望月大臣記者会見録(平成26年11月28日(金)9:52 ~ 10:06  於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 皆様、おはようございます。御報告申し上げます。27日木曜日、鳥取大学より、鳥取市で採取いたしましたカモ類糞便の確定検査により、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8亜型)が検出された旨報告がございました。また、27日に鹿児島大学より、鹿児島県出水市で回収したマナヅルの衰弱個体1羽の遺伝子検査の結果、A型インフルエンザウイルス遺伝子が陽性との報告がありました。これを受け、27日、それぞれ周辺の半径10㎞を野鳥監視重点区域に設定し、野鳥の監視を強化するとともに、高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された鳥取市に、本日、野鳥緊急調査チームを派遣いたしました。鳥インフルエンザは、濃密な接触がなければ鳥からヒトに感染するものではないので、過剰に心配する必要はありませんが、周辺の住民の方々におかれましては、死亡野鳥に素手で触らないほか、野鳥のいる公園等に行った際には、靴で糞を踏まないよう十分注意していただきたいと思います。今シーズンは既に3箇所で高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されており、環境省は、既に全国での監視レベルを最大のレベル3まで高めておりますが、今後とも全国の自治体と協力して、しっかりと、注意深く監視に努めてまいりたいと思います。
 12月は「地球温暖化防止月間」及び「大気汚染防止推進月間」です。「地球温暖化防止月間」は、1997年12月に京都で開催されたCOP3を契機に、その翌年から実施しており、今年で17回目となります。環境省では、「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」やウォームビズの推進を行うほか、地方公共団体などにおいて、ライトダウンや省エネキャンペーンなど様々な取組が行われております。また、「大気汚染防止推進月間」は、例年12月に自動車交通量の増加、ビルや家庭等の暖房の使用等により、大気汚染物質濃度が高くなる傾向があるため、大気環境に対する意識の向上を図るものです。今年で27回目でして、「大気環境保全活動功労者表彰」などを行います。この機会に、地球温暖化と大気汚染の防止について家庭や職場などで考えていただきたいと思います。
 続きまして、PM2.5濃度が高くなると予測される日の国民に対する注意喚起について、昨年2月に、「PM2.5に関する専門家会合」において暫定的な指針を策定し、都道府県等に運用をお願いしてきました。その後の観測データや注意喚起の運用実績についての専門家会合での議論を踏まえ、この度、注意喚起を解除する場合の判断方法を追加するなど改善策を取りまとめましたので、本日、都道府県等に通知いたします。先程申し上げたとおり、環境省では、毎年12月を「大気汚染防止推進月間」としております。冬から春にかけてPM2.5の濃度が高くなる季節となりますので、都道府県等において適切に運用いただき、国民に対する的確な情報提供が行われるよう取り組んでまいりたいと思います。
続きまして、12月1日よりペルーのリマで開催されるCOP20については、今回の選挙期間と重なることとなりましたが、日本政府団の代表として参加することとなりましたので、皆様に御報告申し上げます。地球温暖化問題は人類が直面する最も重要な課題の一つであり、来年12月のCOP21での新たな国際枠組みの合意は極めて重要です。COP20は、来年の合意に向けて、しっかりと成果を出していく必要があります。このため、COP20の閣僚級セッションでは、地球益と国益を考慮し、私自ら、世界の温暖化対策の強化に向けた我が国の考え方を発信したいと考えております。さらに、今後の交渉上重要なパートナーとなる各国大臣とバイ会談を積極的に行い、意見交換を行ってまいりたいと思います。COP20の成功、そして2015年合意の成功に向け、積極的に議論に貢献してまいりたいと思います。御報告は以上でございます。

2.質疑応答

(問)日経新聞浅沼です。よろしくお願いします。まず冒頭最後にありました、COP20についてお伺いします。現時点で、大臣の現地入りや帰国される日程が決まっていれば教えて下さい。また、日本は2020年以降の約束草案の議論が遅れている中で、大臣として各国にどういうお考えを訴えるのか教えて下さい。
(答)参加の決定は今日発表させていただきましたけれども、詳細については調整中でございまして、非常に日程的にも様々な問題がございますので、事情が許す範囲でできる限り参加し、最大限の成果を求めていきたいと思います。日程につきましては、調整が終わり次第、皆様に御報告申し上げたいと思います。
(問)もう1点お願いします。先日26日に「東京電力福島第一原発事故に伴う住民の健康管理に関する専門家会議」が開かれました。今回の事故の影響で甲状腺のがんが増えるかどうか継続して調査する必要があるという報告書の中間とりまとめ案が示されたのですが、依然ですね、各委員の認識の隔たりも大きく、次回以降の進め方も示されていません。今後どのように進めていくか、大臣のお考えをお願いします。
(答)11月26日に開催されました、「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会合」で、中間取りまとめ案が議論されたことは承知をしております。会議の場で委員の皆様から、様々な御意見が出たということは御指摘のとおりです。今後これらの議論を踏まえた作業を進めまして、できるだけ早く取りまとめていきたいと思っております。

(問)共同通信の川口です。COP20に参加されるということですけれども、我が国の約束草案がまだ出ていない中で、これまでCOP20に先立ってEU、米中がそれぞれ不十分なものもありますが、目標を公表しています。そのような中で日本として何を発信していきたいか、またバイ会談の中では日本がまだ出していないことに対して、厳しい指摘もあがるかもしれませんが、どのように御説明をされていくのか、お考えを教えてください。
(答)COP20は、COP21に向けての大切な会合であると認識しております。ですからこそ私自身が参加して、しっかりと様々な情報を捉えて我が国の方向性をしっかりと検討していく材料にさせていただきたいと思っております。各国と、約束草案に含めるべき情報を特定していかなくてはなりませんし、COP21での合意に至るまでの約束草案の事前コンサルテーションのプロセスを決定することになりますので、事前の目標設定についての情報をしっかりと収集していかなくてはいけないと思っております。もちろんアメリカや中国が約束草案の情報を発信しているということは我々も承知しております。世界がCOP20を注目していますので、COP20で出来る限り意見の一致を見いだすことは重要だと思います。各国と積極的にバイ会談をする中で、情報交換をしていきたいと思っております。今回はCOP21での合意に至るまでの約束草案の事前コンサルテーションのプロセスなどをしっかり決めることになりますので、今回のバイ会談は非常に大切になってくると思います。出来る限り各国の大臣等とも協議をしていきたいと思っております。
(問)すみません、もう1点。御自身の選挙もある中で、いろいろおそらく悩まれたのではないかなと推察いたしますけれども、参加をするとお決めになった最大の理由と、決めるまでの率直な感想というか、そのあたりを教えていただければと思います。
(答)やはりなんといっても私が選挙で選ばれて、そしてその中で環境大臣という職をいただきました。国のためにもしっかりと、それから日本の将来を決める重要なことですので、私が大臣でいる限りは、選挙も大切ですけれども、より重要なものはどちらか、そういうことを考えた上で参加させていただくということです。国益がしっかりと守られ、また、太陽系で最も美しいといわれるこの地球を守るため、各国と話合いをしっかりとしていかなくてはいけないと、自分自身で結論をつけました。環境省のそれぞれの職員の皆さんが集めてくれた様々な情報を踏まえた上で、この場は我が国の在り様を他の国の皆様と話合いをする唯一の機会でございますので、COP20に向けてなんとしても出席をしたいという強い決意の下に出かけるという判断をいたしました。

(以上)

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