大臣談話・大臣記者会見要旨

北川副大臣・浮島大臣政務官記者会見録(平成26年1月30日(木)15:38 ~ 15:48  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)それでは私のほうから2点御報告をさせていただきます。ちょうど先ほど1時から開催いたしました、『国連の「ESDの10年」後の環境教育推進方策懇談会』、この点について御報告をさせていただきます。2週間前に皆様方の前でも発表させていただきました、今年秋に行われる岡山、名古屋でのESDのこの国際会議に向けて環境省としても各界の皆様方の御意見を賜って、この会を是非成功裏におさめながら、今後の国際的な環境問題に取り組む人材の育成、こういうものに繋げていきたいという思いで開催をさせていただきました。各委員の皆様方から貴重な御意見を賜りましたし、2時間の会議の中でありましたので、限られた意見でありましたが、今後6月に向けて会合を開いて、中身の充実、また全国に向けての発信をしていければと思っておりますので、メディアの皆様方にも御協力をいただければなと思います。
 そしてもう1点は、明日でありますが、「子どもの健康と環境に関する全国調査」、いわゆるエコチル調査について、調査開始から3周年ということでありまして、明日31日、東京・丸の内でシンポジウムを開催させていただきます。エコチル調査は、胎児期から小児期にかけて身体に取り込まれた化学物質が、子どもの健康にどのような影響を与えるかを解明することを目的とし、10万組もの親子を対象として、13年間にも渡って追跡調査をする、世界でも最大規模の疫学調査であります。シンポジウムでは、皆さんのお子さんの健康と環境の関係や、エコチル調査でこれまで得られた知見について、理解を深めていただきたいと考えておりますので、この会も関心のある親子連れの方々もかなり参加をするようでありますので、是非皆様方にも参加をしていただければと思います。以上、私のほうからはこの2点についての御報告をさせていただきました。

2.質疑応答

(問)幹事社の共同通信の船木です。よろしくお願いいたします。前回も質問していて、また恐縮なのですけれども、水俣病の関係で今後の見通しか何か、その後ある程度固まってきたか、何か視野に入ってこられたような状況であれば、お伺いできればと思うのですけれども。いかがでしょうか。
(副大臣)2週間前にも皆様方にお話をさせていただきましたが、環境省と熊本県を含め、こういう問題に関しては地元の方々と二人三脚で進めていかなければならないと考えておりますので、それに向けて必要なプロセスを踏みながら取り組んでいきたいと考えております。中身につきましては、決まりましたら然るべき時に皆様方に発表させていただきたくということであります。先日報道もされましたが、私のほうが熊本のほうに足を運ぶという報道がありました。これも必要なプロセスの一部として、行かせていただきましたので、その点を御理解いただければと思います。

(問)時事通信の村山です。先ほどのESDの懇談会の話ですが、課題の1つとして認知度の向上というのがあげられると思うのですけれども、改善に向けて副大臣は何か具体的な腹案というのがもしありましたら教えていただければと思います。
(副大臣)それぞれの地域で実は2月8日に仙台でもイベントがあるのですが、その後2月22日に東京の大手町でもイベントをやります。8日のほうは、私も行って御挨拶するのですが、22日の大手町のほうも時間があれば私も行きたいと思っていますが、今回の委員になっていただいている、さかなクンも参加をされますので、あのような発信力のある方にもどんどん出ていただいて、今日の各委員の意見にもありました、今後NPO、NGOそして各界から御意見を賜る中でぜひ発信力のある方にも来ていただいて、ESDへの理解を深めて、ぜひ発信をしていきたいと思っています。今日の委員会の発足にあたって私なりのESDに対する考えも言わせていただいたのですが、究極の目的はやはり世界平和といいますか、地球の中で生命を共有している人類の平和、戦争を起こさない、そういう中で一人一人の人材、多様性、相手を認め合える、そして思いやり、私は環境問題の中で、思いやりと分かち合いと言っているのですが、思いやりがあり、なおかつ相手を認め合い、そして分かち合える、こういう多様性を持った人材育成がESDの目的だろうと思いますし、ESDというのは教育だけではなくて、我々人間社会そのものの構造や問題点を含んでいるところだと思います。人権や歴史や文化、それぞれの国や地域に根ざした問題点、これがお互いに理解をしあって、共有をできる人材の育成、これは子どもだけではなくて今日の委員の皆様のお話にもありましたが、やはり大人自身もそういう意識をもっていくということが大事だということでありますので、今回こういう会議を通じて、また秋の国際大会でそういうことを日本が発信をしていければと思っておりますので、その点も皆様御協力をよろしくお願いいたします。

(問)鳥獣保護法の関係で恐縮ですが、これは今国会に提出するということを先日大臣の会見でおっしゃっていたと思うのですけれども、そのめどといくつか積み残しになっている課題、わな網猟の年齢の引下げを何歳くらいにするのかという問題なども残っていると思いますが、その辺のところをお伺いできればと思います。
(副大臣)先日の中環審の部会でも、そこの最終的な取りまとめをいただければということで開いたと聞いておりますが、問題点が若干決まっていないところがあるので、決められた段階で法案としてまとめて提出していくことになると思います。月曜日の会でまとめられるかと思ったのですが、まとまらなかったので、その点が議長預かりになって、そこで決めるということですので、スケジュール的には今国会で法案を出してまとめるという方向には変わりはありません。なんとしても被害が沢山でているということで、各メディアの皆さんもだいぶ取り上げていただいていますので、全国の皆様方も非常に大きな問題だなという意識は持ってきていただいています。

(問)水俣病の関係で。朝日新聞の香取です。この間、知事とお会いして率直に今後通知を出せるような環境というのに近づいてきたのかどうか、どういう手応えを得てきたか。内容についてはお話しにくいと思いますが。
(副大臣)その点につきましても、先ほど申し上げましたけれども、必要なプロセスを踏んでいる最中でございますので、結果が決まりしだい、また、皆さんには御報告できると思いますので、御理解いただきたいと思います。