大臣談話・大臣記者会見要旨

北村副大臣記者会見録(平成26年10月2日(木)10:53 ~ 11:02  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)冒頭、御嶽山に関して一言申し上げたいと思います。9月27日に発生した御嶽山の噴火活動によりお亡くなりになられた皆様方に心から御冥福を申し上げますとともに、被災された方々に御見舞いを申し上げたいと思います。今現在もなお、懸命の救助活動がなされております。全力をあげて懸命に救助の努力をされている皆様の活動を期待しております。

2.質疑応答

(問)幹事社の共同通信の川口と申します。よろしくお願いします。1問、ここ何日か話題になっております再生可能エネルギーの受入れについて御質問をしたいのですけれども、副大臣も御存じのように、ここ最近、各電力会社の方から再生可能エネルギーの新規の受入れの手続については中断する動きが相次いでおります。それはエネルギーの変動ですとか、送電網が整備されていないですとか、蓄電池で吸収される分がきちんとまだできていない部分など、様々な課題があると思います。再生可能エネルギーの活用に向けてどんなことを重視してかなければいけないかというふうに副大臣は思われてらっしゃいますでしょうか。
(副大臣)今回の措置については、私も報道を見て、買い取りをストップするなどというような記事でありましたけれども、それはストップの状態なのかどうかということを確認いたしました。今回の措置は、基本的には太陽光などが電力会社の系統に接続できるかどうかという判断に時間を要するために、その期間、事業者への回答を保留するということになったようです。要因としては25年度末にかけて大変駆け込みというか、非常に多くの事業者が太陽光発電を展開するような状況になりました。私の地元でもここでも、ここでも、というような状況が起こっているような実態でして、これを受け入れる事業会社としましては、これに対する設備と今お話のとおりの状況であった訳です。もちろん環境省としては、低炭素社会を実現するためには、省エネと合わせて再エネは極めて重要な施策だと考えているところでして、今回の問題については、導入スピードとあわせて導入環境を整えていく必要があると考えています。電力会社としてもいくらでもというわけには、機能的にもいかない問題というのがありまして、この問題は資源エネルギー庁が基本的には所管官庁ですので、環境省としても関係方面と協議をして、これがスムーズにいけるような努力を続けていかなければいけないと考えております。
(問)副大臣がおっしゃったように、基本的には所管は資源エネルギー庁だとは思うのですけれども、環境省としても再生可能エネルギーの推進を進めていく上で、今おっしゃったような設備の問題なんかは事業者に任せるのではなくて、国がこういう方法で解決をしていけば道が開けるというふうに主導していくということはあり得るのでしょうか。副大臣としてはどうお考えでしょうか。
(副大臣)もちろん事業者だけに任せるというのではなく、政府をあげての問題ではありますが、積極的に取り組んでいきたいということであります。

(問)時事通信の斉藤と申します。お願いします。今の再生可能エネルギーに関連しての話なんですが、先日国立公園内での太陽光発電施設の設置についてガイドラインを作っていくという検討会が開かれたかと思うんですが、なかなか自然公園の自然を守るということと、再生可能エネルギーを促進していくという、環境省の2つの大事なテーマが入っていて、片方をとれば片方がたたなくなる可能性もありまして、省としては難しい判断ではないかなと思うんですけど、それに関して副大臣のお考えをお願いします。
(副大臣)文字通り2つを追わなければならないのが環境省の責任、役目だと思うんですが、再生可能エネルギーは導入を促進する、同時に自然景観と自然の環境は守るという側面も極めて我々としては重要視しているということであります。その中で今ご指摘の国立公園等においても大規模な太陽光発電施設を設置する例が各地に見られるようになりました。広大な敷地に構造物を造るわけでありますから、地方自治体からも懸念の声が上がっていることも事実だと思っております。したがって、これらを審査して、許可をしていく段階で、どのような場合では許可が出来て、どのような場合には許可が出来ないか、という基準をしっかり明確化していくことが必要だと考え、今回の第1回目の会合においても各方面のあらゆる分野の方々に加わっていただいて検討会を開いたところであります。今後とも回数を重ねて両方を追求できる道を環境省としては目指していきたいということであります。

(問)NHKの橋本と申します。温暖化についてなんですけれども、温室効果ガスの削減目標を打ち出すために経済産業省と合同の審議会で今月から議論をスタートさせることになっていると思うんですけども、今分かっている範囲でのスケジュール感というのはどのような状況になっているんでしょうか。
(副大臣)スケジュール感については私は詳しくは承知していませんので。
(事務方)事務的な調整の話ですので事務方の方から説明させていただきます。まさに政府内でスケジュールはですね、委員会のあり方を含めた検討を行っているところなので、現時点でお答えできる具体的なスケジュールがあるわけではありません。それが決まれば速やかにお知らせしたいと考えてます。