大臣談話・大臣記者会見要旨

関副大臣記者会見録(平成29年7月20日(木)14:20~14:49於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)まず始めに4、5分時間をいただいて、私の方から「ビジターセンター情報発信強化プロジェクト」について発言をさせていただきたいと思います。取りまとめを行ってきたのですが、まず皆様に資料をお配りしていると思うのですが、1ページ目下のスライドを御覧いただきたいのですけれども、「国立公園満喫プロジェクト」の動きと連動いたしまして、国立公園利用者により一層楽しんでいただけるようにするとともに、国立公園のインバウンドの増加につなげていくために、本年1月に「ビジターセンター情報発信強化プロジェクト」を作ったわけでございます。2ページ目を御覧いただきたいのですが、専門家ヒアリング、阿蘇くじゅう国立公園や瀬戸内海国立公園における現地調査を行いつつ、議論を重ねてとりまとめを行ってまいりました。同じページの下を御覧いただきたいのですけれども、今回、国立公園近辺の世界遺産や野生生物に関する施設も含めまして、国立公園に関連します65の環境省直轄のビジターセンターを検討の対象としてまいりました。3ページ目を御覧いただけますでしょうか。ビジターセンターが訪日外国人を迎える環境になっているかどうかを調査したところ、無料の公衆無線LANの設置が11%と低い状況にありました。また、ビジターセンターの運営については、約5割が常駐職員が2名以下で、情報収集や他機関とのネットワークが十分に活かせていないと感じました。同じページの下を御覧いただきたいのですが、ビジターセンターの来館者へのアンケートも踏まえまして、ビジターセンターにおける情報発信の強化とあわせて、ビジターセンター自体の認知度、また魅力の向上について検討する必要があると、そのように思った次第でございます。4ページ目を見ていただきたいのですが、4ページから5ページまで、プロジェクトチームの会合における論点と議論について紹介しております。そこはまた後ほど見ていただければと思います。6ページ目を御覧いただきたいと思います。このような議論をいろいろ踏まえまして、情報発信強化の取組の方向性をまとめてまいりまして、三つの観点を作った次第でございます。一つは国立公園に来る前の時点の観点、二つ目は実際にビジターセンターを訪れた時点の観点、三つ目には情報発信のための基盤整備の観点という内容でございます。同じページの下を御覧いただきたいのですが、「事前によりわかりやすく」という観点からは、環境省直轄の65のビジターセンターのアピールポイントや特徴、できることをまとめたビジターセンターBook「ビジターセンターに出かけよう ~国立公園をもっと楽しむために~」というこの分厚い冊子を作らせていただいて、ちょっと中を見ていただきたいのですが、それぞれのビジターセンターの良さをカラーの写真付きでいろいろ紹介させていただいているものを作らせていただきました。良いところがたくさんあるのですけれども、そういうところが今まで取りまとめをしておりませんでしたので、今回、「国立公園のビジターセンターに行ってみよう」というふうなネタになるようなものを作らせていただいたということでございます。これをウェブサイトに掲載して、各地域の観光地や交通拠点等でも周知してまいりたいと思っておりまして、情報更新しながら活用をどんどん進めまいれればと思っております。また、「国立公園へ出かけよう」のウェブサイトにつきましては、国立公園で体験できるアクティビティやホテル等の利用施設、目的別のおすすめコース等の情報をマップ付きで提供しています。現在、箱根・浄土平・妙高戸隠など7カ所について公開しておりまして、今年度は、国立公園満喫プロジェクトの先行8公園のページを作成いたしまして、今後は順次ほかの国立公園にも拡張していこうと思っております。また、国立公園公式のSNS、例えばインスタグラムやFacebookでもビジターセンターや国立公園の旬の情報を積極的に流していこうと考えております。国立公園のプロモーション映像等の作成と公開も検討しておるところでございます。7ページ目を御覧いただきたいと思います。「公園利用者がビジターセンターに立ち寄って国立公園をより楽しんでいただく」という観点からは、まず、鳥の声や動物の映像などによりまして、より本物に近く、最も良い時期を体験できる展示の工夫をしてまいりたいと思っております。