大臣談話・大臣記者会見要旨

山本大臣記者会見録(平成29年6月9日(金)8:45~8:53 於:衆議院分館一階ロビーぶら下がり)

1.発言要旨

 今朝、私の方からは3件御報告をいたします。
まずはSDGsについて御報告します。本日SDGs推進本部の第3回会合がございました。私からは、環境基本計画の見直しや、廃棄物発電等の環境インフラの輸出等を通じて、パリ協定とSDGsの同時達成に貢献していく決意を述べさせていただきました。
 次にG7ボローニャ環境大臣会合への出席について御報告します。国会の情勢が許せば、11日、12日のG7ボローニャ環境大臣会合に出席いたします。今回の会合では、気候変動はもちろん、SDGs、資源効率性、海洋ごみ等について、国内外に前向きなメッセージが発信できるよう、積極的に議論に貢献したいと考えております。
 次に除染費用不正取得疑惑について申し上げます。一昨日報道された除染費用に関する案件については、報道を受けてすぐに、私から、直ちに当該事業者の幹部に対し徹底した調査を指示すること、環境省内に調査チームを作り、福島県を始め関係自治体と連携して徹底した調査を行うことの2点を指示をいたしました。前者については、その日のうちに、伊藤副大臣に対応いただいたところであり、後者については、昨日、環境省内に水・大気環境局長をヘッドとする調査チームを立ち上げ、調査を開始しました。調査チームの概要については、この後お配りいたします。仮に報道されていることが事実であるとすれば極めて遺憾であり、事実関係が判明し次第、厳正に対処いたしたいと思っております。

2.質疑応答

(問)テレビ朝日の古賀です。除染の一連の報道についてお伺いします。今環境省として把握している事実関係と、この報道を受けて大臣の所感をお願いします。
(答)事実関係については今調査中ということでお許しを願いたいと思いますが、報道を受けまして私は非常な憤りを感じております。福島の事業に関していえば、とにかく住民の方々の信頼を得て初めてなし得る事業だと思っておりますので、こういうことが報道されるたびに信頼性を失っていくことを非常に残念に思っておりまして、今回の案件に関しては事実が究明出来次第、厳正に対処をさせていただきたいと思っております。

(問)共同通信の深谷です。G7の環境大臣会合について、アメリカのプルイット長官と個別会談がもし実現した場合、どのようなことを話し合うつもりか、また意気込みをお聞かせ下さい。
(答)まだ国会のお許しが正式に出ておりませんので、この後、参議院の議運の委員会が開かれると聞いております。そこで決定されるかどうかということでございますので、直接的な言葉は差し控えたいと思いますけども、もし国会の情勢がお許しをいただいて、行くということになりますと、当然プルイットEPA長官ともお会いする機会はあろうかと思います。会ったならば、私はまだ1週間しか経っていない時点ではございますけども、日本の態度が変わらないということだけはプルイット長官に伝えたいと思います。その上で、いわゆるトランプ大統領の発言を受けての国際情勢について意見交換をいたしたいと思っております。

(問)NHKの松田です。今の御発言の中で、国際情勢について意見を交わしたいということですが、具体的にどういったことを交わしたいのでしょうか。
(答)つまり、各国の反応ですよね。はっきり申し上げて、どの国も私が知る限り動揺をしていないと、パリ協定に今締約した国々については、私が知る限り動揺しているような国はないということをやっぱり申し上げたいと思っております。
(問)プルイットさんは、トランプ大統領にパリ協定の脱退を進言したりだとか脱退派だと言われています。そういう人に会って伝えることの意義だとか、さらにどういった意気込みだかということろをお聞かせください。
(答)要するにパリ協定というのがいかに困難な中、成立をした協定であるかということをやっぱり私の口から伝えたいと思いますし、この気候変動問題というのは一国で解決がつかないものであるということも申し上げたいと思います。全世界のあらゆる国が参加して初めてこの問題の解決にはつながっていくのだということを申し上げたいと思っております。

(問)日本テレビの中村です。火曜日に大洗のJAEAで事故がありました。日を追うに従って、当初はこの程度かと思ったものが、内部被ばくの量が国内では例がないような値でして、そういう状況で原子力の安全と周辺自治体に対しての安全という観点から、大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)所管する役所ではございませんので、基本的にはコメントは差し控えさせていただきたいと思いますが、やっぱり日本の原子力行政を考えていくときに、先ほどの福島の一件と同じように、様々なことが起きるたびに国民の皆様方は不安にお感じになるわけですから、一つ一つ責任ある対処をしてもらいたいと私は思います。