大臣談話・大臣記者会見要旨

伊藤副大臣記者会見録(平成29年4月6日(木)11:31~11:38於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

 私の方からは1点。4月8日土曜日に富岡町で開催される「富岡町復興の集い2017」に、諸般の事情が許せば、出席いたしますので、お知らせ申し上げます。
 富岡町は、今月1日土曜日に帰還困難区域を除く地域の避難指示が解除されまして、帰町を開始しておられます。それを記念する式典でございます。
 環境省といたしましても、引き続き、富岡町の復興に向けた取組について、しっかりと支援をさせていただきたいと存じております。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)朝日新聞の小坪です。よろしくお願いいたします。今、福島の話が先ほど話題にも挙がりましたけれども、環境省で管轄しておられる除染に関して、国直轄の部分に関しては完了ということですが、市町村の中には一部、今年度まで持ち越した部分もあろうかと思います。こういった持ち越しの部分に関しての支援、フォローアップ、環境省としてこれからどのように取り組んでいくのかお聞かせいただけますでしょうか。
(副大臣)市町村除染地域で平成29年度以降も実施される除染については、多くの市町村では本年の秋頃を目途に順次、完了していく見込みであると伺っております。
 除染を円滑かつ迅速に進めるための技術的な手法や、地域の関係者との除染の同意でございますとか、仮置き場をどこにするとか、こうした実際のコミュニケーション等々につきまして、面的除染を継続している市町村から様々な現場の相談に対応させていただきまして、引き続き、福島県の皆さんとも連携をさせていただきながら、できるだけ早く、なおかつ順調に終了していただけるように、私どもとしても支援をしたいと考えております。
(問)もう一点、除染に関しまして、除染が終わったところで出ている除染廃棄物、特に汚染土なのですけれども、南相馬市では、近く、再生利用に関する実証事業が始まるやに聞いておりますが、現在の準備の状況、それから開始の目途は、どのような感じでしょうか。
(副大臣)南相馬市の関係する皆様に、大変御理解いただきながら、昨年12月に着手いたしました仮置場における除染土壌の再生利用実証事業の件だと思いますが、除染土壌を再生資材化をさせていただきまして、試験盛土を施工する予定とさせていただいております。進捗につきましては、現在のところ、3月の検討会でお示したスケジュールどおりに進んでおります。具体的には、今月中に実際の除染土壌を用いた再生資材化の工程を開始し、5月からは試験盛土の施工を開始できればと考えているところでございます。この実証事業等を通じて安全性などをしっかりと確認し、除染土壌の再生利用を進めていければと考えている次第でございます。

(問)NHKの松田です。今村復興大臣の原発事故の自主避難者を巡る発言についてなのですけれども、今村復興大臣が自主避難については本人の責任であると、あと自己責任であるかということについて、基本的にはそうだというような発言をされて、自主避難者の方だとか支援者の団体からいろいろ批判も出ているのですけれども、それについて副大臣はどのように思いますか。
(副大臣)環境省の所管ではありませんので、このことについてはコメントを差し控えさせていただきたいと思いますが、環境省は引き続き除染と中間貯蔵施設の実行についてしっかりと私たちは私たちの持ち分のやらなければならないこと、御協力しなければならないことについて、誠心誠意努めてまいりたいと思っております。それが最終的には福島県の復興の道につながってもらえれば、極めてありがたいことだと考えております。
(問)環境省の事業を進める上でも、福島県民の方々の理解というのは不可欠だと思いますけれども、そういった自主避難されている方もそうですけれども、福島県外からも大臣の発言について批判の声がでておりますけれども、それは今後の事業に差し障りがでてしまわないかとか、そういった御懸念というのはありますでしょうか。
(副大臣)ただいま申し上げたとおり、私たちは私たちの事業に誠心誠意取り組むことによって、とにかく福島の皆様に御理解をいただき、寄り添った仕事のやり方というものをきちんとやってまいりたいと考えております。
(問)環境省の事業と関係ないかもしれないですけれども、会見の中で復興大臣が記者に対してうるさいという発言があったと思うのですけれどもそれについて何か思うところはありますでしょうか。
(副大臣)私はその場面を見ておりませんので、そのことについてはあえてコメントいたしません。