「見た」、「聞いた」、「さわった」など、五感に直接的に訴えるような、臨場感を体験できるような工夫が必要だろうと思った次第でございます。これは、ユニバーサルデザインの観点からも重要でございます。ドローン等の技術を用い、空からの映像もコンテンツに加えたいと思っております。また、アクティビティ・プログラムの充実といたしましては、単純に動植物の名前などを教えるだけではなく、気づきや発見、体験等を重視してプログラムを構成したり、自然再生活動への参加などの社会貢献もメニューに入れて、子供を含めた国立公園の全利用者が自然と触れ合って、その不思議さに感動して、自然の大切さや畏敬の念を育むと、このような体験型のビジターセンターにしてまいりたいと思っております。また、地域のワンストップサービスといたしまして、市町村の観光部門等ともしっかり連携していき、ビジターセンターの入口付近で一元的に情報を提供する等の工夫をやっていきたいと思っております。ニュースレターなど定期的な季刊の情報、季節季節の情報を発信することも検討してまいりたいと思っております。同じページの下を御覧いただきたいのですが、「ビジターセンターをより便利にするための取組」という観点からなのですが、訪日外国人等の利便性向上を目的として、環境省直轄のビジターセンター等におきましてWi-Fiを整備します。本年8月より全国67施設に無料の公衆無線LAN(Wi-Fi)の整備を開始し、今年度中に供用開始を予定しています。Wi-Fiに接続すると、国立公園ポータルページ等に自動で移動し、より国立公園の情報が得やすいようにしてまいりたいと思っております。展示等における多言語等ユニバーサルデザイン対応につきましては、ビジターセンターの今後の整備に当たりまして、単純に日本語の翻訳だけではなく、英語についてはいわゆる「コピーライティング」と呼ばれる書き下ろしによる対応等を工夫したいと思います。いわゆる本当に伝わる言語、伝わる言葉、伝わる内容で外国の方に分かっていただきたいと考えております。訪日外国人の方も含めまして、全ての公園利用者に配慮した筆談具や、指さしで意思表示ができるような「コミュニケーション支援ボード」、右下に図が載っていると思いますが、等の設置を進めまいりたいと思います。英語等の通訳ソフトをインストールしました情報端末の導入も検討いたしております。8ページ目を御覧いただきたいと思います。ビジターセンター機能の拡充といたしまして、ツアーデスクやカフェ等を設置したいと思います。これは、国立公園満喫プロジェクトで先行する8公園から実施したいと考えています。また、施設内の物販に関しても、国立公園に関するグッズ、ガイドブック、地域の特産物など、より工夫して楽しいビジターセンターにしていきたいと思っております。ビジターセンターの体制の強化としまして、公園内のビジターセンターのコーディネートや地域との連携などを主に行う人員についてですが、国立公園満喫プロジェクトで先行いたします8公園から増員を図りまして、他の公園へと拡充を図っていきたいと思います。技術の向上やネットワーク形成のため、職員の合同研修会などを開催しまして、良いところをお互い紹介し合って、分かり合って、自分のところに取り込んでいっていただくような研修体勢も考えていきたいと思います。今回の取組の方向性に示された施設整備に関する部分については、「自然公園等施設技術指針」に反映させまして、今後の実効性を担保していきたいと思っております。また、同じページの下の方ですが、今後は、今回のプロジェクトで明らかになりました課題を着実に解決してまいりまして、ビジターセンターの機能強化を図りまして、国立公園の魅力を利用者に一層分かりやすく伝えてまいりますとともに、自然保護や自然再生への参加を促していこうということでございます。また、情報発信を進めていきます上では、伝える「人」が極めて重要であると、人によって本当に効果が大きく出てくると思いますので、職員が一層の創意工夫をこらして生き生きと働けるようにすることも最重要課題として、その点についても取り組んでいきたいと思います。最後でございますが、我が国が「観光先進国」を目指す中で、国立公園というのは、我が国の自然を代表する風景等いろいろあるわけですが、観光資源としてのポテンシャルは非常に大きいわけでございます。この機を捉えまして、2020年を見据えまして具体的な検討を行い、そして方向性を今回このように取りまとめられたことは、非常に大きな成果があるのではないかと思っておりますので、環境省として、しっかりとビジターセンターの情報発信の強化にこれからも取り組んでいくことを、改めて宣言をさせていただきたいと思います。

