大臣談話・大臣記者会見要旨

望月大臣記者会見録(平成27年5月22日(金)8:42~8:48 於:(衆)本会議場議食側廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

 5月18日、19日にドイツ・ベルリンで開催されたペータースベルク気候対話に出席してまいりました。今回の会合では、パリ合意の主要な論点や、今後の道筋について、率直な意見交換を行うことができました。私からは、全ての国が参加する実効性ある法的枠組みに合意すべきこと、各国が継続的に野心を向上していく方向性を共有すべきこと、などを主張しました。今回の会合を通じて、新たな枠組みにCOP21で合意するという強い意思を確認できたことは有意義でした。差異化のあり方や、適応と支援の取り扱いなど、難しい課題は残っておりますが、閣僚レベルでの対話を継続することにより、信頼を築くことが何よりも重要であると考えております。
 5月24日、川俣町の古川町長から、田植えにお招きいただきましたので行ってまいります。川俣町では、これまでの作付試験の結果を踏まえて、今年度から営農再開とともに、地産地消も推進されるとのことで、環境省においても除染後の営農再開に向けた取組を後押しするため、お手伝いに行ってまいります。

2.質疑応答

(問)代表カメラ日本テレビの杜です。指定廃棄物の問題でお尋ねします。先週木曜日に環境省のフォーラムに合わせるかたちで、栃木県塩谷町で反対集会が開かれました。白紙撤回などを求める声も多いのですが、栃木県を含む5県での一箇所新たに処分場を作る方針にお変わりはないのかどうか、それから、今後どのように対応していくのか教えてください。
(答)ご指摘の集会の内容について、詳細は承知しておりません。いずれにしても、塩谷町における詳細調査の実施に向けて、丁寧な説明を行う努力を続けていくという方針に、変更はございません。我々の行っている方針についてしっかりと変更なく進めてまいりたいと思っております。

(問)共同通信の川口と申します。ペータースベルクの件ですが、日本の約束草案の政府の要綱案が出来てから初めての会合になったわけですけれども、各国の閣僚の方から日本の約束草案についてやりとりはあったのでしょうか。
(答)バイ会談ということではないのですが、数名の方から日本はいつ頃決まるのですか、どのような形ですかというようなお話がございました。今現在与党協議を行い、それからパブリックコメントを行い、正式に出すことになります、G7の頃には総理から我が国の立ち位置といった説明はあると思いますという返答はさせていただきました。日本に対していつ出るのか、どうなのかということは会合の中では議論になることはありませんでした。カナダが今回出して、G7の中では「日本はまだか」というお話が出るかとも思ったのですが、要綱案が出ましたので、それぞれの国のみなさんは、手続上の問題で近々出るであろうということもあったので、そのことについては細かく聞かれることはありませんでした。