大臣談話・大臣記者会見要旨

山本大臣記者会見録(平成28年8月8日(月)11:05~11:15 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 今日の閣議について環境省としての発言は特にございません。

2.質疑応答

(問)TBSの阿部です。大臣に福島の出張についてお伺いします。今日と明日、4町長と面会して、その後中間貯蔵施設を視察されると思いますが、改めてこのねらいと意気込みについてお伺いします。
(答)先週も申し上げたとおり、福島のことに当たっては、まずは誠心誠意こちらの気持ちを分かっていただくことに全精力を集中したいと思っております。第一弾が、先週の知事への訪問であり、今日からの4町長との面会でございます。その場で福島の除染等々の復興にかける思いを是非お伝えをいたしたい。そして今後のさまざまな作業において、ご協力もまたお願いを申し上げたいと思っております。

(問)西日本新聞の前田と申します。伊方地域の緊急時対応が、先日、昨年11月の防災訓練や熊本地震の教訓を踏まえて改訂されたのですが、すでに稼働している川内地域の改訂がまだ、行われておりませんけれどもいつ頃までに改訂したいとお考えでしょうか。
(答)できるだけ地元の方のご意見をお受けして、この作業は進めてまいりたいと思っております。私のほうから地元の声をお聞きをすることにまずは集中をしたいと思っております。

(問)朝日新聞の小堀です。昨日、栃木県塩谷町の町長選がありまして、指定廃棄物の処分場の建設に反対されている現職が再選されましたけれども、このことについてのご所感と、今後の指定廃の処分場についてどうお進めになるのかお聞きします。
(答)塩谷町長の選挙の結果については、報道で承知をしております。これまでもいろいろなことがございましたけれども、栃木県の指定廃棄物を早期に処理するために、これからも塩谷町と住民の方々との丁寧な対話というものを続けていかなければならないと、かように思っております。環境省としては、いろいろなことがあったにしろ、詳細調査候補地の選定経緯や施設の安全性について、丁寧にこれからも説明をさせていただきたいというふうに思っております。
(問)選出された町長といつ具体的に話し合う予定はありますか。
(答)いまのところはございませんが、そういう機会もあればお会いをいたしたいというふうに思っております。

(問)時事通信の今泉です。8月15日の終戦記念日が近づいてきましたが、大臣は靖国神社を参拝する国会議員のメンバーに名前を連ねていらっしゃいますけれども、当日靖国神社に参拝するお考えはありますでしょうか。
(答)このことについては、個人の考えに基づいて行動いたしたいと思っておりますので、ここでのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。

(問)日本テレビの川崎と申します。今週、伊方原発再稼働ということで、あらためて防災のことについて伺いたいと思います。まず、大臣、地元だということで、佐田岬半島の急峻な地形を全ていろいろ知っていらっしゃると思います。その中で、去年10月には原子力防災会議で避難計画が了承されました。合理的かつ具体的との安倍総理の発言がございました。本当にこれが合理的かつ具体的と思えるのか、現場を一番わかってらっしゃる大臣から見て、これで本当に避難計画ができるのか、できないのか。あらためて再稼働まで近いですけれども、さらに言えば橋もできていない、トンネルもできていない、国道もあの道一本しかありません。どういう状況の中で、本当に正しいのか、改めてご見解いただきたいと思います。
(答)避難計画についてお尋ねなのだろうと思いますが、計画というものに私は完璧というものはないと思っていますので、常にやはり欠点といいますか、訂正箇所が見つかれば、積極的に訂正をしていく、作業を絶えず進めなければいけないと、一度決めたからこれだという必要は私はないとかねがね思っておりますから、伊方の避難計画等々、訓練を通じて、ある種の問題点が浮上したところが結構あります。それを一挙に解決できないまでも、住民の方々が安心できるように、早期に手をつけていく必要があろうかと私自身思っております。私自身、住民の一人ですから。
(問)道路ができてから、トンネルができてから、橋ができてから再稼働してもいいじゃないか、これは地元の声、いっぱいありますよね。その辺はどうでしょうか。
(答)私も長年あの辺のインフラ整備には、携わってまいりましたけれども、一挙にできるものではありません。一挙にできるものではありませんが、その中でいろいろと、こと避難計画ということに関してのインフラ整備とは別個でございますので、今までは物流という世界での道路整備というふうに考えておりますけれども、避難計画という観点からも、もう一度、いろいろな面で見直しをしていきたい、そして手をつけられるとか、手をつけていくという作業は進めていきたいと思っております。
(問)現段階では、具体的かつ合理的と言えるという、そういう思いでしょうか。防災計画、避難計画について。
(答)具体的かつ合理的とは、100%言えると思ってはおりません。本当にまだ問題点が出てきて、さきほどお話にありましたように県とそして伊方町といろいろな周辺の市または町と相談をしながら、そしてご意見を伺いながら、見直していけたらと思っています。