2.質疑応答

(問)日本テレビの中村です。ビジターセンタープロジェクトについてお伺いします。非常に楽しみなプロジェクトだと思います。本を作ったり、Wi-Fiを用意したり、物も用意して人も用意するというようなことだと思うのですが、私もいろいろなところに行ってすごく楽しいところもある反面、がらんとして閑散としているという印象がたまにあって、人を用意するということになりますと、まずはカフェや物販もするということになりますけれども、人がいるということになりますが、例えば予算とかそういう視点から人というのはどれだけ増員できるかということに関してどのような見通しがありますか。
(副大臣)また、来年度にも予算要求であげていこうとしているのですけれども、それがどれだけ認可になるかということに関わってまいりますが。おっしゃられたとおり、がらんとしているところも私も行ってまいりました。ですので、たくさんあるビジターセンターの中から優先順位をつけまして、効果のあるようなところから、しっかりとその点については充実させていきたいと思っております。ただやっぱり全体的に思いますのは、そのところについては今以上に充実させる必要性があるんじゃないかというのは、現状たくさん回らせていただいて強く感じました。そこは同意見でございます。

(問)朝日新聞の小坪です。ビジターセンターのWi-Fiの設置のところなのですけれども、これは年度内とありますが、例えばこれから夏休みだったり、その後、行楽シーズンだったりですけれども、いつぐらいまでには早いところで使えるようにしたいとかその辺りは。
(副大臣)どんどんいきたいのですけれども、行楽シーズンとかですね、目前まで夏休みがもう迫ってきておりますのであれですが、やはり効果をできるだけ早く出したいがために、手順にもよるわけでございますが、本当に早くいって今年度中には全部、電波が届かないところが2カ所あるのですが、そこは除いてですね、とっとことっとこつけて、できるだけ早くつけていきたいと考えております。

(問)環境新聞の小峰です。ビジターセンターには外国人も随分来られていると思うのですけれども、特に最近急増しているのは中国人、また韓国人ですね。中国人、韓国人の特に男性の場合、非常に煙草を吸う人が多いということで、やはりビジターセンターで煙草を吸う人がリラックスするには、ビジターセンターは喫煙してもよろしいのでしょうか。
(副大臣)ここのところは、まだ統一的なところがまだあれなのですが、そういった点も今後しっかりと検討していかなければいけませんが、厚生労働省も今いろいろな検討をオリンピックに向けてやっておりますけれども、国立公園といういうふうなところについてはどうあるべきかというのは、またそこは明確にしていかなければいけないかもしれませんね。
(問)それに関連して、先の通常国会でそのことの質問がでまして、厚労大臣の代わりに総理に質問がでて、総理の代わりに山本公一大臣が、吸ってもいいんじゃないかというような、彼は非常に愛煙家なので愛煙家の気持ちも分かるので、匂わすような答弁もしてましたけれども、その辺も含めてもう一度改めて外国人の、特に中国人、韓国人の居心地を良くするのだったら、全面禁煙とするのはかえって、陰でこそこそ裏口で吸ったり、ビジターセンターから離れて自然の中に放出するとか、そういうこともありますので、その辺りのところはいかがでしょうか。
(副大臣)確かに厚労省が今検討してますのも、どこか吸える場所をつくるだとか、全部禁煙だとか、いろいろな意見がでていますが、そこは施設の在り方等含めまして、全面禁煙にするのか分煙にするのか、吸える場所を決めるのかとか、そのような方針はまたもう一度しっかりと練ってみたいと思います。

(問)読売新聞の野崎です。8月上旬にも内閣改造が噂されておりまして、まあどうなるか分からないですけれども、もうすぐ関さん、このお仕事就かれて1年というのもあるので、これを機会に今までのお仕事を総括ではないですけれど、振り返ってどう感じられているのかというのを教えてください。
