大臣談話・大臣記者会見要旨

平口副大臣記者会見録(平成28年3月17日(木)15:31 ~ 15:36  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

 第1回エコチューニング技術者資格認定の募集開始についてと、特定外来生物の指定方針についてご報告申し上げます。
 業務用等の建築物の運用改善等により温室効果ガスの削減を行う「エコチューニング」について、技術者資格認定の募集が始まりましたので、お知らせします。環境省では、平成26年度から、「エコチューニング」を新たなビジネスモデルとして確立するための事業を実施しており、その中で「エコチューニング」を実施できる技術者を認定する民間資格制度が構築され、今回、初めて募集が始まったものです。こうした資格認定制度が大いに活用され、エコチューニングがビジネスとして取り組まれるよう、引き続き、環境省としても支援してまいります。
 特定外来生物の指定方針についてお伝えいたします。今週15日(火)、外来生物法に基づく特定外来生物の指定候補を選定するための専門家による会合を開催し、ハナガメやガー科等の合計22種類について、指定の方針を固めました。来週からパブリックコメントを開始し、7月頃に政令を閣議決定し、9月頃に施行する予定です。また、ガー科については、指定による反動で遺棄が急増しないよう、2年間の猶予を持って指定をする方針としています。規制以前から飼育している動植物は、規制後も継続して飼育することができます。規制と聞いて、慌てて川などに放流したり、捨てたりすることのないようにお願いします。ご心配な方は、お近くの環境省の地方環境事務所にご相談ください。

2.質疑応答

(問)日経新聞の川口です。外来種についてお伺いしたいのですが、外来生物法ができて大体10年たったと思うのですが、外来種が増えているという状況があると思うのですが、今後、環境省としてどのように対策していくのか、お聞かせください。
(副大臣)外来生物法ができて約10年が経ちました。その間、国民の外来種への認識や理解も高まり、各地の外来種対策も進展してきたと認識しています。特定外来生物であるアルゼンチンアリは、1993年に広島県廿日市市で初めて確認されましたが、その後、各地で発見されるようになってしまいました。しかし、今では防除手法の確立や早期対応に注力することで、地域的な根絶へと向かっている地域もあります。このような経験も踏まえて、被害の未然防止、早期発見・早期対応に力を入れていきたいと、そのように考えております。また、奄美大島のマングース等、重要地域における防除、防除手法の検討も進めてまいります。
(問)今後の指定に関しての方針はどのように考えていらっしゃいますか。
(副大臣)今回の対象分類群は、爬虫類、両生類、魚類、植物となっており、その他のほ乳類や貝類等についても来年度以降、検討を進めていくこととしております。今回の指定の元になった情報として、昨年3月に農林水産省と共に策定した、「生態系被害防止外来種リスト」があります。このリストには、429の外来種が掲載されており、法律で規制のされていない外来種も多数掲載されております。法律に規制されていない外来種についても、外来種被害予防三原則である、「入れない」、「捨てない」、「拡げない」を守っていく必要性があることも広めていきたいと考えています。

(問)共同通信の川口です。エコチューニングの関係なのですが、副大臣のご自宅では水道代とかガス代とか電気代とかを少なくするために、何か省エネで工夫されていることはありますか。
(副大臣)電気はLEDにしたり、入ってきてパッとつくような人感センサーを使ったシステムにしたりしております。
(問)LEDは100%に入れ替えてるんでしょうか。
(副大臣)まだこれからです。
(問)いずれは100%にしたいなという感じですか。
(副大臣)そうですね。