り上げていくのか、そういうことで、それを期待して行われている会議でありますので、我が国がこの気候変動サミットの中で、気候変動対策に対する積極的な取組の姿勢とか、我が国の技術とか、そういったものがどう世界の中で貢献できるのか、こういったことを具体的に発信していきたいなというふうに考えています。
(問)もう1点いいですか。ちょっと全然話が変わりますけれども、今日、環境省の電話が通じていなかったと。
(答)通じてなかったみたいですね、すみません。
(問)午前中、何か業務とかで支障があったりとか、また、原因とかはわかっていますでしょうか。
(答)12月の7日、今朝の、明け方ですね。午前2時10分から、NTT東日本の通信機器の不具合によりまして、環境省の代表電話とダイヤルインが繋がらない状況になりました。午後2時ごろ復旧しております。大変御迷惑をおかけいたしました。直通電話とか、あと防災の電話とか、こういったものには影響なかったのですけれども、理由はNTTさんが今調査中ということで、詳しい原因については今はわかっておりませんけれども、ちゃんと原因を究明して、対策を打てるようにしていきたい。御迷惑をおかけいたしましたことをまずはお詫び申し上げたいと思います。
(問)毎日新聞の五十嵐と申します。よろしくお願いします。パリの気候変動サミットについてなのですけれども、気運を維持していくというところがもちろん大事なところで、各国非常に、パリ協定を遵守していくというところでは一致をしていると思うのですけれども、その一方で、COP23での先進国と途上国の間で少し対立が出たりとか、あとはアメリカのパリ協定の離脱方針も、そういった交渉事にも影響したりはしないのかということもあろうかと思いますし。パリ協定を実施していくというところで一致すると思うのですけれども、それをどのように実施していくか、実施指針の部分も含めて、なかなか交渉も難しい、今後の交渉も難しいところも予想されると思うのですけれども、そういった中で、今後どういった形で日本の存在感を示していくかというところだと思いますが、この前の中川大臣のステートメントでも、日本独自で技術的な面で存在感を発揮したいというところもありましたし、あとは企業ですね、企業を含めて、国家マターというのでしょうか、そういったところがどういうふうに、日本の国家以外の部分がどういうふうに活躍していくかというところによって、発信していくというお考えだと思うのですけれども、もう少し具体的に、どういった御発言をしていくお考えなのか、今のところ決まっているところがあれば。
(答)そうですね。例えば、いぶきとか、そういった形の目に見える、実際に地球温暖化を各国頑張ってパリ協定で結んでいったときに、客観的に見たときにそれがどう進行しているのかとかを見られる、ある意味いぶきなどというのは、そういう人工衛星からCO2の排出量とか、メタンガスの排出量とか見られますので、そういったところでちゃんと日本の技術を生かしてもらうとか、そういったアピールもできるかと思いますし、いろいろな形で日本の環境技術というのは結構進んでいるところもありますし、逆に進めていくべきだというふうに思います。環境政策、何か新しくブームみたいな形で、みんなこっちに行こうみたいな流れでできてくるときもありますけれども、いろいろな技術も、各国事情が違いますので、ベストミックスを考えて常にいかなくてはいけないときに、選択の幅を広げていく意味では、技術開発をしておくというのはすごく大切ですし、我が国、日本の役割というのは、むしろその選択肢を増やしていく上での技術開発というのは、結構存在価値があるのではないかなというふうに考えているので、そこの日本の技術開発についてしっかり発言していきたいなというふうに今考えています。
(問)もう1点なのですけれども、ちょっとお聞きしにくいところもあるのですが、ちょうどCOPの期間中に、日米首脳会談でパートナーシップの件があって、それが国際交渉上の問題かどうかわかりませんけれども、NGO辺りからも批判されていた部分がありました。アメリカはパリ協定から離脱するという方針を鮮明にしていますけれども、日本は基本的にパリ協定を遵守するという立場、その一方で、あのようなパートナーシップが、見方を変えるとトランプ政権に追随しているのではないかというように目される部分、目されかねない部分があろうかと思います。その辺りで、日本がパリ協定を遵守していく、その点ではアメリカと違うのだというところをどのように打ち出していくのかというところのお考えがあれば。
(答)それも今お話ししたように、技術開発をしていくことが私は大切だと思います。ですから、アメリカはパリ協定を離脱しましたが、日本はパリ協定をきちっと守っていこうという強い意思を持っておりますので、そこはしっかり守っていきたいと。それに向かって、技術開発をきちっとしていくこと。脱炭素という話が今ブームのように起こっておりますけれども、日本はCO2を出さない技術開発をどんどん積極的に取り組んでいく、そういう意味では役割があるのではないかなと。
それで、第三国も同じような悩みを抱えている国もたくさんありますから、むしろ先進国である我が国、日本が技術開発をして、その悩みを少しでも取り除けるように、我が国の日本の技術開発こそがその役割を担えるのではないかということで、そこをしっかり国際社会の中で訴えていきたいなというふうに思います。
(問)時事通信の市原です。気候変動サミットのほうは、政府としてのトップが、とかしき副大臣であると。
(答)まだちょっとはっきりしないのですが、河野大臣がいらっしゃる可能性もまだあります。だからまだ今調整中というふうに伺っています。
(問)それと、慶良間諸島の視察では、渡嘉敷島との関係は何か。
(答)すみません、同じ名前で。私の先祖の領土だった場所で。沖縄は、その領土をもらうと、その領土の名前をつけるので、うちは実は諸見里という家だったのですけれども、渡嘉敷島をもらったときに渡嘉敷という名前に変わっているので、私と縁があるにはある島なのです。ただ、うちの親族は誰も住んでいなくて。ですから、島の方との交流はちょっとなかったのですけれども、そういう意味では私も全く関係がないわけではなかったので。でも、私、半分は沖縄の血で、半分は京都なので、沖縄の血も入っておりますので、だから、沖縄のこの国立公園にまずお邪魔して、何かお手伝いできることを。せっかくその満喫プロジェクトを積極的に進めておりますし、慶良間諸島で、沖縄で、今、サンゴの問題とか、海のいろいろな問題もありますので、そこら辺をどういうふうにしていったらいいのか。あと、観光資源としてそれをどういうふうに活性化していったらいいのか、そういったことも、あちらの村長さんと一緒に相談をしながら。多分、私は沖縄に対する思いとか、お邪魔している回数も多い政治家なので、いろいろアイデアを出せるのではないかなというふうに思っています。