(副大臣)良い質問をしていただきましてありがとうございます。今まで私も経済界が長かったわけでございます。環境のほうは、元々生き物が好きで、自然が大好きで、大学生のときの下宿はピクニックセンターのすぐ近くに住んでまして、夜はカジカガエルの鳴き声が聞こえるわ、蛍は飛ぶわ、イワナみたいなのは川にいるわ、わざとそんな場所を選んで住むくらい自然が好きだったのですが、一方、社会人になってから、いわゆる仕事の中に飛び込んで、しかも都会のところばかり勤務がありまして、そういうところから自然の大切さですとか、経済界と自然の関わりだとかというところに、本当に意識が、自分自身もちょっと薄くなりつつあったなというのが、非常に今回環境省で働かせていただいて改めて感じたところでございます。やはり特に強く感じた点は、森羅万象の本当に微妙なバランスで地球の自然というのは成り立っていて、それをいろいろな生き物の中のごく一部分だけの人間が経済活動をやったりすることによって、その森羅万象のバランスが非常に崩れやすいものなのだなということを強く感じたのと同時に、今後この温暖化がますます、今や強くなっていきますし、いろいろな人間の行動によって生物の多様性も失われていくようなところがあることに対しましては、今まで以上の配慮というのを、人間の世界では我々はしっかりととっていかないと、地球の自然の破壊というのは足し算ではなくて掛け算のように進んでいってしまうのではないのかなと。そういうふうなところを、もっともっと今まで以上に強く意識をしたことを、技術開発もあわせてやらないといけないし、まず自然を思いやる心をしっかりと育むための子供たちへの教育も必要になってくるでしょうし、高度成長時代から経済がずっと盛んにはなってきましたけれども、自然界、環境を守るということにおきましては、経済の復興・再生ということとあわせて、またそれ以上に強く意識をしていきたいと、私もこれからの政治活動に、意識をしていきたいなと思い入った次第で、本当に大切な1年を過ごさせていただいてありがたかったと思います。

(問)環境新聞の小峰です。今の読売の野崎さんの質問に関連しますけれども、来月の3日に内閣改造があった場合、副大臣も替わる可能性もあるということで、仮定の話で恐縮なのですけれども、もし替わった場合という前提で、関副大臣がお替わりになった場合、今後関さんは例えば自民党だとかそういうところで、もう一度政府の方のあれに入るかもしれませんけれど、仮に自民党の方になった場合、どういうような場所でどういう活動をしていきたいと思っていらっしゃいますか。
(副大臣)私がもともと政治家を目指した一番始めの理由というのは、経済で好景気の時期と不景気の時期があって、そのような経済循環といわれれるのですが、それができるだけ山と谷を小さくして安定した経済をつくりたい、そして経済ももっともっと、日本の経済というふうなのはバブルのころは国際競争力、経済競争力が世界ナンバーワンといわれてましたけれども、今や27位ぐらいまで落ちてきていますし、世界の15.8%ぐらいの貿易量を日本がとっていたのが今や8.3%とか半分ぐらいまでになってきていますし、一人あたりのGDPも世界第3位だったのが今23位まで落ちてきていると。このように、本当に経済の世界的順位が日本が下がってきて、これをまた日本という国家が世界の経済のトップに返り咲けるというふうにするために政治家になったようなところがあったのですが、経済一辺倒だったのが、やはり副大臣に就任させていただいたときの一番初めての会見で申し上げさせていただいたのが、経済と環境の両立ということに、この御立場をいただいた時にしっかりと考えを見せていきたいというふうなことを申し上げたわけですが、その意識が本当に確固として政治家として意識できるようになりまして、やっぱり世の中というのは経済を発展させませんと、子供たちの教育にもお金が回せない。高齢の方への、また御病気の方への、身体の弱い方へのお金を回すためにも経済がしっかりしとかないと国の予算ができないし、そのお金ができてこそ、そのところに子供たちの教育にも、社会保障にもお金を回せるわけですから、経済というのはどうしても豊かでないといけないのは事実ですが、それを担保するためにも環境というのをしっかり守らないと、経済一辺倒でいくと、本来さらに上位のクラスである人間の幸せというのを考えたときには、やっぱり環境が欠けてしまうというのは大きな問題であるというのをすごく感じました。先般は九州の水俣条約が今回発効する条件を整えたり、私、水俣へ飛んで式典にも出てきました。