大臣談話・大臣記者会見要旨

山本大臣記者会見録(平成28年9月13日(火)10:33~10:41 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 今日は私の方から1件ご報告がございます。
 今日から明日にかけて愛媛県の伊方地域に出張いたします。

2.質疑応答

(問)共同通信の津川です。2点質問させていただきます。1点目は、先週の日曜日に東日本大震災から5年半を迎えましたが、大臣も就任以降、被災地に寄り添っていきたいということを繰り返しおっしゃっておりましたが、改めて復興に向けてどう取り組むかお聞かせください。
(答)今言われたように、5年半を経過いたしました。この5年半前のことは未だに記憶に新しいところでございます。それからの5年半、環境大臣の立場になりまして、何度も被災地に足を運ばせていただき、5年半経ったというのにまだここまでかというのが率直な感想でございます。環境省が今やっている作業についても、できるだけ加速化を進めていきたいと思います。もう5年半経過してまだここまでかというのが率直な感想でしたので、とにかく急いで環境省が今行っている事業を加速化をしていきたいと、それに尽きるだろうと思います。
(問)2点目の質問なのですが、先週なのですが、昨年発生した、廃棄食品の横流し事件を踏まえて、環境省と農林水産省合同の有識者会議で今後のこういった事件の方針みたいなガイドラインが決まりました。そのガイドラインを踏まえて、改めて食品の横流し防止に向けてどう取り組まれるか、また根本には食品ロスが起きていることが問題だと思うのですが、それに対してもどう取り組むのか考えがあればお聞かせください。
(答)環境省的に申し上げますと、再発防止に向けて、飼料化・肥料化といった食品リサイクルの促進と、食品廃棄物の不適正な転売防止のための措置とが同時に達成されるよう、食品関連事業者に取り組んでいただくように進めていく必要があると思います。今お話がありました、食品ロスの問題は杓子定規的な、上からの目線で捉えるのではなく、国民お一人お一人が考えていただきたい問題だと思っておりますので、このような事故・事件を契機に、国民全体で、当然私どももそうですが、考えていただけたらいいと改めて私は思っております。

(問)共同通信の阿部です。伊方を訪問されるということで、大臣のご地元でもあるわけですけれども、今回、環境大臣また原子力防災担当大臣として、どのような点に注目したいでしょうか。お聞かせください。
(答)環境大臣としては伊方は直接的には関係ないわけですが、愛媛大学に実証事業として行っていただいておりますセルロースナノファイバーの事業を視察させていただきたいというのが、環境大臣としての愛媛出張でございます。今、お話がありました原子力防災担当大臣としては、伊方に行かせていただいて、原発そのものよりも、避難計画その他にいろいろな地名、また放射線防護施設等々があがってきております。その現場に行きまして、私の地元でございますから、基本的には私自身、土地勘のあるところでございますけれども、改めてこの立場で行かせていただいて、また、行政の方ともお話をさせていただいて、そしてまた何よりも愛媛県知事と意見交換させていただいて、より良いものになっていくためにはいかにあるべきかという意見交換をさせていただく、それが私の目的だとご理解いただきたいと思います。

(問)毎日新聞の久野と申します。豊洲市場の盛土の問題に関して、環境省としてどのように把握されているのか、いつ頃把握されたのかということと、安全性に関して今後どのように対応されていくのか教えてください。
(答)豊洲の問題については、私自身が報道以外では知るところではございませんし、役所においてもおそらく、報道されているようなことにとどまっているのだろうと思っております。いずれにしましても、豊洲の問題は東京都がいろいろな作業を進めていらっしゃいます。その作業の推移を注視していきたいと、注目して見ていきたいと思っております。環境省も土壌汚染法等々を所管し、非常に注目している事業でございますので、そういう目で見ていきたいなと思っておりますけれども、今申し上げましたとおり、報道されているところまでしか、我々、承知をいたしておりませんので、それ以上のことは今、申し上げることはできないと思っております。

(問)河北新報の小木曽と申します。先週末、加藤紘一先生が亡くなられました。大臣は、加藤の乱の時に谷垣さんと慰留される姿が映像に残っておりまして、加藤先生の亡くなられたことに対する所感などあればお聞かせください。
(答)先週の山形県出張のおりに加藤先生の訃報をお耳にいたしました。山形というのはご承知のように、加藤先生の出身地でございます。出張の際にお耳にいたしまして、感慨深いものがあったわけです。初当選以来、二十数年間政治行動を共にしてまいった方でございます。私にとりましても、政治の師匠といってもいいお立場でございました。
 加藤先生の一番好きなところは、まじめに政治を考えていらっしゃるということにつきるのだと思います。あるときに加藤先生は、私の目の前でおっしゃったのは、「こんな政治を続けていたら、この国の国民は可哀想だ」と言って、涙を流したを目の当たりにしました。私は加藤先生という方にそれからずっとついてきたわけでございます。政治的なスタンスがリベラルだとかいろいろおっしゃいますけれども、そういうことではなくて、政治に対する姿勢が私は加藤先生が好きだったので、ずっとついてきたというわけです。今回の訃報に関しては、寂しいと同時に、自分自身落胆したというかそういう思いに至りました。