大臣談話・大臣記者会見要旨

望月大臣記者会見録(平成27年1月30日(金)8:29 ~ 8:36 於:(衆)本会議場議食側廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

 本日は、閣議等で御報告する事項はございませんので、よろしくお願いします。

2.質疑応答

(問)TBSの阿部と申します。中間貯蔵施設についてお伺いします。来月3日からいよいよ工事が始まることとなりましたけれども、大臣の受け止めをお願いします。
(答)16日に、「中間貯蔵施設への搬入開始見通し」の中で「順調に進めば2月早々にもストックヤードの整備工事に着手」と申し上げました。今般準備が整い、ストックヤードの工事を2月3日に開始できる見込みとなりました。この工事の着手は、施設への搬入開始に向けた大きな重要なステップであると思っております。引き続き1日も早く搬入が開始できるよう、工事が着実に進行して、また5項目の確認もございますので、しっかりとできるように最大限の努力をしていきたいと思っています。

(問)テレビ朝日の吉野です。よろしくお願いします。指定廃棄物の問題で、茨城のほうで、分散で処理をするというような意見が、全体の会議の中で、私は出席してみて、結構大勢を占めたのではないかと思うのですけれども、同様の措置を求める声が、一箇所で処理をするという方針を出している宮城や栃木のほうからも、ちょっと希望が持てたというような意見も聞こえるのですが、これについては大臣どのようにお考えですか。
(答)国としては、指定廃棄物の問題は、そもそも論ではありますけれども、県内1カ所に確保して集約して管理することが、もともと基本的な考え方です。ただ、茨城県においては、これまでの市町村長会議やアンケートを取らせていただきましたけれども、市町村会議は4回ばかりさせていただきましたが、「保管継続」という御意見をたしかに多数いただいています。したがって、一カ所での集約処理に向け、詳細調査の候補地の決定や選定手順の確定など、議論が進んでいる他県とは議論の経過が大きく異なっていると感じております。茨城県においては、ちょうど保管してある場所が公的な場所にいくつか置いてありまして、他方、今お話ございましたように宮城県や栃木県ではちょっと違いまして、物が腐敗しやすいものだったり、それから比較的、公的な場所ではなくて農家の庭先などに積んであるというようなところも非常に多くありますので、これは保管の状況が大きく異なっています。茨城県の方針については、市町村長会議で今後も決めていただくという形になっておりますので、いろんな皆様がいろんな御意見や御要望があるということはわかりますけれども、そういった意味では、まだはっきり決まっているわけではありません。これから、議論の経緯や保管状況を踏まえた対応をとるということが大切ですので、状況をよくみながら推移を見守っていきたい。最終的にはそういった意見を尊重してやっていきたいと思っております。
(問)確認ですけれども、宮城や栃木に関しても分散というような意見が出てきた場合には、必ずしもその議論を排除しないということでよろしいのでしょうか。
(答)既に宮城や栃木は市町村長会議で決まっていることですので、それを今のところ変えるということは、基本的にはございません。

(問)茨城新聞の高岡と申します。よろしくお願いします。指定廃棄物の件で絡むのですけれども、次は14市町村で保管の方向性を決めるということなんですけれども、今後14市町村の方で分散という方向になれば、環境省としても分散の方向を支持して体制をとっていく御予定があるのか、今の所感をお聞かせください。
(答)基本的には一箇所で保管して集約していくことになっております。今そういうお話を聞いて、アンケートなどの御意見の中にはそういうものがあったと、そういうことでございまして、これをまだこれから分析をしていかなくてはいけないと思っております。どちらにいたしましても、一時保管している市や県ですね、それからもちろん環境省も入りまして、意見交換をして、そして市町村会議を経て決めるべきものであります。我々はこういう方針ですということはここでは言えませんので、市町村長会議の推移を見ながら考えていきたいなと思います。

(問)時事通信の相京です。今日の午後に経産省の小委員会でエネルギーミックスの議論がスタートします。温室効果ガスの約束草案も重要なポイントになるとは思いますが、議論がスタートすることへの大臣の御所感と、原子力の割合に関して報道が出ておりますが、これに関して大臣はどういった割合が望ましいとお考えかお聞かせください。
(答)今日30日にちょうどたまたまテレビ等で雪のことを聞こうと思ったら、エネルギーミックスについて、長期エネルギー需給見通し小委員会が開催されるということで、いよいよこれでエネルギーミックスの検討が始まったのだということを私なりにも思いました。約束草案についても皆さんに前々からお話しておりますが、出来るだけ早く取りまとめていきたいと思います。エネルギーミックスの状況を見るということではなくて、並行して検討を深めて1日も早く約束草案が出るように努力をしていきたいと思っています。

(問)朝日新聞の香取です。エネルギーミックスの経産省の議論自体は経産省で行うのですが、環境省として化石燃料のエネルギーはこのぐらいのレベルが望ましいとか、温暖化対策の観点から提案をされる、意見を言うというそのようなお考えはありますでしょうか。
(答)もちろん環境省としてはCOP21に向けて様々な論議がなされている最中でございますので、我々もそういった数値をおっていかなくてはいけないと思います。しかし、これはあくまでも日本全体の数値になりますので、我々の考えているもの、あるいは経産省、外務省と、様々な皆さんがお互いに腹を割っていろいろなものを出し合って、出来ていくものです。我々が先にこういうものを出すというような形のものではない。環境省としても出すべき資料を出せるようにそういったものを突き詰めていきたいと思っております。

(問)すみません、関連で。共同通信の川口ですが、前大臣のときには再生可能エネルギーは30%を目指すということを言われてました。望月大臣になられてからもその方針は変わっていないということを確認させていただけますでしょうか。
(答)再生可能エネルギーは、前大臣の話、我々の方針というものは変わるということはございません。ただし、今申し上げたように様々な状況の中でより多くしたいということと、それからベースロード電源が決まれば、こういうものかなというものは出てきますけれども、できる限り再生可能エネルギーは増やしていきたいというつもりです。
(問)エネルギーミックスの議論の過程でも、しかるべき時には環境省の意見として、おっしゃるということでよろしいのでしょうか。
(事務方)事務方から補足させていただきます。中央環境審議会と産業構造審議会の合同会合がありますので、それは環境省が事務局です。その議論とエネルギーミックスのほうと連携しながら、議論を進めていくことになりますから、環境省のほうではこの中環審と産構審の合同専門家会合が議論の中心の場となります。

(問)千葉日報の石井と申します。指定廃棄物の問題で、先ほど栃木と宮城の話が出ました。千葉と群馬の話が出なかったのですけれども、千葉と群馬で分散管理という手法は排除しないということでしょうか。
(答)環境省としては1カ所に集約して、お願いしていきたいというのが基本であります。ただ地域によってさまざま異なることがございまして、市町村会議が進んでいるところと、そうでないところがございます。千葉の場合は、民間の土地も含め5,000箇所ございまして、その中から1ヵ所選択をしていくということで、時間がかかっている感はございます。