そのときに、水俣の地域でチッソというふうな経済で皆が頼って、チッソに対する公害対策を打つ手立てが遅れてしまって被害が大きくなった。そのときの被害者の方々のパネル等をずっと見させていただいていると本当に心が痛んできましたし、亡くなった方々の慰霊碑にお参りに行き手を合わせさせていただきました。そこには私の地元の神戸の女子校の人たちが千羽鶴を折って飾っていて、本当に心を打たれました。やはりそういうふうに経済一辺倒で、お金のこと、経済のことだけに走っていくと結局は人間の幸せというのは失われてしまうことがあるというところを本当に目の当たりにしました。今回はいろいろな今、経済発展も行われていくように日々日々技術革新も行われておりますが、そのときに、併せて環境面にはどうなのかという項目を同じレベルで検討して、新しい技術開発も進めるべきだし、今まで行ってきていて負の部分がたまっているようなところも見直していくというようなところも、常に一緒の天秤の上ではかっていくような政治体制、政治的な立場、それと発言もそういうふうにしていきたいと、そのように思います。
(問)それに関して、経済が環境を破壊するという観点だけではなくて、副大臣はかねてから環境と経済の両立ということで、環境をビジネスにしていくという視点もあると思います。それに関連して、副大臣は特にJapan-CLP、日本気候リーダーズ・パートナーシップですか、元リコーの桜井正光さんが顧問をされている、こういう企業と非常に意見交換会をするなど、今までの政務三役の中で、非常に経済界とのパイプ役を果たされた副大臣というのはかつてあまり見たことがないと思いますけれども、この辺の自らの活動を振り返っていかがでしょうか。
(副大臣)本当に良い御質問をしていただきましたが、私はこういうふうに衆議院議員という立場は8月3日以降も続くわけでございますから、環境省のほうで今までおつながりが薄かった企業様へのつながりは今後も、8月3日以降もどんどんと作らせていただきたいと思っておりまして、その活動はずっと続けていきたいと思います。ですので、そのことこそが、やはり先ほど申し上げたような経済と環境の両立につながり、また環境の技術開発で、日本は技術立国でありますから、世界をリードする環境技術をまず日本が作って、それを世界に広めていって、それによる利益も皆で共有できるようにして経済発展にもつなげられると。それがやはり私の夢ですし、今後もその決意で進めていきたいと思います。
(問)今の山本公一大臣、非常に記者会見をしていても、「役所はこうであります」で、更に「個人的には私はこう思う」とか「思ってるんです」とよく言うんですね。山本大臣の会見を聞いてると、非常に環境に対してこれだけ思い入れのある大臣というのは、我々記者をもってもなかなかいなかったんじゃないかなと思いますけども、同時にちょっと石炭火力については言い過ぎなのではないかなとか、いろいろな意見も経産省サイドなんかでは聞きますけれども、こういう山本公一という男を関さんはどういうふうに思いましたか。
(副大臣)個人的意見ですが、本当に立派な、私は山本公一さんが大臣のときにお仕えさせていただいて本当に良かったなと思います。よく飲みにも連れて行ってもらったし、いろいろな話を本音ベースでしていただきました。
(問)それは、副大臣のときに連れて行ってもらったんですか。
(副大臣)そうですね。やはりこれほど本当に環境一本で世の中のことを変えないといけないということを情熱的に語ってくださる政治家というのは、私は山本大臣がピカイチでいらっしゃるだろうなと、僭越ではございますがそう思いまして、山本大臣が今まで環境省とずっと環境行政を一緒にさせていただいてて、もう少し背中を押したかった部分もあるかもしれませんけれども、本当にやっぱり強く、環境省自身もいろいろな省庁との関係で言いたいことも、まあいえば何割ぐらいまでに抑えておこうというところもあったかもしれません。でもそこを逆に突破口を開きたいなとお思いだった部分は山本公一大臣にはあられたのではないかなと思って、そのは点は私は、やはりそういうこと自身が世の中を動かしていくエネルギーの源にもなっていくことでしょうから、また大臣が御継続されるか、また再任されますか、お替わりになられるか分かりませんけれども、また一政治家として、本当に地球と命と森羅万象の微妙なバランスを守っていかれる先駆者として、私は非常に尊敬のできる方であると、お仕えさせていただいて思いました。