大臣談話・大臣記者会見要旨

井上副大臣記者会見録(平成28年1月27日(水)10:36~10:45  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.質疑応答

(問)テレビ朝日の陣内です。指定廃棄物のことについてお伺いしたいのですけれども、先週の金曜日、栃木県にお出かけになって、福田知事と、それに先だって塩谷町の見形町長とお会いされるということで、実際にお会いされて、お話になったことなどありましたら教えていただけますか。また、昨日の大臣会見でも県内の1カ所集中管理の方針に変わりは無いということでおっしゃられていますけれども、栃木県においては未だに塩谷町で、処分場の建設について反対の声が根強いですが、これについて引き続き環境省としてどのように対応されますでしょうか、教えてください。
(副大臣)まず22日に栃木県に伺った件ですが、その前の週15日、16日に一部報道があって、その報道については、1カ所集約するということを断念して分散保管容認という事実は無いということをご説明に上がりました。加えて、塩谷町には、以前から町の方へ私が伺って、町長にお話がしたいとお願いを就任以来しておりましたけれども、お断りされていたものですから、せっかく栃木県に行ったからということで、塩谷町にアポ無しで寄って、そうしたらちょうどお会いできたものですから、同じように報道についての説明もさせていただきました。今後の栃木県の関係については、住民説明会をまず開催させてもらいたいというお話は見形町長にしたのですが、それは困るということで残念ながらお断りをされてしまいました。ただ私の方からは、いずれにせよ見解の相違があることはわかっているのですが、見解の相違があるからこそ対話は続けてもらいたいというお願いはしました。ですから具体的には、例えば住民説明会ではなく、今まで3回行った県民フォーラムの開催ですとか、ダイレクトメールの送付ですとか、いろいろなことを考えて、少しでも町民、県民の皆様の理解が進むよう努力をしていきたいと考えております。
(問)それに対して、あちらからはどのような回答だったのでしょうか。こういうふうにしたいとおっしゃられたことに対しての返答は。
(副大臣)その日は、あまり今申し上げたような具体的な方策についてお話はしておりません。むしろ対話を継続してもらいたいということは、はっきりと申し上げまして、残念ながら明確な答えは無かったですけれども、イエスともノーともおっしゃられなかったですけれども、逆に言えばノーとは言われなかったので、少なくとも我々の方からの働きかけはしていきたいと思っております。
(問)意思の疎通はできる感じではあったんでしょうか。
(副大臣)その時はだいぶお時間とっていただいて、お話をさせていただきました。そういう意味では有り難かったです。

(問)下野新聞の須藤です。関連なんですけれども、その会談の中で、町側としては、一応去年の12月にも返上したという立場なので、うちの町だけ特別視してほしくないと、一時保管している方とか、保管している市町村にも話をするのだったら理解できるけれども、というような話もされたと思うのですけれども、町に言われるまでにいろいろなところで説明したとは思いますけれども、そのあたり塩谷町以外のところの説明というのはどのようにお考えでしょうか。
(副大臣)報道についてということであれば、更に説明することは特段考えておりません。我々が報道したわけではないものですから、むしろ栃木県については、福田知事の方から誤解や混乱を生じさせるような報道は控えてもらいたいというような強い申入れがあったということに加えて、しばらく行けてなかったものですから、知事にも見形町長にもあえてお会いをさせていただいたということで、他の必ずしも県や市町村と並びということは特に考えておりません。
(問)候補地自治体としてしばらく会えなかったということが、塩谷町を伺ったことについては、一訪問先より目的としてはウェイトが大きかったということでしょうか。
(副大臣)塩谷町についてはそうかもしれませんね。従来からとにかく伺わせてもらいたいということはずっと申し上げてきましたので、その流れの中でということで理解してもらいたいと思います。
(問)先ほど、副大臣が私案として考えられている県民フォーラムの開催なのですけれども、例えば住民説明会という形ではなくて、塩谷町で県民フォーラムという看板でやるということも考えられるということでしょうか。
(副大臣)塩谷町が受けていただけるのなら、あり得ると思います。

(問)産経新聞の緒方です。確認でお伺いしたいのですけれども、副大臣の中で茨城県と他の4県について、今の一時保管の状況で違いがあると認識されているのか、あるいは違いがあるとすればどういう状態の違いがあるのか、改めて確認の意味でお伺いしたいのですけれども。
(副大臣)違いはあるとは思っております。茨城県に関しては、地元の方から知事を始めとして、分散保管を考えてくれというような要請があります。あるいは放射能濃度が他の県に比べると比較的低いものが多い、それから保管場所もそんなに箇所数が多くなく、多くは公共施設で管理しているとか、そういった点で他の県とは若干状況が違うと認識しております。

(問)千葉日報の石井です。昨日の別の報道の中で、茨城に触れる形で千葉と群馬についても分散保管の調整に入るといった記述があったのですけれども、この点についても事実ではないとお考えでしょうか。
(副大臣)そんな報道がありましたか。
(問)記事の中に入っていました。見出しではなかったのですが。
(副大臣)そこは私も認識していませんが、特にそういった事実は無いです。
(問)栃木県の方へは行かれたのですけれども、他の我々の県であるとか群馬であるとか宮城だとかそういった所にまた説明に行かれるんでしょうか。
(副大臣)何に関してでしょうか。
(問)今回の報道について。
(副大臣)先ほど申し上げたように、報道について我々が更に説明するということは特に考えておりません。報道に関しては環境省としてコメントも発表しておりますし、それはお送りさせいただいたので、それによって理解をいただけたのだと思っております。

(問)茨城新聞の高岡と申します。よろしくお願いいたします。茨城の一時保管市町長との会議の件についてなんですけど、自治体からも2月4日が首長が一番出やすいなどがあったりして、一応報道でも2月4日ごろに調整ということになったんですけれども、改めて茨城の会議の実施時期の見通しですとか、今の段階でのお考えをお聞かせください。
(副大臣)新聞を拝見しました。2月4日を軸に、前後で調整していることは事実です。ただ、国会会期中でありますし、私自身もそうですが、参加する県知事や首長さんとも調整が必要ですから、これから最後の詰めの調整をしていくということです。