大臣談話・大臣記者会見要旨

関副大臣記者会見録(平成29年7月5日(水)15:16~15:23 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)まず、私の方から発言させていただきます。7月1日に、水俣市で開催されました「水俣条約発効記念行事」に出席をしてまいりました。イベントでは、国連環境計画のソールハイム事務局長や水俣条約政府間交渉委員会のルグリス議長などの海外からの参加者や、西田水俣市長を始めとする水俣の方々とともに、水俣条約への期待や水銀汚染のない世界を願う「水俣からの声」を発信してまいりました。水俣条約は8月16日に発効いたします。水銀汚染防止法も同日施行されます。環境省としても引き続いて、世界の水銀対策を更に大きく前進させていくべく、全力を尽くしていきたいと考えております。

2.質疑応答

(問)日本テレビの中村と申します。昨日も発表があったのですけれど、ヒアリの件でお伺いいたします。コンテナから見つかっただけではなく地面から見つかったということで、今の状況について改めて副大臣がどう見られているか教えてください。
(副大臣)一番最近であれば大阪のところで女王アリが見つかったりしてきておりますので、女王アリのところについては進入の経路はまだはっきりはしていない状況なのですけれども、仮に繁殖がされていたとしても港湾の地域の一部分、アスファルトの面に限られた箇所でありますから、そういうところを限定してしっかりと防除していきたいと。また早期発見というのが非常に大事だと思いますので、今現在そういうふうな調査を七つの港でやっているのですけれど、専門家による確認調査ですね、それに加えまして、ヒアリを確認した地点を中心に規模を拡大した緊急調査をやったり、中国の南沙港からコンテナが入ってきております定期輸送サービスが行われている港が22港ございますので、そういうところにつきましても予備的な防除を実施していこうと、そのように考えているところでございまして、港の管轄をしている国交省ともしっかりと協力をしていきたいと、そのように思っております。
(問)改めて今お話ありましたけれども、南沙港から22港、それから七つの港でも強化した調査をしたりしていて、ものすごく調査の労力が大変ではないかと思うのですが、改めて環境省だけで行うわけではなくて、どういったところと協力して行うのでしょうか。
(副大臣)私の地元は神戸ですが、神戸市とも連絡をよく取りあったり、そういった関連する自治体は協力を一緒にしていただくように要請しております。

(問)共同通信の丸田です。今のお答えにも重なる部分もあるのですけれども、海外ですと駆除であるとか、駆除に失敗した場合のその後の続く防除対策などに割とお金を投入せざるを得ない、逆にいうと国家として計画を組んでやっているという国も多いようなのですけれども、環境省として今後そういった面でどのような役割を果たしていくべきだとお考えでしょうか。
(副大臣)やはり非常に毒性が強いヒアリですから、今のところ見つかったところをそのように調査をしていって、まずは防除していくわけなのですけれど、それが急にばっと、調査をした結果ですごく広がっているかとか、そういうところが今後見えてくるかもしれないわけですが、今の段階では見つかっているところの部分についてはもう防除しているわけでございますから、その辺りのところがこれからの調査を含めて、22港まで広げて調査をしていく段階で、今後の対策というところについては並行して考えて取りまとめてていきたいと思っております。

(問)北海道新聞の大城と申します。ヒアリの関係なのですけれども、アリという非常に身近な昆虫であるだけに非常に不安に思ってる方も多いと思うのですけれども、環境省からの情報提供とか周知の関係では今後どのようなことをなさっていくおつもりでしょうか。
(副大臣)まずやはり地域住民の方々とか港で働いている方々に対しては、今見つかっている部分は防除は終わっているという形ではありますが、万が一気がつかずに、また残っていた分に刺されたりしたようなときには、20分から30分程度はまず安静にしていただいて、それでも調子がおかしいときには病院に行っていただいて、毒アリ、ヒアリの可能性がありますというようなことをきちんと病院の先生に言っていただいて、激甚なアレルギーが出る可能性もありますというふうなことがちゃんと言える感じの内容を、市などと、該当する限られた地域ではありますけれど、情報共有ができて、ことあるごとに広めていけられるような手立てを考えていきたいと思っております。