大臣談話・大臣記者会見要旨

丸川大臣記者会見録(平成28年4月5日(火)8:32~8:36 於:衆議院分館一階ロビー)

1.発言要旨

 閣議に関して環境省としての発言はございません。
 昨年11月に公表しました「中間貯蔵施設にかかる地権者説明の加速化プラン」の進捗状況について、ご報告を申し上げます。「地権者説明の加速化プラン」においては、昨年9月までに物件調査を終了したおよそ500人の地権者の方々には、今年の3月末までに、ご説明をさせていただくということを目指して、取組を進めてまいりました。その結果、説明を4月以降にしてほしいとご要望のあった方を除く全ての地権者の皆様に昨年度末までに説明を行うことができました。昨年9月までに物件調査を終了した地権者は484人いらっしゃいました。4月以降にしてほしいとご要望のあった方を除いた地権者478人に説明を行うことができたということになります。
 今後は、平成27年度内に物件調査を完了した全ての方、これは契約済みの方を除いておよそ790人いらっしゃいますが、この方々について、平成28年度内に補償額の提示を完了させるということを目標として、用地取得に全力で取り組んでまいります。中間貯蔵施設事業については、本年度から、本格的な施設の整備に着手いたします。加えて、本格輸送を開始して、段階的に輸送量を拡大していくこととしています。引き続き、先日公表した「当面5年間の見通し」に沿って、中間貯蔵施設事業に全力で取り組んでまいりたいと思います。

2.質疑応答

(問)日本テレビの杜です。今の中間貯蔵施設に関連して2点お伺いしたいんですけれども、1点目は、今年度中に補償額を提示するということがありましたけれども、もう少しこの辺り具体的に、どのような形で進めていくのかを伺えればというのが一つと、地権者の方の中には、絶対に売りたくないという方もいれば、早く売りたいんだけれども、なかなか連絡がないという方もいらして、双方それぞれの考え方にどのように向き合っていくのかこの辺り聞かせてください。

(答)これから先どのように進めていくのかというお話ですが、体制の強化を従前からお話していたように、110人体制に増強させていただきます。加えて、福島環境再生事務所内に進捗管理のみを専門とする職員を配置しまして、今までは進捗管理しながら作業に当たっていたのですけれども、進捗管理だけを見る専門官というのを配置すると同時に、福島環境再生事務所と本省の間を週に3日は福島県にいて、残りは東京に帰ってくるという形で進捗管理とコミュニケーションを物理的にも行き来するという担当者を置きます。増強するというのが人数だけではなくて、特にマネジメントの部分を強化するという体制を取らせていただいて、よりスムーズに算定作業が進むようにしていきたいと思います。復興支援協会の方も、今までよりも我々が中に入って、その進捗状況をより詳細に私たちが見える形にして、議論させていただいて、管理をさせていただくということを進めていこうと思っております。それから地権者の方の中にも、いろいろな考えの方がいらっしゃるというのはそのとおりでして、私たちもコミュニケーションをより密にするということを考えております。今まで以上に、一番最後にその方に電話連絡なり、お会いに行ったりしたのはいつかということをきちんと一覧化をして、その一定の期間を過ぎないうちに次の連絡ができるように、それは算定の数字が出たときのみならず、いつもコミュニケーションを定期的に取るという体制をより強化してまいります。