大臣談話・大臣記者会見要旨

丸川大臣記者会見録(平成27年11月17日(火)11:01~11:11 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 今日の閣議に関して、環境省から発言する内容はございません。
 今日、皆様にお伝えしたいことがこちらから3点ございます。まず1つがエコテックに関する昨日の面会のご報告でございます。昨日16日(月)に福島県を訪問し、今年8月に福島県、富岡町及び楢葉町からいただいた申入れなどを踏まえた、管理型処分場の活用についての国の考え方を、内堀福島県知事、宮本富岡町長、松本楢葉町長にご説明しました。今後、両町の議会に、今回お示しした国の方針をご説明させていただき、町民の皆様のご理解を得ていきたいと考えております。管理型処分場の活用の受入れについて、これからも県・2つの町のご理解をいただけるよう、努力を続けてまいりたいと思います。
 2点目です。明日の東京電力福島第一原子力発電所の視察についてです。18日(水)、井上副大臣・白石政務官とともに、福島県大熊町に出張し、東京電力福島第一原子力発電所を視察します。我々の非常に重要な仕事は、放射線物質による環境汚染を引き起こした汚染物質を除去して、福島の復興の第一歩を築くということにあるわけですが、この汚染が引き起こされた大本を自分の目で見ておくというのは非常に重要なことだと考えておりまして、なるべく早くと機会を探しておりました。ようやく調整がつきましたので、明日お邪魔をさせていただきます。しっかり現場を見させていただいて、改めて私たちが背負っていることの重さというのをしっかりと感じて、これからも除染も含めて福島の復興に取り組んでまいりたいと思います。
 そしてもう1点が、こちらにもポスターがございますが、明後日19日(木)から、中央合同庁舎5号館の食堂において、福島県川俣町・飯舘村・楢葉町・浪江町のお米を使用したご飯を提供します。これらのお米は、除染実施後に営農再開を目指して行われる作付け試験で収穫された新米です。また、収穫後の全量全袋検査を行いまして、1kgあたり100ベクレルという食品衛生法の基準値を下回っておりますし、検出限界未満であることが確認された安全なお米です。これまで除染の実施にご協力をいただき、また、営農再開に向けて丹精込めて育てられたお米です。このお米をご提供くださった4町村と農家の方々に、改めて感謝と敬意を表したいと思います。また、明後日のお昼には、井上副大臣と白石政務官と私とで、川俣町の古川町長をお迎えし、お米の試食イベントなどのPRを行います。川俣町では今年、実際に営農が再開された水田もあり、田植えや稲刈りが行われた際には、望月前大臣、また当省の職員も参加させていただいたところです。明後日は、皆さまにもお出でをいただいてお米を試食していただければありがたいと思っております。よろしくお願いいたします。

2.質疑応答

(問)幹事社の時事通信です。先ほどお話しのあったエコテックについてお伺いします。今、お話もありましたが、今後2町の議会で説明に行くということですけれども、現段階で日程の見通しが立っているかということをお願いします。
(答)まず昨日お願いをさせていただいたばかりですので、まだこれから町の方で議会にどのタイミングでどのように説明するかということを内容を精査した上でご判断されることだと思いますので、それをこちらはお待ちするといいますか、町の調整でやっていただくことです。
(問)両町の議会に説明した後なのですが、基本的には国としては受入れに関する地元の判断を待つというスタンスになるのか、財政措置に関して昨日大臣は県の協力を求める旨のお話をされていますけれども、地元の受入れ判断までに、国としてこの件で新たな対応を打ち出すという予定は無いのか、この辺りをお願いします。
(答)議会への説明をされて、おそらくそこでまた意見が出て、それを受け止めて2つのそれぞれの町と県でよく検討されると理解をしておりますので、そのご判断を踏まえて適切に私たちとしても対応していきたいと思っております。それから財政措置の件については、私の方からも県知事にお願いさせていただいたところですけれども、県の方で持ち帰ってよく精査をしますというお話を知事がなさいましたので、しっかりとよく見守って、必要な対応があればさせていただきたいと思います。

(問)朝日新聞の小坪です。福島第一原子力発電所に入られるのは環境大臣としてお入りになるのか、原子力防災担当の大臣としてお入りになるのか、どのようなお立場で入られるのか教えてください。
(答)環境大臣として入らせていただきます。
(問)特にこの辺を注目して見たいというようなことがあれば教えていただけないでしょうか。
(答)私は初めて入らせていただきますので、ただこの時期までに相当現場の様子が発生当初とは違っているということは、先輩方からいろいろと伺っておりますので、その点をよく確認していきたいと思います。

(問)河北新報の門田です。宮城県の指定廃棄物の関係でお伺いします。加美町の現地調査、昨日今日と見送りになりましたけれども、一方で加美町の方では20日から冬期通行止めの方針を発表しました。明日、明後日の現地調査の試みの可能性と20日以降の対応をどのように考えていらっしゃるか教えていただけますでしょうか。
(答)加美町が通行規制を正式に決められたというお話を私たちは直接伺っておりませんので、それはまた町として適切に判断されることだと思いますけれども、我々としても天候の状況であったり、地面の状況であったり、そういうものをよく考えてどうするか検討させていただきたいと思います。
(問)明日、明後日に関しては天候の状況とかを踏まえてという形になりますか。
(答)少なくとも明日については我々の方では都合がついておりませんので、入る予定をしておりません。もしまた入るということであれば、今までどおりにきちんと事前に皆様方にお知らせをさせていただくことになろうかと思います。

(問)共同通信の川口です。おはようございます。COP21の関係で1点お聞かせください。昨日、大臣はCOP21の警備を強化して行う予定であるとフランス側から聞いていると、大臣ご自身としても出席したいという思いは変わらないという、ご発言がありましたけれども、警備の強化について具体的にどのようなことをされているのか、もし聞いていらっしゃいましたらということと、いろいろと状況が安定していない中での出張になるわけですけれども、どのような思いで臨みたいかという思いがございましたらお聞かせください。
(事務方)警備の強化については、先週の土曜日にファビウス外務大臣が、警備を強化した上でCOPを開催したいと表明したということですけれども、その詳細につきましてはまだ、フランスからの発表はないという認識をしておりまして、引き続き外務省を通じて情報共有に努めているという状況でございます。
(答)フランスがテロとの戦いの最前線に立つ結果になって、私どももテロの犠牲者の皆さまに心からの哀悼の思いをお伝えしたいと思いますし、ご家族の皆さまにもお悔やみを申し上げたいと思います。私はテロとの戦いには一瞬のひるみもなく、恐れもなく、フランスや諸外国と力を合わせて全力で戦うべきであるという思いもございますので、当然、フランスの方でも警備を強化されるとは思いますが、私たちの気持ちもまったく揺らいではいないという状況です。