大臣談話・大臣記者会見要旨

北村副大臣記者会見録(平成27年5月21日(木)11:09 ~11:15  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)冒頭、私の方から2点ご報告させていただきます。1点目は、国民保養温泉地の指定についてであります。本日15時より副大臣室において国民保養温泉地指定状の交付式を行うこととしております。これは、5月1日に神奈川県箱根町の芦之湯温泉を新たに国民保養温泉地として指定するとともに、大分県竹田市の竹田温泉群の指定地域の拡大等を行ったことを受けて行うものです。式には箱根町長さん及び竹田市長さんにお越しいただくこととしております。国民保養温泉地は、これまで全国で、91箇所が指定されており、新規指定は平成14年以来、13年ぶりのこととなります。環境省としても、本指定を通して、温泉地の取組を応援してまいりたいと考えております。
 もう1点は国際生物多様性の日についてであります。明日5月22日は、国連が定めた「国際生物多様性の日」です。1992年に生物多様性条約が採択された日にちなみ、世界中で生物多様性のことを知り、考えるよう呼びかけています。昨年度実施した世論調査では、「生物多様性」の認知度は47%で、2010年に名古屋で生物多様性条約COP10が開催された頃と比べて減少しており、さらなる取組が求められています。今年は5月22日を中心に、生物多様性を感じ、学び、行動する100のイベントが全国で開催されます。また、環境省では、5月30日に生物多様性の日のシンポジウム「つなげよう、支えよう森里川海」を開催するほか、6月6日と7日に代々木公園で開催するエコライフ・フェアでもステージや多数の展示ブースで生物多様性の普及を行いたいと考えております。ぜひ多くの方にご参加いただきたいと思います。

2.質疑応答

(問)共同通信の川口です。よろしくお願いします。2点質問させていただきます。まず1点目、冒頭に発表がありました国民保養温泉地の件なのですが、13年ぶりの新規指定ということで拡充に至った経緯と受け止めをお願いしたいということ、特に箱根町は昨今の火山活動によって少しお客さんが減っている問題もあるようですけれども、どのように温泉地の取組を応援していくかということをまずお願いします。
(副大臣)温泉法に基づく、国民保養温泉地の新規指定と大幅拡充を行ったことを、13年ぶりというお話を申し上げましたが、本当に喜ばしく思います。今回、新規指定した芦之湯温泉と、大幅拡充した竹田温泉群は、ともに自然豊かな国立公園内に立地する、優れた泉質の、すばらしい温泉です。特に箱根町については、火山活動の影響で一部宿泊客のキャンセルがあると伺っておりまして、私どもも新聞、テレビ等を通じて大変案じているところでございます。同時に私自身のふるさとも温泉地をたくさん抱えておりまして、風評等の被害に遭った状況を何回も経験してきているだけに、火山活動の影響で宿泊キャンセルがあると聞いて、大変心配をしているところであります。自然の恵みを味わい、心と身体をいやし、竹田温泉群ともども、たくさんの国民の皆様に、是非、訪れていただきたいと思います。環境省としても、省全体で国民保養温泉地をアピールさせていただき、温泉地の活性化と地方創生につながるよう、全力で応援してまいりたいと考えております。
(問)2点目なのですが、全く話が違って、イルカの話なのですが、昨日、日本動物園水族館協会(JAZA)が世界動物園水族館協会(WAZA)への残留を決めたと、追い込み漁で捕獲されたイルカは今後使わないという決定をいたしましたけれども、そのことに対する受け止めをお願いします。
(副大臣)日本動物園水族館協会の投票で決めたという結論については、加盟園館の意見を聞いて決めたものと伺っておりまして、環境省としてその事に対してコメントする立場には無いものと思っております。もとより、イルカ漁そのものについては、水産関係の所定の手続きを経ってやっておられるということでありまして、法制度に基づいてやっておられるものと認識しております。

(問)朝日新聞です。副大臣はイルカや鯨はお好きですか。
(副大臣)食べる方ですか。
(問)どちらもできればお聞きしたくて。食べるほうと見るほう、両方いかがでしょう。
(副大臣)私は、見る方では動物が大好きです。食べる方でいうと、鯨は食べたことありますが、イルカは食べたことがありません。