大臣談話・大臣記者会見要旨

望月大臣記者会見録(平成27年6月22日(月)10:40 ~10:49  於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 今年の野生下のトキの繁殖期は、営巣中のペアがいなくなったことから、終了したものと判断しました。今年は、野生下で21羽のヒナが生まれ、そのうち16羽のヒナが巣立ちました。野生下でのヒナの巣立ちは4年連続です。また、これまで野生下で生まれたトキからヒナが生まれるのは2年連続です。多くのヒナが生まれ、巣立ち、トキが世代を重ねていくことで、トキの野生復帰が着実に進んでいることを実感しています。佐渡市の皆様によるトキの保全や、トキとの共生に関する長期にわたる取組について、深く感謝するとともに、保護増殖に携わってきた他の関係の皆様にも御礼申し上げます。環境省としても、トキの野生復帰がより一層進むよう、引き続き尽力してまいります。

2.質疑応答

(問)共同通信の高田です。よろしくお願いします。指定廃棄物の件でお伺いします。本日夕方から、栃木県で二回目のフォーラムが開かれます。栃木県では塩谷町の詳細調査がなかなか実施できない状況となっておりますが、今後どのようにして事態を打開していくかについて教えて下さい。
(答)指定廃棄物の問題は、詳細調査候補地がある塩谷町や一時保管が続いている市町村だけではなくて、栃木県全体あちらこちらに散らばっておりますので、栃木県全体の大きな課題であると思っております。このため、栃木県の方々を対象とした5月14日の1回目のフォーラムでは、多くのご意見やご質問に、環境省として直接お答えさせていただきました。環境省としては、より多くの県民の皆様にご説明し、ご意見・ご質問をお伺いするため、本日、2回目のフォーラムを開催させていただく予定です。これまでよりも少しでも指定廃棄物の課題解決に対するご理解が得られるようにしたいと考えております。ご出席される皆様には、前回同様、ぜひ指定廃棄物に関する忌憚のないご意見、ご質問をお寄せいただければと思います。環境省としましては、本日開催するフォーラムのみならず、今後もご説明の機会をいただけるよう、引き続き、努めてまいります。

(問)日本テレビの杜です。今の質問の指定廃棄物に関連してなのですが、塩谷町の反対同盟会の方々がフォーラムにあわせて、今回は反対集会は開かないものの、サイレントアピールという形で反対をしている状況があるわけですけれども、栃木県全体に対してはこのようなフォーラムで理解を進めていくというお考えは分かるのですが、塩谷町に対してはどのような形で理解を進めていきたいと大臣はお考えでしょうか。
(答)環境省といたしましても塩谷町の皆さんとも意見交換させていただきたいと思っておりますけれども、なかなか様々な考え方があって我々と接触する機会が少ない面が多々あると思います。できる限り説明をさせていただく機会を設けられるよう、引き続き努めていきたいと思っております。このような状況になると、皆様なかなか我々がお願いしても、さあという形にはいかないと思いますが、一時的にただお願いしますというだけではなくて、様々なルートを通してお願いをしていきたいと思います。どのようなルートを通してか、というのは地域住民の皆様の問題もありますのでなかなか申し上げられませんが、一人でも多くの方に環境省として接触させていただいて、信頼関係を積み上げることがまずは必要だと思います。信頼関係を構築する中で、そのような話が次第にできていけるよう努力を重ねていきたいと思っております。

(問)テレビ朝日の吉野です。同様に今度は千葉の話なのですが、千葉の指定廃棄物に関して議会と市長の方から再協議を求めるということなのですが、今その協議の現状と地元への説明会というのを今月中に要請されていたと思うのですが、これはいつ頃開催の目処になるのか、併せて2点お伺いしたいと思います。
(答)千葉も今の話と同じようなことでございまして、市民の方々に誠意をもってご説明をしていくということが大切でして、精一杯努力を積み重ねていきたいと思っております。説明会につきましては、微妙なことでございまして、千葉の皆様にまずはお話をしてからになると思いますけれども、近々に、具体的な開催日などについて、お知らせできるのではないかと考えております。

(問)読売新聞の野崎と申します。今朝の閣議の前に官房長官室に入られていたと思うのですが、何か報告事項などあったんでしょうか。
(答)我々もそれぞれ忙しくて、話をする時間がなかなかとれないないのですが、内容については細かく説明できないのですが、JESCOの問題などもありましたので、若干最近の報告といいますか、そのような話を、ちょうどお互いに少し時間があるということだったので、話をさせていただいたということです。ほんの数分でありますが、ここのところ直接お話する機会がなかったものですから、そのような形です。内容についてはあまり細かい話は出来ませんが、そのような報告等させていただいたということです。