望月大臣記者会見録(平成27年6月5日(金)9:06 ~ 9:24 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 本日の閣議では、平成27年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書が決定され、国会に提出されることとなりました。今回の白書の主題は、「環境とともに創る地域社会・地域経済」として、初めて真正面から地域社会・地域経済の課題を取り上げています。主なポイントは、先日全国展開していくとお知らせした「地域経済循環分析」について具体的に記述し、再生可能エネルギーや自然資源等の活用が、地方創生に貢献することを理論的に説明している点です。また、このような地方創生にも役立つ省エネの取組の効果に影響を及ぼす問題として、石炭火力発電の立地計画が相次いでおり、電力部門におけるCO2排出係数が相当程度増加する懸念があることを明記しました。白書にある様々なアイデアをきっかけに、地域における環境保全の取組と、それによる地域経済・地域社会の活性化が一層進むことを期待しています。
 本日夜に、福島県庁を訪問し、内堀知事、宮本富岡町長及び松本楢葉町長に面会いたします。管理型処分場を活用した埋立処分事業につきましては、平成25年12月に中間貯蔵施設の整備とともに、国から要請させていただきました。その後、両町議会や住民への説明を行い、様々なご意見をいただきました。本日は、それらご意見への対応を含め、管理型処分場を活用した埋立処分事業についての国としての考え方をお示しする予定です。時間や場所等については、この後、事務方からお知らせいたします。
 今日6月5日(金)は「環境の日」です。6月の環境月間には、全国各地で環境行事が開催されますが、その中心行事として、6月6日(土)及び7日(日)に「エコライフ・フェア2015」を代々木公園で開催します。7日(日)には、地球温暖化防止や生物多様性保全のための身近な取組をテーマとしたトークショーに、私も参加します。国民の皆様一人ひとりに、「美しい地球を守りたい」との思いを持っていただき、何をすべきなのか、考えるきっかけとしていただきたいと思います。

2.質疑応答

(問)幹事テレビ朝日の吉野です。おはようございます。よろしくお願いします。福島エコテックについてなのですが、地元との環境省の隔たりがあるかとは思うのですが、今日はその隔たりが埋まっていくという始まりと考えてよろしいでしょうか。
(答)御意見をいただく中で、解決に向けて詰めていかなくてはならないこともありますけれども、内容についてはまだお話は出来ません。地元の皆さまにまず第一に御説明するのが筋でございますので、現地へ行って話を詰めたいなと思っております。

(問)下野新聞の須藤です。指定廃棄物についてお伺いします。昨日の参院の環境委員会で櫻井充先生との質疑の中で、一時保管中の指定廃棄物について減衰によって内容が変わることは注視しなければいけない、技術的にはわからないが出来る限り数値を求めていきたいという御答弁をされました。前段の発言、質疑応答を見ていると仮保管場所の空間線量なのか一時保管中の指定廃棄物そのものの濃度なのか判然としませんでした。大臣はどの数字を念頭に出来る限り数値を求めたいとおっしゃったのでしょうか。
(事務方)昨日の委員会での櫻井充先生と大臣の質疑を踏まえての対応につきましては、昨日の今日ということもあり、現在検討中でございます。他方、これまで現場で行ってきていることにつきましては、定期的に地方の環境事務所等の職員が現地確認、状況の見回りをして、空間線量を測っているということになります。

(問)それを受けて大臣としては一時保管中のベクレルの方で再測定をお考えでしょうか。
(答)環境委員会で与野党問わず、委員の皆さまが心配し、あるいはまたいろいろな話を聞き、様々なアイデアがあるとは思います。そういった中で、一日も早く中間貯蔵施設や除染、エコテック、指定廃と並行的に出来ることは一生懸命に進めている中で、時間によって減衰をするということは注目すべき点だとは思いますので、参考にさせていただきたいと思います。だからといって、どのようなやり方でやるかは別問題でございますが、アイデアを考えさせていきたいという答弁を行いました。運び込んでくるものについて、計算上は出来ますが、実際どうなのかということで、どういうことが出来るのかということで、詰めていきたいと思います。

(問)しつこいようですが、計算で一時保管場所の濃度を今どれくらい検出しているのか計ることが出来るか出来ないかはわからないけれども、可能性としては排除しないということでよろしいでしょうか。
(答)やってみないとわかりませんので排除するしないではなくて、委員の方々から出たアイデアについては分析をしていきたいと思っております。

