大臣談話・大臣記者会見要旨

関副大臣記者会見録(平成28年8月25日(木)13:35~13:41 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.質疑応答

(問)時事通信の今泉です。初めての会見ということですので、温暖化について少し質問いたします。アメリカのNASAが、今年上半期の世界の平均気温が1880年以降で観測史上最高を記録したということですが、19世紀末と比べて1.3℃高いということなのですが、温暖化を担当される副大臣としてご所感をお伺いできますでしょうか。
(副大臣)本当に確かに暑かったです。私たちの子供の時と比べたら、本当に今の夏は暑いと感じられるのですが、本当におっしゃるとおりで、7月の世界の平均気温というのは、16.67℃でしたが、20世紀の平均気温よりも0.87℃高いとか、やはり我々が一番やらなければいけないのは、昨年のCOP21でパリ協定が決まったわけですが、温室効果ガスはそういう協定に則って、しっかりと排出の削減をやっていきますし、排出削減対策と適応対策の2つを車の両輪と考えて、双方ともにしっかりと進めていきます。2030年までに26%削減という大きな目標を作ったわけですから、それを実行していくということに全力で進んでいかなければいけないと思います。具体的には、今年の5月に閣議決定した、地球温暖化対策計画をしっかりやっていくわけですけれども、再生可能エネルギーを最大限導入していこうだとか、省エネルギーの推進とか、脱フロンを図ろうとか、それから「COOL CHOICE」などのいろいろな方策を考えているわけですけれども、そういうのをしっかり対応していって、パリ協定に向けて実現していくことが大事かなと思います。本当に皆様もお感じのとおり、暑い夏を子の代、孫の代までにしっかりと良い地球にして渡していかないといけないと思います。

(問)共同通信の津川です。噴火で新たな土地ができた、小笠原諸島の西ノ島についてお伺いします。最近、火山活動が収まってきて、気象庁が今月に警戒範囲を収縮したことにより、立入りの調査が一部ですが可能になったという状況です。そうなってくると生態系の調査とか、いろいろな可能性があると思うのですが、現在考えられている対応についてお伺いいたします。
(副大臣)環境省としては、西ノ島については生態系の生成過程を知る上で、非常に重要な希少ケースという捉え方をしておりまして、その保全について我々は全力で取り組んでいかなければいけないと思っています。小笠原諸島の世界自然遺産地域科学委員会が、最小限の人員・頻度で計画するということなど、いろいろな考え方でそこの抑制をやっていかないといけないという考え方を取っているわけですけれども、「西ノ島の保全のための上陸ルール」という、このルールをしっかりと守っていかないといけないということを今年の6月に発表したわけですけれども、研究等のために上陸を検討される前に、まずは関東地方環境事務所にご相談いただくとか、こういうようなルールをしっかり守っていただきますようお願いいたします。今後、本格的な調査を環境省としましても検討していくわけですけれども、何はともあれ西ノ島の保全に最も良い手法の検討をしてまいりたいです。貴重な生態系の生成過程を知るためにはうまいこと配慮していかなければいけないなという感じで思っております。

(問)読売新聞の野崎です。パリ協定の話に戻るのですが、日本の国内の批准に向けた手続について、来月予定されている臨時国会の中で手続を進めるのか、そのあたり副大臣としてのお考えをお伺いします。
(副大臣)国会の日程でございますから、その関係する部署が進めないといけないと思うのですが、基本的なところは我々も早く締結したいと思っておりますので、その国会の中での調整がうまく進めばという感じで思っていますので、関係部局に頑張っていただけたらと思っております。