大臣談話・大臣記者会見要旨

小里副大臣記者会見録(平成27年4月15日(水)15:21 ~15:32 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)私のほうからは特にないですが、皆様のほうからどうぞ。

2.質疑応答

(問)幹事社の時事通信の相京です。よろしくお願いします。1点指定廃棄物についてお伺いします。指定廃棄物の処分場について長期管理施設という呼称を使っていくというお話が昨日大臣からもありましたけれども、これについて栃木県の福田知事などは半歩前進みたいな形で評価する声があるという一方で、報道ベースですけれども候補地の自治体からは子供だましというような批判も出ているという話もあります。この件で現状回復に関する検討状況であったり、あるいは補償の件とかについて、今後地元側にどういった機会にどのように説明して理解を得ていくかということについてお願いします。

(副大臣)これまでも地元に対しては丁寧な説明を心掛けてきたところです。今回、呼称を変えるにあたって、地元から名前だけ変えてもとかそういう批判があることは承知しております。私どもも名前を変えたから安全度が上がるとか理解が進むとか考えているわけではなくて、実態として実質的にしっかりといかに安全な施設であるか、必要な施設であるか、説明をしっかりやって理解をいただいていくことが正攻法であると、認識しております。申し上げたように、施設がいかに必要であるか、安全であるかを理解していただく、更に長期にわたって国が管理していくべき施設でありますから、そういう施設に相応しい呼称として前向きに打ち出したわけでありまして、それはそれでまた理解をいただけるように説明していきたいと思っております。

(問)下野新聞の須藤です。その関連なんですけれども、前向きに打ち出して理解いただけるように説明ということなんですが、今のところなかなか地元の塩谷町との対話が実現してないわけですけれども、呼称を変えたことを機に改めて伺うとかそういうお考えはありますでしょうか。

(副大臣)呼称を変えたから伺うということは考えておりませんけど、それ以前に折に触れて現地にはお伺いしたいなと考えております。説明会等の開催も含めて丁寧に対応していきたいと思います。

(問)5月のフォーラムの終わりあたりに、また改めて塩谷町対象というのは浮上してくるタイミングなんでしょうか。

(副大臣)まだ具体的なスケジュールには至っていませんが、なるべく地域の皆さんに身近に接して説明をし、理解をしていただく、その努力は必要だと考えています。

(問)千葉日報の石井ですけど、前回千葉県で市長町村長会議が開かれてそろそろ一年が経つんですけれども、それを踏まえて直近の進捗状況はいかがでしょうか。

(副大臣)事務ベースを中心に確定された選定手法を元にして作業は進めております。ただ、今こういうところまで来ていますということを報告申し上げる段階ではないということでご理解いただければと思います。

(問)次の市町村長会議の目処は立っておりますでしょうか。

(副大臣)いつ市町村長会議をするというスケジュールは確定しておりません。

(問)日本テレビの杜です。指定廃の絡みで、有識者会合で長期的に保管を続けるのか再利用をするのか、また別の場所に持って行くのかという3つの案が環境省側から示されて、最終的にはまた改めてどこかの段階で判断をしなければいけないわけです。副大臣ご自身のお考えとしては、その判断というのはどのタイミングでするべきが望ましいとお考えでしょうか。少なくとも30年間は保管を続けていくというのがあるのでしょうけど。

(副大臣)まず今、有識者会議では、再利用するという選択肢も備えるべく前向きに議論が進んでいるわけです。仮にそれが選択肢に入るとなった場合も、その前提としてあくまで長期にわたって国が責任を持って一カ所に集約して管理するという方針は全く変わらないわけです。長期間ある程度管理をして減衰しますね、その時点で地域の皆様のご意向を良く聞きながら選択肢の中から選ぶと、そういうことになるんだろうなと思います。

(問)つまり中間貯蔵の場合は、政治的に30年という期間を区切って最終的には県外処分するということになったわけですけど、そうなってくると長期的に保管をしてどこかで減衰を見て判断するというのはそのとおりだと思うのですが、減衰までの期間というのは科学的に数字を出せる部分だとは思うのですが、その長期保管の年数みたいなものを環境省として提案する必要があるのではないかという意見も考えられるわけですけれども、そのあたりはどうしょう。

(副大臣)具体的期間を提示すべきという意見があるかどうかというのは聞いていませんけれども、そこはこれからの検討でしょうね。そういう数字を用いるかどうかを含めて、これから検討していくことになると思います。

(問)朝日新聞の奥村です。先ほどの千葉の市町村長会議から1年の件で教えてください。前副大臣が数ヶ月で具体的な候補地の提示をするという話です。先ほどいろいろ事情を説明していただいたんですけれども、このような状況で1年経ったということに対してどのようにお考えでしょうか。

(副大臣)事務方を中心にして、懸命の選定作業を進めております。具体的にどういうスケジュールに落としていくかさまざま要素があるんですね。私としては、作業は着実に進めていると認識しております。具体的なスケジュールについては、今の段階では申し上げられないので、もうちょっと待っていただきたいとしか言いようがないです。

(問)さまざまな要素とか着実に進めてきたというのは、もう少し具体的に説明していただけますか。

(副大臣)選定手法に基づいて着実に進めてきたということです。

(事務方)まずこれまでもご説明してきたとおり、本来もっと早く提示すべきところを我々の作業の関係で大変申し訳なく思っております。その上で、民有地も対象として含むということで非常に時間もかかっている上に、データの欠落の問題が今回の千葉県で起こしてはいけないということでデータの原典にあたるという作業を今やりながら選定作業を進めている状況ですので、もう少しお待ちいただければと、非常に申し訳なく思っておりますが、よろしくお願いいたします。

(問)申し訳ないというのは副大臣としても申し訳ないと思っているのでしょうか。

(副大臣)全体的として、千葉に限らず、指定廃の問題では皆さんにご心配をかけておりますし、進捗状況においてもスムーズにいっているとは言えないわけですから、そこは申し訳ないと思っております。