大臣談話・大臣記者会見要旨

望月大臣記者会見録(平成27年7月14日(火)9:00 ~9:08  於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 本日の閣議において、先週10日金曜日に成立しました「廃棄物の処理及び清掃に関する法律及び災害対策基本法の一部を改正する法律」の公布及び「廃棄物処理法施行令の一部を改正する政令」の決定をしました。今回の政令改正は、先週成立しました法律の施行に伴い、非常災害により生じた一般廃棄物の円滑かつ迅速な処理を図るため、関係省令の改正と併せて、必要な規定を整備するものです。具体的には、非常災害時において、一般廃棄物の処理に係る委託基準を緩和すること等を規定しております。
 7月10日金曜日に、環境省の端末から外部への不審な通信が発生したおそれがあることが、確認され、不審な通信を行ったおそれがある端末については、環境省ネットワークシステムとの遮断を行いました。政府全体で、情報セキュリティ管理体制の確立を大変重視している中、このような事案が生じて国民の皆さまにご心配をおかけしております。不審な通信のおそれが確認されてすぐに事務方から報告を受けた際に、私からは、速やかに調査の上、必要な対応を講じるように、指示いたしました。現時点で外部への情報の流出などは確認されておりませんが、NISCから情報セキュリティ対策の専門的な技能を持った要員による技術的な支援も受けながら、引き続き、省全体の調査を全力で進め、必要な対応をしっかり講じてまいります。
 本日、福島県の南相馬市における国直轄除染工事の契約を締結しました。これにより、福島県の主に避難指示解除準備区域と居住制限区域で国が直轄除染を行うために策定した特別地域内除染実施計画において除染を実施する予定となっているすべての地域について、除染工事の契約を締結したことになります。計画に定められたスケジュールに基づき除染を終えることができるよう、引き続き、全力で取り組んでまいります。

2.質疑応答

(問)日経の川口です。不正アクセスの件なのですが、現状の調査の進捗というのはどうなっていますでしょうか。
(答)現在、NISCでありますけれども内閣サイバーセキュリティセンターとの協力をしながら、原因も含め、省全体の調査を全力で進めているところであります。調査の結果を踏まえ、問題があれば、必要な対応をしっかり講じてまいりたいと思います。

(問)千葉日報の石井です。昨日は千葉の指定廃棄物の関係で、説明会が地元の方で行われたのですが、そこで改めて、千葉市長は分散保管を要求していますが環境省としては一カ所の方針を改めて強調されたということで、千葉市長さんの分散保管については環境省としてはどのように考えているのか、検討中なのか、それとも検討が終わっても一カ所にするんだという考えなのか、どちらなのかを教えてください。
(答)まず昨日の話ですが、7月13日に千葉市において、詳細調査候補地の近くにある内房線沿線の自治会関係者の皆様に、詳細調査候補地の選定経緯等についてご説明させていただきました。説明会では、これまでに実施している説明会と同様、施設の安全性へのご懸念や、詳細調査候補地の選定経緯に関するご意見など、さまざまなご質問、ご意見をいただき、環境省から一つひとつご回答させていただいたと聞いております。こういったことを通して、環境省としましては、引き続き丁寧な説明を行って、ご理解を得るための努力を続けてまいります。今、千葉の市長さんの話がありましたが、千葉市の選ばれた責任者でありますので、様々なご意見が市長のところにも届いていると思います。そのため、我々もしっかりと連絡を取らせていただいて、いろいろ情報交換等をさせていただきたいと思います。どちらにしても地域の住民の皆様に対してそれぞれできる限り丁寧な説明を積み重ねていって、その結果というかたちになっていくかと思います。また現在のところ、そういったご意見を拝聴したり説明したりしている段階でございますが、我々の方針といたしましては、あちらこちらに散らばることがないように、一カ所にまとめて、そしてしっかりと管理をしていくという方針は変わっておりませんので、そういったことを丁寧に説明させていただきたいと思っております。

(問)テレビ朝日の吉野です。千葉の関連で続きなのですが、千葉市の熊谷市長からは再協議の要請があったと思うのですが、現状についてはどのようになっているのでしょうか。
(事務方)千葉市長が6月10日に環境省にいらっしゃいまして、申入れをいただいております。内容につきましては環境省の方で検討しております。