大臣談話・大臣記者会見要旨

山本大臣記者会見録(平成29年3月31日(金)8:51~8:56  於:衆議院分館1階ロビーぶら下がり)

1.発言要旨

 本日、私の方から4件御報告いたします。1点目は福島における除染特別地域の除染作業について、本日時点で作業が完了したことを報告いたします。対象11市町村すべてにおいて、政府目標である平成28年度末までに、予定していた除染作業を完了することができました。また、市町村除染地域については、福島県内の12市町村では、一部の作業が来年度にずれ込むものの、福島県外も含め80市町村で計画されていた作業が完了したことは、これまでの関係者の御協力のたまものでございまして、改めて御礼申し上げたいと思います。それから、中間貯蔵施設の用地については、3月末の速報値で774件、約376ヘクタールについて契約に至っております。私が就任してから契約数が結構上がってきたということは喜ばしいことだと思っております
 次に栃木県、茨城県の指定廃棄物についてでございます。栃木県における一時保管者の意向確認結果について、昨日、お手元のとおり公表しており、「早く持って行ってほしい」との回答が約8割に達しました。また、茨城県における指定廃棄物等の再測定結果について、放射能濃度が概ね推計どおり減衰しており、8割の指定廃棄物等が既に8,000ベクレル/kg以下になっております。詳しくはお手元の資料を御覧ください。
 次にPCB廃棄物についてでございますけれども、本日3月31日で、JESCO北九州事業所で処理している中四国・九州・沖縄各県の変圧器・コンデンサーの処分期間が、残り一年となりました。この期間を過ぎると、事実上処分することができなくなりますので、残された一年間で、各該当県の皆様方においてまだ残されているPCB廃棄物がないか、速やかに確認をしていただければと思います。
 最後に国立公園管理事務所の設置についてです。阿寒、十和田八幡平、日光、大山隠岐、阿蘇くじゅうの5つの国立公園において、明日から、既存の自然環境事務所及び自然保護官事務所を再編し、それぞれ「国立公園管理事務所」を設置するとともに、人員の強化を行います。

2.質疑応答

(問)フジテレビの加藤です。市町村除染が終わらなかったことについて一言いただけますでしょうか。
(答)一生懸命頑張っていただいた結果でございますので、多少はずれ込むことになりますけれども、これからも除染作業をそれぞれ進めていただけるものと思っております。

(問)NHKの松田です。甲状腺検査についてなんですが、当時4歳の子どもが、がんと診断されていたにもかかわらず、委員会の方に報告されていなかったというケースがありました。それについて大臣の所感と今後の対応をお願いします。
(答)昨日、そちらの報道で見たわけですが、詳細についてはまだ承知をいたしておりませんので、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。
(問)今の仕組みでは二次検査以降にがんと診断されたケースについては報告する対象になっていないのですが、大臣としては、がんと診断された場合は報告すべきだとお考えですか。
(答)昨日の報道の中でもあったように、様々な方が御意見をおっしゃていらっしゃいます。様々な見方があるんだろうと思うし、それらを含めて、公表するかしないかを含めて、ぜひ検討させていただきたいと思っています。
(問)公表の対象に、二次検査以降のものも含めるということは。
(答)ただ、個人情報ということがあるので、その辺に十分に慎重に配慮しながらの判断になっていくだろうと思います。ただ、検討するには値すると思っています。

( 以  上 )