大臣談話・大臣記者会見要旨

小里副大臣記者会見録(平成27年7月8日(水)10:20 ~ 10:28 於:合同庁舎5号館25階会見室)

質疑応答

(問)幹事社の日経新聞川口です。宮城県の詳細調査についてですが、以前、雪解けしたらという話をしておりましたが、雪解けから随分時間が経っているとは思うのですが、進捗について教えてください。
(副大臣)御案内のとおり1日に、一時保管場所を視察いたしました。現地の市長さんなどから説明を受けて、あるいは地域の行政区長さんや農協長さんなどとも意見交換を行いました。今は安全に管理されてはいますけれども、やはり身の回りにパイプがのぞいていたり、カラスやネズミがつついたり、穴を掘ったりしておりますので、言いしれぬ不安はお持ちです。特に登米市などは海抜6~7メートルで、水害常襲地帯でもありますので、台風・竜巻を含めた自然災害に対する不安もあって、一刻も早く一箇所に集約をして管理してもらいたいという切実な声というものを伺いました。したがって従来の方針どおりに、なるべく早期に詳細調査を実施し、施設を造って集約して安全に管理していきたいと考えております。地域の方々を中心にして御理解をいただけるように努力をしているところです。さらに取組を加速していきたいと思います。
(問)なるべく早くとおっしゃいましたが、どのくらいを目途とお考えでしょうか。
(副大臣)目途というのはなるべく早くということです。
(問)また雪が降る季節がやってきてしまうと思うのですが、秋になってしまうとちょっと。
(副大臣)雪が降ることも視野において早めの対応をとる必要があると思います。

(問)下野新聞の須藤です。一時保管場所の現状把握、シーベルト・ベクレル含めてだと思うのですが、やり方とか等々、今調査されているところかと思うのですが、今のところの現状はどうなっておりますでしょうか。
(副大臣)今検討中です。この前もそういったところをある程度意識して、空間線量率も測ったりしながら視察して回ったのですが、実際に物そのものをどう測るかとかいろいろやり方の問題等がありますので、今検討しているところです。
(問)物そのものをどう測るかというお話が今ありましたが、たぶん指定時にある程度の線量は、セシウム134と137の値は計算上でも出てくるとは思うのですが、実際に測るという方向も視野に入っているのでしょうか。
(副大臣)それも含めて今検討中です。
(問)もう一点なのですが、これもたぶんその後の出口論の方の手続きを調査されているところだと思うのですが、線量が8000ベクレルを下回った指定廃棄物の指定解除の手続きの方は、その後どのような進捗でしょうか。
(副大臣)それも今検討を進めております。指定解除になれば処理がしやすくなるという、地域の自治体からのご要望もありますので、それに答える形で今検討を進めております。
(問)まだこちらの方の目途というものは見えてこないでしょうか。
(副大臣)まだ時期について申し上げる段階には来ていないと思います。

(問)千葉日報の石井です。千葉の指定廃棄物の問題について、昨日地元の方で説明会があったと思うのですが、何か環境省としてこういったところに収穫があったとか、そういった評価がいただければ。
(副大臣)昨日が二回目の説明会ということで、約260名参加されたと聞いております。選定の経緯とか安全性等について、あるいは海に面していますので津波・液状化とかその辺も含めて、いろいろなご意見・ご懸念の声を伺ったわけであります。それぞれに対して一つ一つ丁寧にお答えをしたということでありますが、今回いただいたご意見をよく受け止めて、また今後ご理解をいただくべく、説明に活かしていく必要があると思います。
(問)重ねてなのですが、説明会の中では地元の合意ないしは理解を得ずに話を進めてくれるなという意見がありましたけれども、それに対して丁寧な説明をする努力をせずにというような表現の返答があったようなのですが、ここで確認したいのが、丁寧に説明をすれば住民の理解を得ずとも進めるという考えで良いのかどうかということをお伺いしたいです。
(副大臣)今まで申し上げてきたとおり、住民の皆様にご理解をいただけるように、いろいろなご意見に耳を傾けて一つ一つ丁寧に説明をしていくと、そういった努力をしないで突然調査に踏み切るとか、そういうことはありませんということを申し上げてきたわけであります。