大臣談話・大臣記者会見要旨

山本大臣記者会見録(平成28年9月16日(金)10:30~10:33 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 私の方から1点ご報告させていただきます。
 川崎市での熊本廃棄物での受入れの開始についてでございますけれども、平成28年熊本地震により被災した熊本市の災害廃棄物について、本日より熊本市からJR貨物が運搬し、9月20日から神奈川県川崎市の一般廃棄物処理施設で受け入れられる予定でございます。今回の地震に関する、自治体での広域処理は初めてということになります。
 川崎市は、阪神淡路大震災や中越地震において、災害廃棄物の鉄道輸送による受入れの実績があることに加えて、通常時でも市内で廃棄物を鉄道輸送していることなどから、まずは、川崎市での受入れが決定したところでございます。
 環境省といたしましては、引き続き、災害廃棄物処理の早期の完了のために、必要な支援を行ってまいりたいと思っております。

2.質疑応答

(問)共同通信の津川です。災害廃棄物の話で関連してお伺いいたします。熊本地震から5か月を迎えようとしていますけれども、廃棄物処理の進捗状況だとか、先ほど早期処理に向けてというお話をしておりましたが、今後の取組について具体的に何かあればお聞かせください。
(答)基本的には195万トン災害廃棄物が発生したと聞いておりますので、熊本市のように独自に廃棄物処理を進めていらっしゃるところもあると聞いていますけれども、宇土市をはじめとした7市町村については、災害廃棄物処理に係る事務を地方自治法に基づいて、熊本県が受託しております。それで処理を実施いたしておりますけれども、支援できること、特に技術的支援や、財政的支援については、これからも環境省として支援をしていきたいと思っております。今回の川崎市のような広域処理が、今後可能なのかどうかということについても、我々も考えていきたいと思っております。具体的にどこというような話ではないのですが、受入れができるところがあるかもしれないという希望を持って、この問題について対処していきたいと思っております。

(問)共同通信の阿部です。おはようございます。中間貯蔵施設の件でお伺いします。昨日、双葉町の全員協議会に環境省の方から、早ければ10月着工という見通しが伝えられたと思うのですが、改めまして、今後の本格整備の見通し、また大臣の意気込みなどありましたらお聞かせください。
(答)まず10月と具体的には環境省としては決めた事実はございません。従来から秋という表現で言ってきております。双葉町が先行して、今、進んでおりますけれども、大熊町は今、いわゆる用地の取得に関して最後の詰めに入っていると聞いておりますので。私の大臣としての思いは、とにかく処理を早くしていくということに関して言えば、少しでも条件が整ったところから、稼働をさせていきたいと思っておりますので、双葉町で今回、全員協議会での説明を受けていただきまして、ある種の手続、測量をやったり、土質の調査等を進めた上で、とにかく早期に双葉町から始めていって、条件が整ったところから早期に中間貯蔵は進めていかなかったら、なかなか加速化してまいりませんので、そのようなことを考えております。