(問)日本テレビの杜です。よろしくお願いします。2点お尋ねなのですが、まず一つ目、一昨日、公害の被害者団体が大臣と面会されましたけれども、その中で福島第一原発事故は最大最悪の公害だという趣旨の発言がありました。これについてお尋ねなのですが、大臣はこの福島第一原発事故は公害なのか公害ではないのか、どのようにお考えでしょうか。
(事務方)公害かどうかというのは法制的な議論でございますので、今まで環境基本法の中での定義がございますけれども、明確なことは無いので法制的なことはこれから詰めていきたいと思います。被害者の方が言われたのは、被害者が出るということについて真正面から取りあげて欲しいという趣旨だと思いますので、真摯に受け止めたいと思います。

(問)望月大臣はこの件に関して、お気持ちは理解出来るとお考えなのか、いや公害では無いんだというお考えなのか、そのあたりをこれから詰めていくのだと思うのですが、お考えになっていることを教えてください。
(答)被害を受けた皆様方に対して、我々が出来るかぎりのことをするという、これは政府全体の問題でありまして、環境省としても厚生労働省としても様々な面があると思います。そのような広範な意味で被害を受けたということで、公害という言葉を使ったのでは無いかと思いますが、我々はそういったものを一つ発信することによって、法的な問題が出てきますので、そのことについてご質問があるようでしたら、もう一度検討していきたいと思いますが、良い意味ではどういうことに関しましても、環境省のできる限りのことをしてもらいたいということと、そのような希望に対して我々も出来る限りのことをさせていただくということでの言葉ではなかったのかなと思います。

(問)それから二点目、指定廃棄物の問題なのですが、栃木のほうで取材すると一時保管、今仮置きされている一般の方の中には、このまま仮置きを続けてもやむを得ないと、塩谷町という決め方に納得されていない方がかなりの数いるということで、指定廃棄物の進め方に関しては従来通りと変わらない方針のままなのかどうか、改めてお聞かせください。
(答)指定廃棄物は政府としては基本的には変わりません。こういう形で進めていきたいし、様々な意見があることは我々も国会の委員会等でもお伺いしております。福島にというような話もございますが、福島にこれだけの被害があり復興に向けて皆さん一生懸命やっていらっしゃる中で、これを福島にということは我々としてはとても理解していただけることは無いし、我々もそういったことであると思っております。各地域の様々な状況ございますけれども、まだ今のところは台風とか災害は起きておりませんが、何しろたくさんのところに分散しているものを堅固なものを作って管理をするということによって、より安全な地域社会が確立できると考えております。分散したほうが良いのではないかという意見もあれば、もっと早く一カ所にまとめてもらいたいなど、様々な意見がございます。ただ多い少ないはあると思いますが、我々としてはそういう中で国民の皆さんが、地域の皆さんが安全安心に暮らしていけるための方策を思いながら進めているということでございまして、その方針は変えることはございません。

(問)NHKの橋本です。よろしくお願いします。環境白書に関連してなのですが、前回の白書には原子力災害について、我が国最大の環境問題という位置づけがなされていましたけれども、今回の白書ではどのような位置づけになっているかという点と、今年度は震災発生から5年目を迎える年でもありますけれども、被災地の復興に対して環境省として、大臣としてはどのように取り組まれるのかということをよろしくお願いします。
(事務方)今の白書の記述でございますが、我が国にとって最大の環境問題となっていると書かせていただいております。こちらの方は昨年と同じ表現ということで、書かせていただいているところでございます。
(答)我々は新しい内閣が出来たときから、これは昨年の暮れに選挙をやってまだ一年もたっておりませんが、総理から各大臣がそれぞれ復興担当大臣になった気持ちで復興に当たってもらいたいと、福島の復興なくして我が国の再生はないというところも総理から厳命されております。特に環境省の場合は、除染を始め福島の復興に関係の深い省庁であります。今日も閣議前に観光立国推進閣僚会議がありましたが、福島に復興というものを世界の皆さんに発信して、たくさんの人にきていただきたいということを、もっともっと進めましょうということもございました。福島のことは環境省の中で最も重要な問題の一つとして捉えて、これからもかかわっていきたいと思っております。

(問)千葉日報の石井と申します。千葉市の指定廃棄物の問題について、先日環境省の説明を受けて昨日市議会の議員運営委員会がありまして、今回の受け入れは拒否するという声明を出すということが表明されました。市議会が開会されれば可決されて、市を上げて反対ということになると思いますが、これについていかがでしょうか。
(答)我々が受け止めている限り、昨日6月4日の千葉市議会運営委員会を受けて、指定廃棄物に関する決議案が定例議会で審議採決されることは承知しております。これから審議される内容でもございますので、現時点ではコメントは控えさせていただきたいと思います。いずれにしても指定廃棄物の処理にご理解がいただけるよう、市議会はもちろんですが、市の当局や住民の方々に対しては丁寧な説明を行う努力を、弛まずに続けていきたいと思っております。

(以上)

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