大臣談話・大臣記者会見要旨

平口副大臣記者会見録(平成28年2月3日(水)15:46 ~ 15:53  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

 先週末の1月30日に、私の地元であります広島で開催された「瀬戸内ツーリズム推進協議会」の「エコツーリズム フォーラム2016」に出席してまいりましたので、ご報告いたします。「瀬戸内ツーリズム推進協議会」は、広島県と呉市、廿日市市などをメンバーとして、地域のエコツーリズムの推進に取り組んでおられる団体でございます。第5回目となる今年のフォーラムでは、昨年の「瀬戸内海環境保全特別措置法」の改正により新たな目標となった「豊かな瀬戸内海」の創成のために担うべき「エコツーリズムの役割と戦略」をテーマとして、議論が交わされました。瀬戸内の島々には、過疎化や無人島化といった、厳しい現実に直面している地域もあります。しかし、フォーラムでは、そうした現状に負けず、美しい自然と豊かな文化・歴史を資源として、「エコツーリズム」を推進していこうという、地元の皆様方の強い熱気が感じられました。過疎化対策や地域の活性化は、瀬戸内に限らず、全国の地方に共通する課題でもあります。美しい自然を資源とし、同時に、その自然を守りながら、観光につなげていく「エコツーリズム」が、全国の地方の活性化に結びついていくよう、環境省としても支援していきたいと考えております。

2.質疑応答

(問)産経新聞の緒方と申します。出張お疲れ様でした。幹事社から2つ質問させていただきます。今、副大臣のご発言にあった内容から2つ質問です。1つ目が特にフォーラムに参加された中で、関心を持たれた取組があれば教えていただきたいです。2点目が、環境省として今後エコツーリズムの推進というのを基本計画に掲げているわけですけれども、どのように支援をされていくのか、お願いします。
(副大臣)岩国に柱島という島があるのですが、そこでエコツーリズムを宮司さんが取り組んでおられ、そのお話をされていました。そのことに関心がございました。せっかくやろうと思っても初めは地元の人が反対して、地元のためにやっているのに、という体験談があったのですが、なるほどなと思ったり。それも長いこと続けていれば、徐々に地元も熱意を伝わってくるということだと思います。竹のチップ化とか魚を捕って干物にするけれども、干物にできない魚を肥料にするとか、そのあたりの取組がかなり自分にとっては生きたものとして感じられました。
 環境省としてどういう取組を進めていくつもりかというご質問へのお答えですが、環境省としては、豊かな自然資源を保全しながら、持続的な観光利用を進めるエコツーリズムの推進に一生懸命取り組んでいるところです。国立公園などの美しい自然は、地方の重要な観光資源であり、エコツーリズムを推進する地域に対する交付金による支援やエコツアーガイドの養成等の取組を進めています。今後とも、地域の声に耳を傾けながら、必要な支援を進めて行きたいと思っております。

(問)読売新聞の野崎と申します。先日、いくつか報道があったんですけれども、特定外来生物の関係で、まだ正式指定がないですけれども、ナイルパーチとかアリゲーターガーという大型な魚を外来生物法に基づいて、特定外来生物を指定する方向で検討されているという報道があったんですけれども、環境省としてどのように今後の方針お聞かせ願いますか。
(副大臣)外来生物法に基づく特定外来生物の指定につきましては、先月から、両生類、爬虫類、魚類についての専門家による会合を開催しております。今回は、去年の3月に公表した「生態系被害防止外来種リスト」を踏まえて、特に被害の未然防止の観点での指定を中心に検討を進めているところでございます。各分類群の会合の検討結果を踏まえて、来る3月に全体での会合において更なる検討を行った上で、指定対象とする種類を決定する予定でございます。