大臣談話・大臣記者会見要旨

平口副大臣記者会見録(暫定版)(平成27年11月26日(木)13:31 ~ 13:38 於:合同庁舎5号館25階会見室)

質疑応答

(問)TBSの阿部です。今日、2014年度の温室効果ガス排出量の速報値が出ましたが、前年度に比べて3%減と、5年ぶりに減少しました。これについての受け止めと、26%削減に向けて今後どういった取組が必要と考えているのかお聞かせください。
(副大臣)我が国の2014年度の温室効果ガス排出量は、前年度と比べ、家庭部門で5.9%減、近年増加傾向にあった業務その他部門で4.9%減となる等の変化があり、総排出量としては3%減となりました。これは、電力消費量の減少や電力の排出原単位の改善などが要因と考えられ、省エネルギーの進展や再生可能エネルギーの導入拡大など、各種対策の効果が現れつつあるものと考えています。今後、徹底した省エネルギーの推進や再生可能エネルギーの最大限の導入、改正フロン法の円滑な施行などを通じ、より一層の排出削減を実現していく必要があり、気を緩めることなく、更に積極的に温暖化対策を進めてまいりたいと考えています。 

(問)NHKの大井です。今日の午前中の推進本部で途上国への資金支援の貢献の話が安倍総理からありましたけれども、これについての副大臣としての受け止めをお願いします。
(副大臣)今月初めに出席したプレCOPにおいて、各国の閣僚間で、パリでの合意が必要であるとの強い認識を共有しました。資金の問題をはじめ先進国、途上国の間の考えの隔たりは依然としてありますが、COP21初日の首脳級セッションで、改めて合意に向けた政治的な意思の確認が行われると思います。また安倍総理が発表された「美しい星への行動2.0」は、我が国の気候変動対策への貢献を一段と強化するものであり、COP21における合意を後押しする有力なものと考えております。全ての国が参加する、公平かつ実効的な枠組みの合意に向け、政府一丸となって取り組んでまいります。発展途上国の関心は一にして資金問題にあるわけですから、そこで燻るといったらなんですが、そしてとにかく美しいことを言って会議のテーブルに乗ろうということだと思います。

(問)日本テレビの杜です。副大臣が実際にプレCOPに出席されていますよね。先ほどの質問と関連するのですが、今回日本が資金提供を1.3倍にするということで、副大臣の肌感覚的に途上国側がどれくらいこれを評価すると思われますか。
(副大臣)それはもう良い評価をするのではないでしょうか。それは1.0より1.3の方がずっと良いわけで。1.3が額としていくらになるかという問題もあると思うのですが、今までも相当やっていますから、それに加えて3割増しで出せば途上国にとっては良い話ですね。

(問)共同通信です。先ほど、今後も更に温暖化対策を進めていきたいとお話があったのですが、今、計画がある石炭火力発電が、このままもし本当に新設をしてしまうと、排出量が多い発電所がたくさん全国の中にできることになって、排出削減とは逆の方向になってしまうと可能性もあると思うのですが、そこはどのように取り組んでいくべきだと副大臣はお考えでしょうか。
(副大臣)火力発電所の問題は難しい問題なのですが、極力CO2の排出を削減するような方向でお願いしたいと思います。