大臣談話・大臣記者会見要旨

山本大臣記者会見録(平成29年5月9日(火)8:47~8:53  於:衆議院分館1階ロビーぶら下がり)

1.発言要旨

 本日、私の方から報告することはございません。

2.質疑応答

(問)TBSのドウトレイです。フランスの大統領選の関連で、マクロン候補が新大統領になることが決まりましたけれども、彼に環境分野で寄せる期待というものを教えてください。
(答)やはりフランスの大統領ですから、パリ協定というものに私ども以上に大変思い入れがあると思っておりますので、新しい大統領もオランド大統領と同様にパリ協定に対して力を入れていってもらいたいと思います。

(問)熊本日日新聞の内田といいます。水俣病に関してなのですが、先日の慰霊式の記者会見で健康調査について、患者の掘り起こしが目的ではないという見解を示されたと思います。これは、健康調査の目的が被害の全容解明を含んでいないということでよろしいのでしょうか。
(答)健康調査というのが一番やはり大事だろうと思うし、ある意味で、それに関連しての手法の開発というのが喫緊の課題だと私はずっと思っております。手法の開発を急いでもらいたいということは常々言っておるのですけれども、なかなかやはりいろいろな面で思うように展開されていないというのも事実みたいで、なお一層督促はしていきますけれども、やはりこのためには協力と御理解が非常に必要な分野でございますので、是非そういう意味において、地元の方々の理解と御協力をいただければと改めて思っているようなわけです。
(問)全容解明ということ自体は目的に含んでいるということでしょうか、調査研究の。
(答)もう60年以上経過したわけですから、何かしらやはり全体的に前進をしたということにしていく必要があると思っていますので、そういう意味においての一環だというふうに御理解いただければと思います。

(問)共同通信の井口です。パリ協定のことですが、アメリカも近く、離脱の是非を判断すると思うのですが、政府からはどのようなメッセージを出していかれるのでしょうか。
(答)正直なことを言いまして、今週アメリカという国で、いろいろな会合があるということは、皆さん方も御存知だと思いますし、そういうことを受けて我々は考えていく必要があろうかと思っていますけれども、今までも申し上げてきましたとおり、トランプ政権の気候変動対策というのは、今一つはっきりしないので、固定観念でトランプ政権を見つめていくことは、私は非常に危険だと思っています。もう少し様子を見させていただきたいと思っておりますし、あなたがずっと気にしている、それぞれのレベルでこれまでも交渉はして意思疎通の機会を持ってきておりますので、これからもそういうことはあるだろうと思っております。
(問)総理からトランプ大統領へのメッセージを送るという報道もあるようですが、これに関しての有効性はどう思われますか。
(答)もしそういうことがあれば、有効であるからやられるわけであって、まったく無意味なことをおやりになるとは思いません。

(問)NHKの橋本です。仮にトランプ政権が離脱を表明した場合の影響についてはどう思われますか。
(答)それはまったく影響ないかといえば、それは大きな影響がありますよ。世界第2位の排出国が、我々のパリ協定から離脱ということになったら、それは大きな影響があることは間違いありませんし、であるからこそ、今、皆が状況が分からない中でも関心を寄せているわけですから。影響は極めて大きいと言わざるを得ません。そうならないように望んでいますけれども。
(問)ドイツのボンで今ちょうど国際交渉の作業部会が始まっていますけれども、この交渉を前に進める必要があると思いますが、その辺り大臣どのようにお考えでしょうか。
(答)作業部会というのは、これは例年のことですけれども、この時期の作業部会というのはまずは、極端なことを言えば顔合わせのようなもので、まずどういう手はずで今後進めていきますかというような手探り状態の作業部会になります。期待をしていないと言いますと出張している方に大変申し訳なく思いますが、大体この時期の作業部会はこうしたものかと私は理解しておりますので、今後、何回か作業部会が年末に向けて開催されていく中で、いろいろな交渉が行われるのだろうと思っております。その中で、皆さんが懸念されているようなこと、我々が懸念しているような状況等が生まれてくるならば、それを踏まえての交渉になろうかと思いますし。ただ、今のところ今回のボンにおける作業部会は例年通りなのかと思います。